グッド・シェパード

劇場公開日:

解説

監督デビュー作「ブロンクス物語」以来13年ぶりとなる名優ロバート・デ・ニーロによる監督第2作。アメリカが誇る世界最大の諜報機関であるCIAの誕生秘話と、そこに身を投じた一人の男の葛藤を壮大なスケールで描く話題作。第2次大戦前夜のアメリカ東海岸。名門イェール大学のエリート学生だったエドワード(デイモン)は軍からスカウトされCIAの前身である戦略事務局(OSS)の一員として国家の諜報活動に従事していくが……。脚本は「フォレスト・ガンプ/一期一会」「インサイダー」のエリック・ロス。

2006年製作/165分/アメリカ
原題:The Good Shepherd
配給:東宝東和

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受賞歴

第79回 アカデミー賞(2007年)

ノミネート

美術賞  
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映画レビュー

3.0第二次世界大戦~冷戦初期のかけての激動の時代 ある諜報員の葛藤を描く

2022年7月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

本作は革命後のキューバへの上陸作戦を失敗した米国のできごとをモチーフに
CIAの生え抜き諜報員の半生と作戦失敗の要因が解明されるサスペンスである。

感想としては、フィクションとはいえ当時のCIAとKGBの駆け引きや
「心」を捨て、ひたすら「国家の目と耳」に徹する事を命じられたある諜報員の半生と苦悩の描写は大変興味深かった。

ほんとうの事はわからないが、事実は本作のストーリーと似たり寄ったりではないか。
何のための国家なのか?を考えさせらる。

ひたすら暗く地味な「スパイもの」であるが、そのリアルさに心惹かれた。

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スモーキー石井

3.0歴史を知っていれば面白そう

2022年2月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

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ゆい

3.0集中してご覧ください

2021年2月28日
PCから投稿

オープニングが息子で、エンディングが父親につながる。
そして、タイトルは The Good Shepherd。

どうして……? と思ってしまうのだけれども。

彼が何か(誰か)を導いたのだろうか。

国の忠犬として尽くしたがために家族と自分の人生が犠牲になった、としか見えない……。

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UNEmi

4.0“グッド・シェパード”とは千昌夫の良き妻のこと・・・(うその情報です)

2020年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 CIAにはなぜ“the”をつけないんだ?と、いきなり命題を叩きつけられる予告編。“god”に“the”をつける奴なんていないからだよ!・・・ふと気になって、英和辞典で調べてみると、この映画のタイトル“THE GOOD SHEPHERD”そのものがキリスト(忠実な羊飼いだと言ったことから)の意味だと気づきました。“the”が付いてる・・・それはなぞなぞですか?と逆に質問をぶつけたくなってくるタイトルでした。ここでは日本語字幕の一部が“KGB”じゃなくて“KBG”になってたような気がしたことには触れずにおきます。

 さて、この映画、ぼんやりと観てたら『ゴッドファーザー』の世界とどこが違うのかわからなくなってきます。信頼と裏切りが交錯するマフィアの世界をCIAや対抗する組織に置き換えたような、ロバート・デ・ニーロだからこそ作り得た映画だったのかもしれません。ちなみに製作総指揮にフランシス・F・コッポラの名前もあるので、これは意図したものだったのでしょう。

 国家や組織に忠実な主人公がマット・デイモン。作戦が失敗に終わる現在(といっても1961年)の“ピッグス湾事件”で機密を漏洩したスパイ探しをする時間軸と、彼のイエール大学“スカルズ&ボーンズ”クラブ時代から第二次大戦を通して諜報活動する姿を描く軸が同時進行してゆきます。組織を優先させたがために家族が崩壊してしまう男の世界。不幸な死を遂げた父親の心と、自分の息子に対する思いの比較。史実を充分に調査検証し、リアルなアメリカの裏を描いていました。

 興味深いエピソードも多かった。特にアメリカに亡命したがっていたソ連のミロノフ(本物の方)の台詞はよかった。偽の情報を信じさせることがCIAの任務なので、ここのエピソードは信憑性があったと思う。キューバに関することも、CIAが大統領を説得したことだから、どこまでが真実なのかもさっぱりわかりませんが・・・

 裏切り者は誰だったんだ?!というミステリアスな部分も楽しめたし、『ゴッドファーザー』のような男の世界も楽しめた。しかし、とにかく長い(167分)。登場人物も多いので、これは誰だっけ?と混乱するかもしれない。そんなときは、「誰も信用するな!」という言葉を思い出して、マット・デイモンだけを信じたほうが良さそうです・・・

【2007年10月映画館にて】

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kossy
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