心締め付けられる、真っ直ぐな男の生きざま
監督・脚本 西川美和 の時点で見るしかないお話だったけれど、役所広司の表情、演技が相まってなんとも感動的なストーリーに仕上がっていた。
役所広司が刑務所から出て、堅気に戻っていこうとする中で、本人のまっすぐなところ、キュートなところ、なんとも憎めない前科者の姿がそこにあった。
「大事なことはだれかと繋がりをもって、社会から孤立しないこと」
「お産の時の話、聞いたことあるか」
「人間はいい... 続きを見る
金子正次の「竜二」を思い出しました
封切り初日、仕事帰りに期待に胸を膨らまして観に行きました。主演の綾野剛さんは圧巻の演技です。途中から山本賢治そのものに見えてきました。1980年代に観た伝説のやくざ映画である「竜二」を彷彿とさせてくれました。既に死を覚悟した金子正次が(封切り後まもなく癌で亡くなりました)、悲しさと焦りのようなものを一身に体現していた「竜二」。あの作品は僕は傑作だと思っていますが、本作は綾野剛さんの熱演で「... 続きを見る
【信じる/信じないの境目、理由】
信じる、信じないが、呪いの境目だとしたら、僕は信じないでやり過ごしたい。
ただ、不思議な話を聞くことは、たまにあって、そっちの方に惹かれてしまう自分がいるのも確かだ。
信じる、信じないに確固たる理由などないことに気がつく。
見える、祓う、呪うのトライアングル。
信じる、信じないの境目。
なんか、面白そうな構成だなと思いつつ鑑賞していたが、ストーリーが進行していくにつれて、興醒めしてい... 続きを見る
【政治は密室で行われるべきではないと思うこと】
この作品は朴正煕大統領暗殺事件を扱ったものだが、一連の事件で明らかになっていないところがあるため、フィクションということになっていて、登場人物の名前も伏せられたり、実際の名前とは異なっている。
最近、職権乱用などの罪で20年の実刑が確定した朴槿恵前韓国大統領は、朴正熙の娘だ。
朴正熙は、朝鮮戦争休戦後の混乱が続く韓国で、軍部の腐敗や国内復興の遅れに業を煮やし、1961年に軍事クーデター... 続きを見る
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