アレクサンダー・ペイン監督の「サイドウェイ」以来の新作決定
2009年8月13日 12:00
[映画.com ニュース] 日本人キャストによるリメイク版「サイドウェイズ」(10月31日日本公開)のオリジナル版監督・脚本家であるアレクサンダー・ペインの、5年ぶりとなる次回作が、アメリカの新進作家カウイ・ハート・ヘミングスの処女作「The Descendants」を原作とした家族ドラマになることが分かった。
プロダクション・ウィークリーのツイッター版が伝えたもので、ハワイを舞台に島の所有者の子孫たちを描くユーモラスかつシニカルな物語であり、ペイン監督好みのひねりが効いたファミリードラマになりそうだ。
主人公は、オアフ島でも1、2を争う大金持ちながら、心は孤独な弁護士マット・キング。ボートレース事故で23日間も昏睡状態にある妻ジョアニーを安楽死させるか悩んだマットは、何かと反抗的な17歳と10歳の2人の娘を放っぽり出して、妻が事故前に不倫していたカウアイ島にいるブライアンという不動産業者の男を追いかける。
同作は、ペイン監督と、長年の盟友であるジム・バーク、ジム・テイラーの3人がプロデューサーを務める。2年前にフォックス・サーチライトとともにその原作の映画権を取得した際、バークは「シニカルな笑いと深い感動が絶妙にバランスされた、とてもヒューマンなストーリー」と評していた。
優れたストーリーを見つけ、「サイドウェイ」ではレックス・ピケット、「アバウト・シュミット」ではルイス・ベグリー、「ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ」ではトム・ペロッタの原作小説を自らのペンによって脚色してきたペイン監督は今回、俳優でもあるナット・ファクソン(「ウォーク・ハードロックへの階段」)&ジム・ラッシュ(「マイノリティ・リポート」)という他人の脚本を初めて撮る。
アカデミー脚本賞を受賞した「サイドウェイ」以後、オムニバス「パリ、ジュテーム」の短編や、米HBOのTVシリーズ「Hung」のクリエイターを務めてきたペイン監督にとって、本作は久々のメガホンとなる。

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