ディズニー、CEO交替でピクサーと再交渉へ
2005年3月22日 12:00
ディズニーのマイケル・アイズナー最高経営責任者(CEO)の後任にロバート・アイガー社長が選ばれたことで、ピクサーのエド・キャットムル社長は、ディズニーと配給契約交渉を再開させると明らかにした。「ようやく9月にディズニーのCEOが交替するので、我々は交渉を再開させることになるが、同時に他社とも交渉をしていくつもりだ」。
04年の全米ボックスオフィスにおいて、ヒット作が「ナショナル・トレジャー」と「Mr.インクレディブル」(ピクサー製作)しかなかったディズニーにとって、ヒット率100%のピクサーは手放したくないところだろう。強気一辺倒だったアイズナー氏と違って、アイガー社長は多少の譲歩をすると業界筋は見ているが、ディズニーが独自に「トイ・ストーリー3」の製作に着手してしまっていることから、交渉は難航しそうだ。なお、ディズニー以外の交渉相手についてピクサーは明言を避けているが、同社のスティーブ・ジョブスCEOは、ピクサーが求める世界配給網を持っているスタジオとして、ワーナー・ブラザース、20世紀フォックス、ソニー・ピクチャーズの3社を挙げている。