渡辺謙LAから生中継にファン3900人が大喜び!「沈まぬ太陽」完成披露
2009年9月18日 12:00

[映画.com ニュース] 国民的作家・山崎豊子の最高傑作を若松節朗監督、渡辺謙主演で映画化した「沈まぬ太陽」の完成披露試写会が9月17日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われた。
渡辺は、米ロサンゼルスでクリストファー・ノーラン監督、レオナルド・ディカプリオ主演のSFスリラー「インセプション」の撮影中のため、帰国はかなわなかったが、巨大スクリーンを通じ生中継で参加。若松監督をはじめ、共演の三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二が舞台挨拶に臨んだ。
不条理な企業のあり方に不屈の精神で立ち向かう、主人公・恩地元になりきった渡辺が壇上のスクリーンに登場すると、場内に詰め掛けた3900人のファンは万雷の拍手で歓迎。「皆さん、本当にごめんなさい。撮影が佳境に入って駆けつけることができませんでした。今の僕は、映画の中の恩地のように、左遷を命じられて遠い異国の地にいるような気分です」と頭を下げた。
渡辺のライバル、行天四郎に扮した三浦は「いじめていじめて、アフリカへ追いやったつもりが、いつの間にかロスにいるとは……」と劇中さながらの苦々しい表情。そんな三浦を、若松監督は「本当に悪役にぴったりだなあ」とつぶやき、笑いを誘った。そして、「たくさんお金を使ったから、失敗したら僕はどうなるんだろうと思うこともありました。しかし、俳優陣と勇気あるスタッフのおかげで完成に漕ぎつけました」と胸を張った。
原作者の山崎に出演を熱望する手紙を書いたという渡辺も、「日本ではさまざまな困難が立ちはだかっていますが、この映画が明日への希望のかすかな光となってくれればと祈っています」と訴えた。
東宝配給で、10月24日から全国で公開。
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