クリント・イーストウッドに、カンヌ映画祭名誉パルムドール授与
2009年3月2日 12:00

[映画.com ニュース] 映画監督・俳優のクリント・イーストウッド(78)に先週、カンヌ国際映画祭から“名誉パルムドール”が授与されていたことが分かった。新作「グラン・トリノ」(4月25日日本公開)の仏公開に合わせてパリ入りしていたイーストウッドは2月25日、現地レストランにて、カンヌ映画祭組織委員のジル・ジャコブ&ティエリー・フレモニー両氏から黄金のシュロ(ヤシ科の植物)のトロフィーを受け取った。
米バラエティ誌の取材に対してイーストウッドは、「39年前に初めて映画(『恐怖のメロディ』)を監督した時、わが国では(米映画評論家の)ロジャー・エバートを除けば誰一人として、私が映画を監督できるとは信じてくれなかった。でもフランスの映画狂たちは以来ずっと私を支え続けてくれ、私に製作意欲を湧かせる勇気をくれている」と感謝の言葉を述べ、「フランスは映画を芸術としてとらえている数少ない国の一つ」と芸術の国を称えた。同監督は07年に、仏政府よりレジオン・ドヌール勲章(文化勲章)も受章している。
イーストウッド監督作品のカンヌ映画祭との関係をたどると、1985年の「ペイルライダー」、88年の「バード」(フォレスト・ウィテカーが同映画祭主演男優賞受賞)、90年の「ホワイトハンター ブラックハート」、03年の「ミスティック・リバー」(ショーン・ペンが主演男優賞、ティム・ロビンスが助演男優賞受賞)、昨年の「チェンジリング」、とコンペ部門に出品されるたびに話題を独占。「パルプ・フィクション」がパルムドールを受賞した94年には、審査委員長を務めている。
パルムドール名誉賞は、“映画芸術製作に偉大なる才能を発揮した映画人”に贈られる賞で、通常は映画祭期間中に授与される。昨年の映画祭ではポルトガルの現役監督マノエル・デ・オリベイラ(当時100歳)に授与され、その時はイーストウッドも臨席している。
しかし、今年5月のカンヌ映画祭に、イーストウッドが監督次回作「ヒューマン・ファクター」の撮影のために行くことができないため、今回は特別にパリで授与式が設けられた。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

マインクラフト ザ・ムービー
【予想の5倍面白かった!!】この映画で人生がレベルアップする…GW、家族で観るならコレで決まり!
提供:ワーナー・ブラザース映画

サメ!ゾンビ!ガメラ!
【狂った名作・怪作が無料大量放送】ドキドキ!パニック映画祭! ありがとう“GWの夜”が決まった
提供:BS12

なんだこの面白そうな映画は!?!?
【強烈に面白そうな6つの魅力】予告だけで「めちゃくちゃ良さそう」が湧き上がる…観なければ!
提供:ディズニー

最愛の妻が、殺された…
【衝撃】殺しの経験ゼロ、しかし“最高の頭脳を持つ男”の復讐が始まる…
提供:ディズニー

ここでしか観られない“激レア映画”を特集放送
【“観たい”にこたえる極上体験】映画・ドラマを愛するすべての人に!(提供:BS10 スターチャンネル)