スピルバーグ監督が、リンカーン大統領を描く歴史劇を準備!
2008年5月13日 12:00
[映画.com ニュース] 「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(6月21日公開)のスティーブン・スピルバーグ監督が、今秋撮影するピーター・ジャクソン監督と共作の「タンタンの冒険旅行(Tintin)」の次に、エイブラハム・リンカーン大統領と南北戦争をテーマにした歴史劇に挑むことになった。独週刊誌フォーカスが伝えたもので、ドリームワークス製作の第16代米大統領を描くプロジェクトは来年早々に撮影開始されるという。
スピルバーグ監督は、脚本家アーロン・ソーキンが脚色した1968年シカゴの米民主党全国大会でベトナム反戦デモを繰り広げた7人を題材とした「シカゴ7裁判(The Trial of the Chicago Seven)」を現在準備中で、同作はサシャ・バロン・コーエン(「ボラット」)らのスターを揃えていたが、脚本が米脚本家組合(WGA)ストライキ期間中にリライトできなかったことが響いてまだ未完成なため、どうやら先送りされる見通しだ。
93年に「ジュラシック・パーク」と「シンドラーのリスト」を手がけたように、スピルバーグ監督は娯楽性に富んだ作品と社会派ドラマを交互に撮ってバランスをとるタイプで、「タンタン」の後に、このプロジェクトに挑むことは理に適っている。
同作は、ピュリッツァー賞を受賞している歴史学者ドリス・カーンズ・グッドウィンによるリンカーンの伝記を原作にしたもので、脚色を「エンジェルス・イン・アメリカ」の原作・脚本、「ミュンヘン」でリライトを担当したトニー・クシュナーが務める。
なお、リンカーン大統領は、「シンドラーのリスト」でオスカー・シンドラーを演じたリーアム・ニーソンが演じる予定。すでに同監督と3年以上も前から約束を交わしており、彼は09年初頭のクランクインを今か今かと待っているという。