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イーストウッド、44年ぶりの日本での会見「硫黄島プロジェクト」

2006年5月9日 12:00

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2作揃って来年のオスカー候補!?
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許されざる者」そして「ミリオンダラー・ベイビー」で2度のアカデミー賞に輝くクリント・イーストウッド監督が日米双方の視点から、太平洋戦争最大の激戦だったといわれる硫黄島決戦を描く「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」。同2部作の製作発表会見が、4月28日、東京・六本木のグランドハイアット東京で行われ、クリント・イーストウッド監督以下、「硫黄島からの手紙」の主演、渡辺謙二宮和也伊原剛志加瀬亮中村獅童が登壇した。
イーストウッドが記者会見に出席するのは異例で、日本での会見は62年のTV「ローハイド」以来44年ぶり。会場には750人の報道陣が集まった。イーストウッドは、登壇するなり、強烈なカメラフラッシュの中、報道陣に軽くお辞儀し、謙虚な人柄を垣間見せた。そんな人柄に魅せられたのか、渡辺謙伊原剛志を始めとする日本人キャストは「クリント、クリント」とファーストネームで呼びつつ一様に心酔している様子がうかがえた。
イーストウッドは本プロジェクトについて「戦争の勝ち負けではなく、若者が国家によって自由を奪われ、そして戦いの果てに多くが命を落としたということと、その後の人生で何が起こったかを描いている。日米双方が戦争で傷ついたが、現代の若者に彼らの生き方を示し、硫黄島で亡くなった多くの方々に敬意を表したい」と話し、本作への並々ならない熱意を示していた。
そして、イーストウッドから直々に「彼しかいない」と「硫黄島からの手紙」の主役である栗林忠道中将役に任命された渡辺謙は「60年前に、こんなにもユニバーサルな感覚を持っている人がいたのか?と思ったが、この役を任された意味を考え、自分に出来るかどうかわからないが、栗林中将のような生き方をした日本人を知ってもらいたいという思いで臨みました」と熱く語っていた。
日本側から描いた「硫黄島からの手紙」は、4月27日に硫黄島でクランクアップしたばかり。一方の「父親たちの星条旗」は現在、編集中とのこと。「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」それぞれ、10月、12月に日本公開となる。

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