アカデミー賞は「ディパーテッド」が4冠。エディ・マーフィは途中帰宅
2007年2月27日 12:00
本命不在と言われた第79回アカデミー賞の授賞式が2月25日(現地時間)、ハリウッドのコダック・シアターで行われ、「ディパーテッド」が作品賞を受賞した。「ディパーテッド」は、マーティン・スコセッシの監督賞を含む最多の4部門を受賞。ギレルモ・デル・トロ監督のファンタジー映画「パンズ・ラビリンス」が3部門で続いた。「バベル」は作曲賞のみで、助演女優賞にノミネートされた菊地凛子の受賞はならず、「硫黄島からの手紙」は音響効果賞の1部門のみに終わった。
「リトル・ミス・サンシャイン」がやや優勢と見られていた作品賞レースで「ディパーテッド」が受賞した理由を、ロサンゼルス・タイムズ紙は「もっともハリウッド映画らしい作品だから」と分析。予算をかけた大作映画であり、オールスターキャスト、しかも監督が名匠で、1億ドル(約121億円)を超えるヒットになっている点を理由として挙げた。また、助演男優賞で受賞が確実視されていたエディ・マーフィ(「ドリームガールズ」)が、アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」)に破れるという波乱があり、ショックを受けたマーフィが授賞式の途中で帰宅するというハプニングも起きた。受賞結果はこちら。