工藤夕貴、20年振りのジャームッシュ作品は「英語の芝居が恥ずかしかった!」
2009年9月18日 12:00

[映画.com ニュース] 「デッドマン」「ブロークン・フラワーズ」などで知られる鬼才ジム・ジャームッシュが、孤独な殺し屋(イザック・ド・バンコレ)の風変わりな旅路をスタイリッシュに描いた最新作「リミッツ・オブ・コントロール」。「ミステリー・トレイン」(89)以来、20年ぶりにジャームッシュ作品に参加した工藤夕貴に話を聞いた。
工藤は、「ジムとは20年ずっと会っていなかったわけじゃなくて、節目では会っていたんです。ただ、『ミステリー・トレイン』のときは私の母国語の日本語だったけど、今回は彼の母国語の英語での仕事だったので、なんだか不思議な感じがしましたね。プレッシャーもあったし、ジムの前で英語の芝居をするのがとにかく恥ずかしかったです! 自分のスキルを全部見抜かれてしまう感じがして。ただ彼に任せておけば、自分の一番いいところを出してくれるような安心感はありますね」と話す。
本作は、ティルダ・スウィントン、ガエル・ガルシア・ベルナル、ビル・マーレイなど、多国籍な豪華キャストが集結していることでも話題だが、工藤は他キャストに引けを取らない存在感で難役を演じきった。「私の役って『分子』なんです(笑)。感情をこめられない題材について、淡々と楽しそうに話すのって面白いけれどすごく難しかったです。今回の作品は、ジムが映画、音楽、芸術などに対して自分が思っていることをキャラクターに託すという新しい試みで、純粋に物語という形にこだわらない、ジムの自由な表現者としての裁量が散らばっていると思います」
プライベートでは空手にはまっているそうで、「痛い思いもするけれどスパーリングも大好き(笑)。若いときより今の方が全然パワーあるし、自分を追い込まずに純粋に人生を楽しんでいます」と話し、「表現者としては、役や作品の大きさじゃなくて、その役が面白いかどうかが重要になってきました。悔し涙も飲んだけれど、悪役をやった『SAYURI』が大きくて、今は脇役ってすごく面白いなって思います。これからも型にはまらないで、水のようにサラサラと流れていろいろな役に染まってみたいです」と笑顔で語った。
「リミッツ・オブ・コントロール」は9月19日より全国順次公開。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ガンニバル
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」にハマるのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

BETTER MAN ベター・マン
【観ないとぜっったい後悔する】「グレショ」監督最新作!ラスト5分の破壊力に、感動を超えて放心状態
提供:東和ピクチャーズ

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠
【大好きなやつでした】不覚にも“秒”で沼にハマって大変なことになった話
提供:ツインエンジン

すごすぎて言葉にならない映画
【社会現象「パラサイト 半地下の家族」の次はこれ】“超痛快逆襲エンタメ”でアドレナリン全開
提供:ワーナー・ブラザース映画

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

聞かせてくれ、「ガンニバル」の感想を――
【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)