マイケル・ジャクソン THIS IS IT 特集: 映画を愛し、名監督たちに愛されたマイケル・ジャクソン

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マイケル・ジャクソン THIS IS IT

劇場公開日 2009年10月28日
2009年10月27日更新

6月25日に急逝したマイケル・ジャクソン。彼がロンドンで行うはずだったコンサートのリハーサルとビハインド映像で構成する映画「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」が10月28日に世界同時公開される。今もなお注目と話題を集めるマイケルは、実は映画が大好きだった。マイケルの映画愛の歴史をチェックしてみよう。(文:編集部)

映画を愛し、名監督たちに愛されたマイケル・ジャクソン

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■大ヒット作「スリラー」のPVには当時の映画業界きっての才能が結集!

豪華PVでMTVファンを魅了 豪華PVでMTVファンを魅了 Photo:Rex Features/アフロ [拡大画像]

マイケルのプロモーションビデオ(PV)を見れば、彼が映画を愛していたことがよく分かる。彼のPVには、映画界の才能ある人々が集結し、その内容も名作映画へのオマージュがいっぱいなのだ。

それを象徴するのが、マイケルがゾンビに変身してゾンビたちと踊る大ヒット曲「スリラー」(82)。監督は、当時「ブルース・ブラザース」(80)、「狼男アメリカン」(81)を大ヒットさせて注目を集めていたジョン・ランディス。そして特殊メイクはその「狼男アメリカン」を手がけ、後に特殊メイクの大御所となるリック・ベイカー。PVの最初にマイケルの顔が「狼男」になるシーンは、この人選を踏まえたお約束ネタ。そしてナレーションは、ホラー界の大スター、ビンセント・プライス。あのティム・バートン監督も子供時代からプライスの大ファンで、「シザーハンズ」で彼に出演してもらったときは大感激だったという名優だ。ゾンビはもちろんジョージ・A・ロメロの大ヒット作「ゾンビ」(78)から。そして描かれるのは、昔ながらのホラー映画の世界。この顔合わせ、このモチーフを見ただけで、マイケルの映画への興味と愛の深さが伝わってくる。

ちなみにアメリカで音楽専門チャンネルMTVの放送がスタートしたのが82年。マイケルの人気はPV文化の隆盛とシンクロして、世界中に広がっていった。

■PVは名映画監督たちが担当!

世界中で大ヒットした歴史に残る名盤「BAD」 世界中で大ヒットした歴史に残る名盤「BAD」 Photo:Splash/アフロ [拡大画像]

そんな映画好きなマイケルだから、名映画監督との仕事は数多い。「スリラー」のジョン・ランディス監督とは「Black or White」(91)でも組んでいる。このPVのマイケルが豹に変身する場面は、81年にリメイクされた「キャット・ピープル」(42)を連想させる。また「ディパーテッド」のマーティン・スコセッシ監督とは「ハスラー2」(86)の後、「BAD」(87)で顔合わせ。この地下道で踊るシーンは名作ミュージカル「ウエスト・サイド物語」へのオマージュだ。そして、デビッド・フィンチャーは、初監督作「エイリアン3」(92)を撮った後、マイケルの「Who Is It」(92)を監督。そして後に「ストーカー」(02)を撮るマーク・ロマネク監督は、マイケルの「Scream」(95)を監督していた。

もちろん、アフリカン・アメリカンの名監督とのコラボレーションもある。3人の黒人少年の青春を描く初監督作「ボーイズ'ン・ザ・フッド」(91)でアカデミー監督賞&脚本賞にノミネートされたジョン・シングルトン監督を、すばやく「Remember The Time」(92)に起用。シングルトン監督は第2作「ポエティック・ジャスティス/愛するということ」(93)にマイケルの妹ジャネット・ジャクソンを出演させている。ちなみにその恋人役は今は亡きラッパーの2PACことトゥパック・シャクールという豪華共演だった。そして、スパイク・リー監督は「They Don't Care About Us」(96)を監督、これを機にマイケルと友人になった。マイケルの死後、今年の8月29日、マイケルが生きていたら51歳になっていた彼の誕生日に、スパイク・リー監督がマイケルの誕生を祝う無料イベントを開催したのも、クリップを通しての親交があったからこそだろう。

■マイケルの主演映画といえばコレ!実は意外な映画にも登場

カカシ役でコミカルな演技にも挑戦 カカシ役でコミカルな演技にも挑戦 Photo:Globe Photos/アフロ [拡大画像]

マイケル主演の映画といえば、有名なのはまず3作。マイケルが原案と製作総指揮も担当した「ムーンウォーカー」(88/11月7日より再公開)。フランシス・フォード・コッポラが監督、コッポラとジョージ・ルーカスらが脚本を担当という豪華布陣でディズニーランドのアトラクション用に製作された3D立体映画「キャプテンE.O.」(86)。そして「ターミネーター」などのSFXで知られるスタン・ウィストンが監督した短編映画「ゴースト(未)」(97)。この3つはマイケルのファンなら必見。

マイケルは意外な作品にも出演している。シドニー・ルメット監督によるオール黒人キャストの「オズの魔法使い」ミュージカル版、「ウィズ」(78)ではカカシを演じているのだ。

また、人気アニメ「シンプソンズ」シーズン3「マイケルがやってきた!」に、自分をマイケル・ジャクソンだと思いこんでいる男の役で登場。お返しに「シンプソンズ」のホーマーとバート(マイケルのTシャツを着用)がジョン・ランディス監督のクリップ「Black or White」(91)に出演している。ちなみに、このクリップの冒頭には「ホーム・アローン」(90)に出たばかりのマコーレー・カルキンも出演している。

それから、エイリアンを逮捕するエージェントになりたがるエイリアンの役でカメオ出演しているのが、「メン・イン・ブラック2」(02)。これは第1作が大好きなマイケルが自ら監督に出演を希望して実現したもの。

さらに、低予算SFコメディ「マイケル・ジャクソン IN ネバーランディングストーリー(未)」(04)にもカメオ出演。飛行機が謎の島に不時着、そこでサバイバルが始まるというコメディで、マイケルは謎のエージェント役でホログラムで登場。カメオ出演なのに、邦題が大変なことになっている。この監督ブライアン・マイケル・ストラーは無名だがマイケルの長年の友人で、そのためマイケルがカメオ出演したとのこと。これもまたマイケルの映画愛の現れか?

■マイケルの好きな映画は「SW」「E.T.」そして「オリバー!」

叶わなかったロンドン公演の監督ケニー・オルテガと 叶わなかったロンドン公演の監督ケニー・オルテガと [拡大画像]

マイケルの死後、公開されたコレクション・ルームを見れば、マイケルが「スター・ウォーズ」のファンだったのは一目瞭然だ。また、インタビューで「E.T.」が大好きだと発言、E.T.と一緒に撮った写真もある。

PVの作風からもSF映画やSFX映画が好きだったに違いないマイケルだが、特撮ではない映画でお気に入りと語っているのが「オリバー!」(68)。文豪ディケンズの「オリバー・ツイスト」を原作にした大ヒットミュージカルだ。

ちなみにこの映画でオリバー少年を演じた当時の人気子役マーク・レスターは、この作品をきっかけにマイケル・ジャクソンと親交を結んだが、マイケルの死後、マイケルの娘パリスについて「パリスは自分の娘にそっくり。自分はパリスの生物学的父親の可能性がある」と発言。レスターは96年にマイケルが「子供が欲しい」と悩んでいるのを聞いて、ロンドンの診療所を通して自分の精子を提供したことがあるのだそう。ただし、マイケルの親族側の発言はなく、その真偽は不明だ。

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