クリント・イーストウッド監督が、マンデラ元大統領の伝記映画に色気?
2007年9月26日 12:00
[映画.com ニュース] アンジェリーナ・ジョリー主演のスリラー「The Changeling」(08年全米公開)をプリプロダクション中の、クリント・イーストウッド監督が次回作を視野に入れたようだ。米バラエティ紙が伝えるところによると、“盟友”モーガン・フリーマンが、南アフリカ共和国元大統領ネルソン・マンデラ氏を演じる、ヒューマンドラマ「The Human Factor」の監督に色気を見せているという。
マンデラ氏は、人種隔離政策がはびこっていた南アで反アパルトヘイト運動の指導者となり、93年にノーベル平和賞を受賞、94年に同国初の黒人大統領になった人物。
同作は、近く出版される作家ジョン・カーリンによるマンデラ氏の伝記小説「The Human Factor: Nelson Mandela and the Game That Changed the World」を映画化するもので、大統領に就任したマンデラ氏(フリーマン)が、翌95年にホスト国として第3回ラグビー・ワールドカップを開催、80年代まで有色人種は絶対にジャージーを着られなかった同国代表チーム(愛称スプリングボックス)を、“ポスト・アパルトヘイト”のシンボルにしようとする姿を描く。
スプリングボックスは、マンデラ氏が緑色のジャージーを着て応援した決勝戦でも、強敵ニュージーランド(愛称オールブラックス)を破って見事優勝する。そのチームキャプテンでフランカーのフランソワ・ピナール選手役に、「ボーン・アルティメイタム」「グッド・シェパード」のマット・デイモンが決定している。
ちなみに、フリーマンが出演したイーストウッド作品「許されざる者」と「ミリオンダラー・ベイビー」は2本共、アカデミー作品賞に輝いている。