ハビエル・バルデム主演のオスカー受賞作「海を飛ぶ夢」会見
2005年3月15日 12:00
本年度アカデミー賞外国語映画賞を受賞するなど、世界中で数々の映画賞に輝いたスペイン映画「海を飛ぶ夢」。本作のPRのため、監督のアレハンドロ・アメナーバルが来日し、3月10日、東京・新宿のパークハイアット東京で記者会見を行なった。
「海を飛ぶ夢」は、事故によって首から下の身体の自由が奪われた男が、魂の解放を求めて繰り広げる闘いを描いた人間ドラマ。「オープン・ユア・アイズ」「アザーズ」などの作品で知られるアメナーバル監督は本作について「誰もが『死』を扱った映画だと思っているが、実は『生』を扱った映画。初めから『尊厳死』の映画を撮るつもりはありませんでした。主人公のラモンがいかに他の人に『生』を分かち与えたかを描きたいと思い映画化しました」とコメント。
また、世界各地で絶賛されている主演のハビエル・バルデムについては「最初、プロデューサーから『ハビエル・バルデムを主演にしよう』と言われたが、年齢的に若いハビエルが55歳の主人公を演じるのは無理があると思い、躊躇しました。ですが、私と同様に最初は躊躇していたハビエルが2カ月をかけて、役を自分のモノとし、最終的には『この役は彼でしかありえない』と思えるようになりました。ハビエルは本当に素晴らしいです」と褒めちぎった。4月16日より全国ロードショー。