宮沢りえ、加瀬亮らが映画館談義に花咲かす「オリヲン座からの招待状」会見
2007年10月12日 12:00

[映画.com ニュース] 浅田次郎による大ヒット短編集「鉄道員(ぽっぽや)」に所収されている同名小説を映画化した「オリヲン座からの招待状」。10月11日、映画の完成記者会見が東京・新宿のパークハイアットで行われ、主演の宮沢りえ、加瀬亮、宇崎竜童、中原ひとみ、樋口可南子、原田芳雄、三枝健起監督、原作者の浅田次郎が来場した。
京都の町にひっそりと佇む映画館“オリヲン座”では、先代の館主の亡き後その志を受け継いだ弟子・留吉と先代の妻・トヨが、苦難を乗り越え映画館を守り続けていた――。映画では、昭和30年代と現代の2つの時代からオリヲン座を取り巻く人々の姿が描かれていて、昭和30年代の留吉とトヨを加瀬と宮沢が、現代の2人を中原と原田が演じている。
小さな映画館が舞台の物語ということで、映画館にまつわる思い出を聞かれた宮沢は、「3~4歳の頃に初めて映画館に行き『ピンクパンサー』を見た。おなじみのテーマ曲が流れると、私はスクリーンの方に走っていって曲に合わせて踊っていた(笑)」と微笑ましいエピソードを披露。一方、加瀬は「学生時代に単館系の映画に出会ってからは、地元横浜の小さな映画館によく通っていた。そこで働く人たちがすごく好きだったので、彼らのように本当に映画を愛している人々を大切にしたいと思いながら本作に参加した」と、演じた留吉同様に小さな映画館を守る人々への想いを語った。
劇中でオリヲン座の先代館主・松蔵を演じた宇崎は、「1カ月のお小遣いが500円だった中学生の頃、新宿へ行きミラノ座でロードショーを150円で見て、隣のグランドオデヲン座の2本立てロードショーを2本見て(300円)、帰る前にローヤル劇場でB級アクションを50円で見て、1日でお小遣いを使い切ったことがある」と筋金入りの映画少年だったことを明かした。すると、それを聞いていた原田や原作者・浅田も少年時代の思い出話に花が咲き、懐かしそうに当時の映画館について語っていた。「オリヲン座からの招待状」は、11月3日より全国東映系にて公開。
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