ソダーバーグ監督とデル・トロが学生たちへ熱いメッセージ。「チェ」会見
2008年12月19日 12:00
[映画.com ニュース] キューバ革命を成就させた伝説のカリスマ、チェ・ゲバラの半生を描いた2部作「チェ/28歳の革命」「チェ/39歳 別れの手紙」のスティーブン・ソダーバーグ監督と主演のベニチオ・デル・トロが、12月18日に明治大学(東京・お茶の水)で行われたマスコミ・学生合同記者会見に出席した。
1956年12月にフェデル・カストロらとともにキューバに侵入してから59年1月のキューバ革命達成までを描く「28歳の革命」と、キューバの国家元首となった盟友カストロと袂を分かった後、ボリビアでのゲリラ活動中に殺されるまでを描いた「39歳 別れの手紙」。2本の映画を全く異なるスタイルで撮ったソダーバーグ監督は「基本的にゲバラが遺した2つの著作を元に映像スタイルを決めた。『28歳~』は革命の勝者としての俯瞰的な視点を取り込んで、いわゆる普通の映画らしく撮ったのに対し、『39歳~』では、明日何が起こるか分からない状況下で書かれた『ボリビア日記』にならって、緊迫感のある映像になるように心がけ、常に2つの映画を対比させることを意識していた」と説明した。
会見は、前半がマスコミ、後半が明大の学生による質疑応答という2部構成で行われ、後半からは司会として明大OBの大仁田厚が登場。大仁田の空回り気味な司会の中、現代の日本の若者へのメッセージを求められた2人は「何かが間違っていると感じたら、声を出して立ち上がる精神を持って欲しい。まだまだ世界は変わるはず。この映画を見て何か触発されるものがあれば」(デル・トロ)、「ひとつはっきりしているのは、何か変革を起こしたいならば、それについて何らかの行動を起こさなければならないということ。変革を行う上で大事なことは2つ。同士を集めることと、ただ闇雲に反対するだけでなく、代替案を用意すること。それが欠けていたために、60年代の運動はあれだけのエネルギーを有しながら、体制にのみ込まれてしまったのだと思う」(ソダーバーグ監督)と、それぞれに熱いメッセージを送った。
最後には、サプライズゲストとして、「柔道界でプチ革命を起こした」と語る北京オリンピック金メダリストの石井慧が客席から登場。大仁田から「電流爆破(デスマッチ)ってどう思う?」としつこく聞かれ困惑しつつも、「この映画を見て、勇気をもらって、格闘技を頑張りたい。そして、ゆくゆくはアメリカで世界チャンピオンになりたいと思ってます」とアピールしていた。
「チェ/28歳の革命」は09年1月10日より、「チェ/39歳別れの手紙」は1月31日より、日劇3ほかにて全国ロードショー。