ドイツで逆風の吹くトム・クルーズ主演作に一筋の光明?
2007年7月12日 12:00

[映画.com ニュース] 第2次世界大戦中にヒトラー総統暗殺を企てた“ドイツの英雄”、シュタウフェンベルク大佐をトム・クルーズが演じる、ブライアン・シンガー監督の最新作「ワルキューレ」の製作にわずかな光明が見えてきた。
同作は、主演と製作を兼ねるクルーズがサイエントロジーの信者であるとして、国防省からドイツ国内の軍事施設での撮影許可が下りず、今月にも製作をスタートする予定でいたが難航していた。また、シュタウフェンベルク大佐の実の長男が「トム・クルーズに私の父を演じてほしくない」という声明を出しており、ドイツ国内では逆風が吹いていた。
しかし、7月5日、ドイツ政府がドイツ連邦映画基金(DFFF)から同作へ650万ドル(約8億円)の資金援助を行うことを決定。政府側は、「国防省の管轄下にある歴史的名所での撮影許可をめぐる今回の騒動を沈静化したい」という見解を持っており、「正式な手続きの下で資金援助の許可が下りた」模様だ。「ワルキューレ」の製作予算は8000万ドル(約99億円)と見積もられており、そのおよそ3分の2がドイツでの撮影予算に当てられる。
政府からの資金援助が決定したとは言え、依然として軍事施設での撮影許可は下りておらず、完全に風向きが変わったとは言い難い。引き続き今後の動向が注目される。なお、同作は7月18日にも撮影を開始する予定だ。
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