田辺誠一、綾瀬はるか出演「ハッピーフライト」主題歌にシナトラの名曲
2008年8月19日 12:00

[映画.com ニュース] 「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖(しのぶ)監督が、航空業界のドタバタをコミカルに描く新作「ハッピーフライト」の主題歌に、フランク・シナトラの名曲「カム・フライ・ウィズ・ミー」が使用されることが分かった。シナトラの曲が邦画主題歌に使用されるのはこれが初めて。
「ハッピーフライト」は、コーパイロット(副操縦士)に田辺誠一、キャプテン(機長)に時任三郎、キャビンアテンダントとして綾瀬はるか、寺島しのぶ、吹石一恵らが出演。全日空(ANA)の全面協力のもと、実際に運航しているジャンボ機(ボーイング社製747-400)を使っての撮影が行われた。
矢口監督は、レンタルCD店などで映画に合う曲を探しているうちに、シナトラの50年前の名曲「カム・フライ・ウィズ・ミー」を見つけたという。1958年に発表された同曲は「航空機による世界旅行」をテーマにした内容で、当時のアメリカを代表する航空会社トランス・ワールド・エアライン(TWA)とのタイアップ曲として、シナトラ自身も好んで歌っていた曲。レオナルド・ディカプリオがにせパイロットを演じた「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(02)にも使われている。
シナトラの名曲には、これまでも多数のタイアップオファーが殺到しているが、楽曲使用のハードルは非常に高く、合意にいたるのはごく稀であることで有名。矢口監督は無理を承知で、プロデューサーを通じ、版権を管理する米国のシナトラ・エンタープライズと交渉したという。

しかし、今年はシナトラ永眠から10年目。5月には最新ベストアルバム「シナトラ、ザ・ベスト!」も日本発売された。90年にANAニューヨーク線開通を記念したTVコマーシャルにシナトラが登場していたこと、またシナトラ自身が初監督した映画が日米合作の「勇者のみ」(65)であることなどから、日本との縁は深く、今回、異例とも言える早さでシナトラ側から「楽曲使用OK」の知らせが届いた。矢口監督は「夢のよう」と大喜びだ。
シナトラに関わるさまざまな権利を保有しているフランク・シナトラ・エンタープライズの副社長チャールズ・ピヨーン氏は、「シナトラは長年のキャリアを通じ、日本のファンと強い絆を分かち合っていた。新しい映像に(彼の曲が)加わることに胸を躍らせ、日本のファンと末永くつながれていくことを喜ばしく思っているに違いない」とコメントを寄せている。
「ハッピーフライト」は11月15日より公開。
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