「つみきのいえ」でアカデミー短編アニメ賞受賞!加藤久仁生監督が緊急会見
2009年2月26日 12:00
[映画.com ニュース] 「おくりびと」と同時に、第81回アカデミー賞で短編アニメーション賞を受賞した「つみきのいえ」の監督・加藤久仁生が、2月25日、東京・日比谷の東京會舘にて受賞記者会見を行った。
仏アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ国内外で高い評価を受け、日本映画として初の短編アニメーション賞でオスカーを獲得した本作は、「ALWAYS 三丁目の夕日」の製作プロダクション、ROBOTが送るショートストーリー集「pieces of love」の1編で、海面が上昇する度に積み木のように家を建て増してきた老人が、家族との思い出を回想する物語。
「鉛筆のタッチにこだわった」と監督が語る本作は、セリフが一切なく、手描きの絵を思わせるタッチの映像で綴られているが、そのこだわりゆえに製作期間が3カ月から8カ月に延びたそうで、「始末書を書く羽目になりました」と苦笑い。それも今回のアカデミー賞受賞で報われたといったところか。
受賞スピーチで、米ロックバンド、スティクスの曲「ミスター・ロボット」の歌詞と自身の所属する会社ROBOTにかけて、「どうもありがとう、ミスター・ロボット」と言って観客を沸かせた監督だが、実は壇上で何も言えなくなることを恐れて予め用意したスピーチだったそうで、この日の会見では「自分は本来こういう表舞台に立つ人間じゃない」と多くの報道陣を前に動揺気味。授賞式の思い出を聞かれると、「プレゼンターのジャック・ブラックに『スクール・オブ・ロック』がすごく良かったと伝えたら、ギターを弾くマネをしてくれた」とハリウッドスターとの交流をはにかみながら明かしていた。
すでに昨年10月に発売されている本作のDVDは、アカデミー賞受賞効果で売り上げが急増し、現在3万本以上の追加注文が入っているという。また、3月7日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて「pieces of love」の他作品とともに凱旋上映されることも決定している。
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