5歳の子役に振り回された!奥田瑛二×緒形拳「長い散歩」
2006年7月21日 12:00
俳優であると同時に監督としても活躍する奥田瑛二。自身にとって3本目となる監督作品「長い散歩」がこのほど完成し、7月20日、スペースFS汐留にて奥田をはじめ、緒形拳、高岡早紀、杉浦花菜、松田翔太、大橋智和による記者会見が行われた。
亡き妻への贖罪の念を背負った初老の男と、残酷な境遇で生きる5歳の少女の旅を描く物語。奥田監督は「“真実の愛”が私の映画作りにおける一貫したテーマ。乾いた世の中に染み込む一滴の水、そんな作品を撮りたいと思った」と挨拶。奥田たっての希望で出演した緒形は、監督としての奥田を「細やかな人。映画のフレームの端々にまで気を入れていた。奥田瑛二は大監督になる予感がする」と語り、その出来栄えに太鼓判を押した。
出演者みな楽しい現場だったと語る一方、奥田も緒形も子役の花菜ちゃんには相当手こずった様子。「大人の想像範囲を超えている」(奥田)、「距離感を計算しても通用しない」(緒形)と苦労話を披露しながらも、花菜ちゃんの「緒形さんは優しかった。監督にも感謝してます」というかわいいコメントに笑顔がこぼれた。
今年のモントリオール国際映画祭ワールドコンペティション部門に正式出品が決定。「長い散歩」は晩秋、ロードショー。