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西川美和監督が意外なバイト経験を告白。「ディア・ドクター」サイン会

2009年5月29日 12:00

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[映画.com ニュース] 「ゆれる」の西川美和監督による最新作「ディア・ドクター」(6月27日公開)の原案小説「きのうの神さま」の発売を記念したトーク&サイン会が、5月28日、東京・タワーレコード渋谷店で行われ、執筆した西川監督と“師匠”の是枝裕和監督が登場した。

ディア・ドクター」は、山あいの診療所で働く医師の失踪事件をめぐる心理劇。笑福亭鶴瓶の映画初主演作としても話題になっている。「きのうの神さま」は原作ではなく、映画のアナザーストーリーという形となっていて、5編の短編で構成されている。

西川監督は是枝監督の「DISTANCE/ディスタンス」(01)で助監督を務めており、2人はいわば“師弟関係”。「ディア・ドクター」のために僻地の医療現場を取材したという西川監督は、「毎晩お酒を飲んで共に過ごしていると、2、3日経った頃に愚痴が出てくる。僻地の医師でも意外とドロドロしたところがあると分かったときが面白かったです」と取材の醍醐味を語った。また、助監督時代にはとバスの添乗員として働いた経験があることを告白。「実は昨年か一昨年、ホテルで給仕の仕事をやりました。今は工場で働きたいです。肉をパックに詰めたり……」と監督らしからぬ意外なエピソードを明かした。

劇映画を撮る前はTVのドキュメンタリー番組を作っていた是枝監督は、「ドキュメンタリーは“知るために撮る”ことが大事。たしかに映画だけやっていると分からないことは多い。でも添乗員は僕にはできない」と苦笑い。是枝監督は、先日開催されたカンヌ国際映画祭で好評を博した「空気人形」の公開を秋に控え、現在再編集中とのこと。「編集は一番楽しい作業。納得がいくまでやります」と期待を高めた。

小説「きのうの神さま」はポプラ社より発売中。

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