岡本喜八監督死去
2005年2月22日 12:00
「独立愚連隊」(59)、「江分利満氏の優雅な生活」(63)や「日本のいちばん長い日」(67)、「座頭市と用心棒」(70)などのユーモア溢れる娯楽作で知られる岡本喜八監督が2月19日、食道がんのため、川崎市の自宅で亡くなった。享年81歳だった。
岡本監督は1943年東宝入社。徴用後、陸軍予備士官学校で終戦を迎え、成瀬巳喜男監督などの助監督を経て、58年青春喜劇「結婚のすべて」で監督デビュー。その後、中国戦線での落ちこぼれ部隊の活躍を描いた活劇「独立愚連隊」で注目を集め、「江分利満氏の優雅な生活」では高度成長に違和感を感じるサラリーマンの心情を実験的に描写するなど良質の娯楽作を数多く生み出した。その一方で「日本のいちばん長い日」では太平洋戦争終戦の一日をオーソドックスな手法で描き、シリアスな一面も披露した。
東宝退社後も「ダイナマイトどんどん」(78)や「大誘拐/RAINBOW KIDS」(91)、「EAST MEETS WEST」(95)など斜陽化する映画界の中で、娯楽作にこだわり、コンスタントに作品を発表、多くのファンに愛された。亡くなる直前も山田風太郎原作の新作「幻の辻馬車」を準備中だったが、01年の時代劇「助太刀屋助六」が遺作となってしまった。
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