水野晴郎の遺作「ギララの逆襲」は洞爺湖サミット便乗映画!
2008年7月4日 12:00

[映画.com ニュース] 「いかレスラー」「日本以外全部沈没」など、シュールな風刺を得意とする河崎実監督の最新作「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」の製作報告会見が、7月3日、東京・銀座の東劇にて行われた。会場には、河崎監督をはじめ、主演の加藤夏希と加藤和樹、共演するザ・ニュースペーパーの福本ヒデ、松下アキラ、渡部又兵衛、主題歌を担当する巨漢バンド・デブパレード、大怪獣ギララが登場した。
本作は、世界の首脳たちが集まるG8洞爺湖サミット真っ最中に、宇宙怪獣ギララが突如現れ、日本を襲撃するという特撮パニック映画。故・水野晴郎、みうらじゅん、リリー・フランキー、ビートたけしといった個性派たちが特別出演していることでも話題を集めている。
「子供の頃からの夢だった怪獣映画。水野晴郎さんにとっては遺作となってしまったが、CG全盛の今、特撮怪獣映画は日本の伝統芸能だと思っている」と河崎監督が挨拶すると、加藤和樹も「みんなで命をかけて作った。大人も子供も泣けて笑える怪獣映画」と出来栄えに太鼓判を押した。加藤夏希は「実はまだ映画を見ていない。公開日が私の誕生日なので、絶対その日に見たい」と完成した映画を心待ちにしているようだった。また、政治家のモノマネや社会風刺コメディで人気のザ・ニュースペーパーも「政治はひねりがなくてつまらないけど、この映画はひねりがあって面白い!」と大いに映画をPRした。
先月亡くなった水野晴郎氏は「日本以外全部沈没」を高く評価していたそうで、河崎監督は水野氏から「シベリア超特急」のオファーを受けていたと言う。それを受けて河崎監督は、「映画という形で恩返ししたい」と真摯に語り、「来年は『ギララガッパ超特急』を撮りたい」と最後は得意のジョークで会見を締めくくった。
「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発」は7月26日全国ロードショー。
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