また この道の何処かで。
老いて行く実感。明確に意識せざるを得ない死。世間の同情で思い知らされる自らのまずしさ。疎遠になった家族。社会からの疎外感。愛する者を喪った哀しみと消えない愛おしさ。雪も積もらない砂漠の冬。バンのルーフから染み落ちて来る冷気。
何かから逃れて放浪している人々。その人々と一所で過ごす時間の暖かさ。友情を口にしてくれる人が目の前にいる幸せ。姉夫婦の前や、招かれた家で感じるのは居心地の悪い暖かさ。... 続きを見る
「ホームレス」と「ハウスレス」は違うということを「ノマド」から学べるロードムービーの傑作。
私は本作を2020年9月のベネチア国際映画祭で金獅子賞(最高賞)受賞の際に知りました。その際、メイン画像を見たら条件反射的に「あ、これはアカデミー賞にノミネートされる作品だ」と察しました。というのも、名作「スリー・ビルボード」でアカデミー賞の主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドが雰囲気良くドーンと出ていたからです。
その後、本年度アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演女優賞、脚色賞、... 続きを見る
原作無しの本当の映画!2人は最高です。
清原果耶も成田凌も2人とも好きです。
出ていればほぼ劇場に観に行きます。
どちらも、いい映画に出ています。2人がいいえいいえにしているとも思います。
この映画は、原作がないそうです。そんな2人に当て書きされたのでしょうか?
私のイメージするおふたりのままでした。
とにかく、2人のキャラクターもとてもいい。不器用で愛らしく、とても可愛らしい。
頑張れと応援したり、2人の会話劇に吹き出したり... 続きを見る
とにかく空気の描き方が微細!!
青春時代にどハマりしていた冨永監督の脚本ということもあり、今泉監督と果たして何が起きるんだろう、と「あの頃」を思い出すような気持ちで観ました。
苦しい時に救われるものと出会う瞬間や、初対面の時のきまずい間合い、楽しい時間に慣れてきた時の物足りなさ、絶望を目の前にした時のリアルさ、本当に細かいところの空気を大事にされていて、脚本の良さと監督の切り取り方が良くも悪くも噛み合っていたように思いま... 続きを見る
NMB48と地下アイドルと近鉄バファローズのオタクだったあの頃…
今泉監督作品は「愛がなんだ」以降は見るようにしています。すごく好きな監督です。これで良いじゃないですか。最近はニワカだなんだ、古参がなんだとマウンティングをしたがる人も多いですが、好きなら好きで優劣をつけなくて良いと思うんですよね。
今回の登場人物は、ハロプロという共通点がありながらも、推しているメンバーは必ずしも一致しているとは限りません。でも、キラキラした顔で自らの推しの良さを語り... 続きを見る
最後まで希望を捨てない
「もし僕が主人公なら…」「もし僕が主人公の家族だったら…」といったことを映画の中で何度も考えさせれた。あと、どんなに最悪な状況下であってもユーモアを忘れないことも大切。
映画の中で描かれるISの連中の考え方や振る舞いはクレイジーとしか言いようがないが、彼らは彼らの正義があって、その思いに従って生きているだけなので、一方的に非難されるべきものではない。アメリカも自分の正義の名の下で何度も戦争... 続きを見る
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