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オタク監督、ギレルモ・デル・トロが日本アニメやゲームを語りつくす

2008年10月31日 12:00

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日本文化に精通した、筋金入りのオタクキング
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[映画.com ニュース] 「パンズ・ラビリンス」「ヘルボーイ」のギレルモ・デル・トロ監督が、最新作「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」(09年1月9日公開)を引っさげて来日。10月30日、東京・日比谷のザ・ペニンシュラ東京で記者会見を開いた。

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」は人気アメコミシリーズの第2弾で、地獄で生まれたヒーロー、ヘルボーイが、人類から地上を奪おうと企む魔界の王子と戦う様子を描くアクション。本シリーズに関わらず毎回作品に魅力的なモンスターを描くデル・トロは、「モンスターは人間の精神性を純粋に、強く象徴している存在だから」とモンスター好きな理由を語った。

また、「ロード・オブ・ザ・リング」の前章「ホビット」など、今後も多数の企画を抱える多忙な身だが、「常にノートを持ち歩き、アイデアが浮かべばメモやイラストを書いて、納得がいくまでストーリー開発をしている」と仕事術も披露し、会見中もずっと手にノートを持ったままだった。

そして、日本文化について話が及ぶと、デル・トロはオタク監督の本領を発揮。「手塚治虫さんのアニメを見て育った。宮崎駿さん、高畑勲さんのジブリアニメの存在は大きいし、押井守さん、大友克洋さんの作品も見る。漫画やイラストでは韮沢靖さん、弐瓶勉さんの作品に大変な影響を受けた。また、ビデオゲームでもアートと呼べるものは日本のものだけ。『メタルギアソリッド』や『ワンダと巨像』『ICO』は非常に素晴らしい」と、日本人もビックリの知識を披露し、「日本のクリエイターや観客は、ゴジラであれガメラであれモンスターを愛し、感情移入できるモンスターが登場する作品を生み出している。また、西洋では軽視されがちなアニメなどにも、きちんと見合うべき敬意を払っている唯一の国だ」と熱く語った。そんなデル・トロは、来日の際は「必ず1つ空のカバンを持ってきて、玩具をいっぱい詰めて帰る」のだとか。

会見の最後には、ゲストとして人気お笑いコンビのジョイマンが登場。監督の名前にひっかけて「デル・トロ、ネギトロ~」とおなじみの適当なラップのネタを披露して笑いを取った。

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