ライアー×ライアー

劇場公開日:

解説

「SixTONES」の松村北斗と「ラストレター」「天気の子」の森七菜がダブル主演を務め、金田一蓮十郎の同名コミックを実写映画化。クールでイケメンな同い年の義理の弟と、ギャルJKのフリをした恋愛経験ゼロの地味系女子が織り成すラブストーリーを描く。地味で恋愛経験もない女子大生の湊は、両親の再婚で義理の弟になった同い年の透と同居しているが、無愛想でイケメンで女癖の悪い透のせいで2人の仲はギクシャクし、お互いに冷たい態度を取り合っている。そんなある日、親友の真樹の頼みで高校の制服にギャルメイクで街に出た湊は、街中で透に遭遇してしまう。とっさに女子高生の「みな」だとウソをついた湊だったが、それを信じた透が、みなにアプローチをかけてくる。思いがけず健気で一途な透に、真相を明かすことができなくなってしまった湊は、みなとして透と付き合うことになるが……。監督は「百瀬、こっちを向いて。」「MARS(マース) ただ、君を愛してる」の耶雲哉治。

2021年製作/117分/G/日本
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2021年2月19日

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(C)2021「ライアー×ライアー」製作委員会 (C)金田一蓮十郎/講談社

映画レビュー

4.0マンガだからこそ成立しやすい世界で実写化困難なはずが、演技力と演出で巧く成立した恋愛映画。

2021年2月18日
PCから投稿

まず、正直なところ、この企画は実写映画では無理そうだと思っていました。
テンポがコントロールしやすいマンガだからこそ成功するもので、これの実写化はリスクが大きすぎると危惧していたからです。
ところが、人格等が文字通りコロコロ変わる役柄を松村北斗と森七菜が見事に演じ切り、かなり自然にストーリーが流れていて、実写化に成功していました!
本作では松村北斗と森七菜がメインですが、周りの配役もしっかりしていて、特に森七菜の周辺の男女2人が良かったです(男性の方は、見慣れていたはずでしたが、メガネ効果でエンドロールまで別の俳優かなと思い、名前を見て「あ、そうだったんだ!」状態でした)。
この作品の面白さは、人格等がコロコロ変わるのには実はキチンとした理由があるところで、それも含めてしっかりと描けていました。
松村北斗は本格的な俳優人生がこれから始まるかどうかの指標になりそうな作品ですが、当初はかなりクールな感じで表情に乏しいイメージがありましたが、本作ではそんなイメージを壊し、これから期待できそうな雰囲気です。
森七菜も落ち着いた役柄が多かった気がしますが、本作で様々な顔を見せ、これから幅広い演技が期待できそうです。
「ライアー」×「ライアー」の方程式が導き出した答えも含めて、本作は王道系の恋愛映画ながら、化学反応が面白い作品でした。
エンドロール中でも物語は続くので最後まで席を立たないようにしましょう。

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細野真宏

4.0ラブコメと侮るなかれ

2023年12月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

誰もが見る話題の超大作というわけではないけれど、後に松村北斗を何かのきっかけで知った人が振返って見た時に、既に素敵な演技をされていたのだと思ってもらえる作品だと思う。漫画原作実写映画ではキャッチーさや話題性を追求するあまり煽情的なシーンやどぎつい台詞にがっかりして映画館を後にした記憶は少なくないが、脚本の徳永さんは原作の設定に説得力を与えて下さり、監督はコメディというよりも感情の機微を丁寧に映し出すことに成功していて、見る前の不安が杞憂であった。そして、自身の内面の情けなさや矜持や面白さを深堀りしては客観的なツッコミを入れられる松村にラブコメが向いていないわけがない。「松村×ラブコメ」は作品としても”成長戦略”としても大正解であったろう。

事前の特報映像では雰囲気のよさや上品さは感じたけれど、不自然に見えなくもなかった透の「デレ」の表情。その、切り取られた宣伝映像で硬く見えた表情が、話を通して意味を持ち、松村は自然に、でもなく演じすぎることもなく、松村北斗を透かして見せてしまうこともなく、透として映像の中にいた。冷たい一瞥、何してんの?と訝し気な顔、気が進まないなら、と探る様な顔、みなからの着信時の視線の動きと安堵の顔、全てから透の心情が的確に伝わってきた。はにかむ透、心情を自ら説明する台詞など一つもない前半、実は塗りこめられた物で本心は役としての透本人にすらわかっておらず、当然明示はされていないけれど、透の言葉や行動に疑問を挟む余地はなかった。
軽い嫉妬を感じる程度には松村の恋情の表現は的確だった。恋のためにエクアドルに行ってしまいそうだったり、人格を変えてまで生涯かけて真情をひた隠しにしようとしたりする人間に真実味があったし、別れたくないと感情を爆発させるシーンではさらに奥に我知らず隠された本心が下敷きにありつつ、表層では真剣にそう思っていることがよく伝わってきた。

人情の機微に泣かされた印象ではあるが、ラブコメを冠する作品である。まさに悲喜こもごもという感じのコメディ部分も上品で素敵だった。間違えば寒くなりそうなビンタ跡を付けた頬やドアの影で立ち聞きする透も、面白くいじらしかった。松村や耶雲監督が語ったように、森七菜さんは“怪物”だった。こちらは心情が丸わかりになる台詞だらけだけれど、説明がましくない。森さんが上手過ぎて、コメディ要素が大げさでない自然な「普通に生活している人の行動」に見えてしまって、逆にくすっと笑えても大笑いにはならない。風呂掃除をしながら、湊がみなへの嫉妬心をうっすら自覚するシーンの説得力は、コメディ要素ではなく筆者には胸に迫るシーンだった。一つ間違えれば主人公の女性ファンから嫌われかねない役をいやらしくなく演じ切った(そうあった)森さんと、そう撮り切った耶雲監督に心から素晴らしいと思った。

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く

3.0湊、死んでた!

2023年9月9日
iPhoneアプリから投稿
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movie mamma

3.5え、エクアドルで笑!

2023年7月6日
PCから投稿

楽しい

単純

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