第9回東京フィルメックス、ラインナップ発表
2008年10月8日 12:00
[映画.com ニュース] 今年で第9回を迎える「東京フィルメックス」のラインナップ発表会が10月7日、東京・京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターにて行われ、林加奈子ディレクター、市山尚三プログラムディレクターのほか、今回の審査員長を務めることになった、故黒澤明監督のスクリプターとして知られる野上照代氏や、新作を同映画祭に出品する熊切和嘉監督、園子温監督らが出席した。
今回、9回目にして初めて女性の審査員長に選ばれた野上氏は「もともと私はフィルメックスのファン。ただ、審査員っていうのは、実は審査される側で、皆さんに審査されているのと変わらないんです。にもかかわらず、そのフィルメックスならではの魅力のためにホイホイと審査員を引き受けてしまい、ちょっと恐ろしい気分でいます。選ぶのは難しいと思いますが、何か真実のようなものを探したいと思って楽しみにしています」と笑顔で挨拶した。
気になる今年のコンペティション部門は、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーブが本人役で出演するドキュ・ドラマ「私は見たい」(レバノン/ジョアナ・ハジトゥーマ&カリル・ジョレイジュ監督)、「鬼畜大宴会」の熊切和嘉監督が坂井真紀と組んで恋愛映画に挑んだ新作「ノン子36歳(家事手伝い)」など充実の全10本をピックアップ。
また、映画祭の華である特別招待部門には、オープニング作品のウォルター・サレス&ダニエラ・トマス監督による4兄弟と母親のドラマ「リーニャ・ヂ・バッシ」に、ツァイ・ミンリャン、ミカ・カウリスマキ、吉田喜重ら世界から集めた18人の映画作家たちが巨大都市サンパウロをそれぞれの視点で捉えた「ウェルカム・トゥ・サンパウロ」、ジョニー・トー監督の新作コメディ「文雀」、そして園子温監督の4時間以上におよぶ大作「愛のむきだし」など計12作が用意されている。
そして、毎年注目を集める特集は「蔵原惟繕監督特集 狂熱の季節」と題し、蔵原惟繕監督が1950~60年代にかけて撮った「ある脅迫」「狂熱の季節」「憎いあンちくしょう」「愛の渇き」など全12本を上映する。その他、ブラジルの独創的な映画作家ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデの特集も行われる。
第9回東京フィルメックスは、11月22日から30日まで、東京・有楽町朝日ホールほか全4会場で開催される。詳しくはオフィシャルサイトにて。
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