マーティン・スコセッシが、フランク・シナトラの伝記映画を監督へ
2009年5月15日 12:00

[映画.com ニュース] マーティン・スコセッシ監督が、98年に82歳で他界したアメリカの大歌手フランク・シナトラの伝記映画「シナトラ(Sinatra)」でメガホンを取ると、米ハリウッド・レポーター誌が報じた。シナトラの伝記映画が製作されるのは今回が初めて。
ユニバーサル・ピクチャーズの製作で、「フィールド・オブ・ドリームス」のフィル・アルデン・ロビンソンが脚本を手がける。
これまでも、ボクサーのジェイク・ラモッタ(「レイジング・ブル」)、大富豪ハワード・ヒューズ(「アビエイター」)、イエス・キリスト(「最後の誘惑」)など実在の人物を主人公にした傑作を多数手がけてきたスコセッシ監督だが、今回は自分と同じルーツを持つイタリア系アメリカ人の大スターの実像に迫ることになる。
シナトラの生涯は、歌手・俳優としての成功に加えて、4度の結婚(うち2人は女優のエバ・ガードナーとミア・ファロー)を含む華やかな女性関係や、映画「ゴッドファーザー」にも描かれたマフィアとの関係など、いくつものドラマに彩られている。すでに脚本のロビンソンは3万ページ以上にのぼる資料を集めているとのことで、プロデューサーのキャシー・シュルマンによれば、本作はオーソドックスな伝記映画というよりも、「コラージュのような」形になるとのこと。
キャストは現在のところ未定。すでに欧米の映画サイトでは、誰がシナトラを演じるのかという話で持ちきりだが、スコセッシ監督とは何度も組んでいるレオナルド・ディカプリオの名前が筆頭に挙がる一方、ジョニー・デップ待望論もあるようだ。
ちなみに、スコセッシ監督は「ギャング・オブ・ニューヨーク」製作前の2000年ごろ、シナトラの“ラットパック”仲間、ディーン・マーティンの伝記映画「ディーノ(Dino)」を、トム・ハンクス主演でクランクイン寸前までいった過去がある。
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