デビッド・フィンチャー監督が仏コミック「へビーメタル」をアニメ化!
2008年3月17日 12:00
[映画.com ニュース] 「パニック・ルーム」「ゾディアック」のデビッド・フィンチャー監督がアニメーション映画に挑戦する。米パラマウント映画が、伝説的なアダルト向けSFコミック雑誌へビーメタル(Heavy Metal)の映画化権を入手。8作または9作の短編アニメを集めたオムニバス形式のアニメ映画「ヘビーメタル」として製作することがこのほど同社から発表され、フィンチャーはこの中の1話を監督、さらにプロデューサーとしても参加することになった。
雑誌へビーメタルは、フランスで74年に創刊されたSFホラーコミック誌のメタルユルラン(Metal Hurlant)誌を、77年から全米で翻訳出版したもの。掲載作品の質は高く、後に「エイリアン」に参加するイラストレーターのH・R・ギーガーや、ハーラン・エリスン、ロバート・シルバーバーグといったSF作家も参加し、熱狂的なファンを集めた。コミック作家“メビウス”などの革新的な作品が掲載されたフランス版は、リドリー・スコット監督がカルトSF「ブレードランナー」を映像化する際にビジュアルイメージの参考にした雑誌として有名だ。
フィンチャー監督は大のSFファンとしても知られ、大御所アーサー・C・クラーク(「2001年宇宙の旅」原作者)の「宇宙のランデヴー」の映画化を希望しており、この企画に参加するのも納得だ。
なお、ヘビーメタル誌を原作とした過去のアニメ作品は2本あり、81年には米版雑誌主催者レナード・モーゲルが製作総指揮をしてアニメ化したオムニバス・アニメ「へヴィメタル」、99年には続編「へヴィメタル FAKK2」も製作されている。
今回の映画版は、短編をそれぞれ別の監督が映像化する予定で、現ヘビーメタル誌のオーナーでアニメ「ミュータント・タートルズ/TMNT」の原作者でもあるケビン・イーストマンと、「Rockfish」などのアニメ監督ティム・ミラーも、監督およびプロデューサーとして参加する。他の監督も近く決定する予定。
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