DOGMAN ドッグマンのレビュー・感想・評価
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傑作過ぎる(*゚∀゚)
エンディングのサティーンが歌う"Autumn Star"も映画の内容にぴったりなソングですが、監督のリュック・ベッソンが映画を製作するにあたり、先ず実際にあった監禁事件や、殺人事件が起きた背景等を緻密に調べ上げてからストーリー構築を行った背景から、ダグラスの壮絶な半生がフィクションであるがどこか本当にあったかのような錯覚すら覚えてしまいます。
ダグラスは、闘犬用に育てられた犬の凶暴性を強めるためにわざと餌を与えないことに同情し隠れて餌やりをしていたところが兄にバレて厳格で暴力を振るうことも惜しまない父親により犬小屋に罰として監禁されてしまいます。
ダグラスの母は身籠った身体でありながら、過酷な環境には耐えられずダグラスをおいて逃げてしまうのだが、それが後々のダグラスの心に深く決して癒えぬ傷が生じてしまいます。
犬小屋でダグラスが父親に銃口を向けられ切断した指をパトカーに見せるようにと理解した犬が警察を動かし家に突入したことでダグラスは保護されるわけだが、自由を手に入れたと同時にダグラスは下半身不随に、車椅子生活になります。
ここまでがダグラスの幼少期ですが、愛を知らずして人間を心底信用することが出来なくなったダグラスには、一方的な思い込みで恋い焦がれ失恋に明け暮れても、傷心のダグラスの傍らには犬たちがいました。
それが、ますます犬たちとの絆をより強固にしていくきっかけになるのですが、同時にダグラスのブリーダーとして行きていくには社会性も無ければ理解者がいないために、結果悪の道に墜ちていくのは予想出来る展開だったと同時に、ラストの教会の前で倒れるシーンは最期は大好きな犬たちに囲まれながら昇天していきます。
ダグラスの人間として駄目な部分もギャングを相手に怯まず立ち向かう強い一面も、犬たちはダグラスを心底信用し、犯罪の片棒をかつがされても忠誠を誓い、教会にもかけつける姿は偉すぎるとしか言いようがありません。
想定外の作品
というか、何も想定せずに観に行ったのだけど。
犬がたくさん出てくる映画はどちらかというと犬がメイン。
忠実な犬と善人対悪人。
勝手にそんな内容を想像してしまうのだけど、これは違った。
メインはあくまでも人、ダグラス。
真夜中の検問に引っかかるバン。
運転席には金髪女装で傷だらけのおじさん。
後部にはたくさんの犬。
どうした?何があった?
呼ばれた精神科医(医師が夜中に呼ばれるんだね)エヴリンとダグラスの会話からダグラスの謎が紐解かれる。
どん底だった幼少期。
なんとか抜け出せたのも犬達のおかげ。
施設を経て不自由ながらドッグシェルターで働くダグラス。
またしてもどん底に突き落とされる。
ドラァグクイーン達だけが偏見を持たす、ダグラスに光を当ててくれた。
普段は太々しいくらい動じないダグラスだが、犬達のために一変する。
「エヴリンでいいわよ」「エヴリン」と呼ぶダグラスの笑顔が最高だった。
終始引き込まれ飽きずに(寝落ちせず)楽しめた。
しかし、なんであそこまで虐待する?と思ったが、実際起きた事件らしいから、それは愚問か。
それとエヴリンの闇?をもう少し掘り下げて欲しかったな。
信仰や神に責められる人生?
予告編から、「ジョーカー」とか「ベンギン」とか「キャットウーマン」とかバットマンの悪役たちの前日譚みたいなものを想像しており、リュック・ベッソンなのでどのくらいスタイリッシュにしてるんだろうと思いながら鑑賞。
バットマンの悪役たち風は予想通りで、虐げられ傷つけられ世の中と人間に不信感しか無く犯罪に手を染める、犬だけが心許せる存在というダグラスのひどい人生を延々見せられるだけ。スタイリッシュ、は目立ちません。キャバレーでエディット・ピアフを歌うところくらい。
キャバレーの同僚のドラァグクイーンのおねえさんたちが良い人たちで、少しだけほっとしたけど、ダグラスにはそこにほろっとする心の余地がない感じ。ヒトを信じるどころか親しく触れ合うという考えすら放棄しているような気がする。
彼は、始終、犬=家族を養うことしか考えられない貧乏家族の大黒柱の立場だったと思う。
なので金持ちや悪党相手ながら窃盗とかヤバい仕事も躊躇なくやる。もちろん、家長である自分の言う事を忠実に聞く、愛する子どもたち(=犬たち)を使って。
彼が障害者でなく、たくさんの犬を養う必要がなければ、もう少し幸せな人生を選べる道があったかも? いや、ないか。彼には犬しかいないので。
画面が暗く、グロく、不潔感でいっぱいで単純に不快。廃高校要塞(?)での、犬大活躍の悪党一味とのバトルも、グロいばかりが目立って爽快感がない。
似たものの匂いを嗅ぎ取ったエヴリンに自身の人生を語れたのは、彼という存在の生きた証になったと思う。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズはよく見たらイケメン。
難しい役を、絶妙に演じきったと思う。
犬たちが良かった。可愛く賢く、素晴らしい演技の数々でした。
神や信仰は、必ずしもヒトを救うものではないようだ。
というか、ダグラスは常に「神」に責められて生きてきたように見える。
狂信的な兄のいう「神」父の「神」ダグラスがうちに持っていた「神」
十字架の影を象って息絶えた彼は、何を思っていたんでしょうか、自分をキリストに見立てた?
GOD の裏返しが DOG は何かを暗示している?
キリスト教(に限らず)宗教に疎いので良くわかりません。
親ガチャ大外れのコドモが浮上すること無く人生を終えたという身も蓋もないハナシでどんよりしました。
人生は不条理なもの
映画『DOGMAN ドッグマン』まさに映画でないと作れないストーリーなんですが、なぜか現実味と説得感がある。人生の不幸に見舞われたとき、どうにも行き場のない絶望感、どうします。そんな問に答えを出してくれるラストが素晴らしい。
人間とはなんて不公平な生き物なのかな
幼少期から父親の虐待。
そのせいで、車椅子の生活。
でも、父親は敬虔とまでは行かないが、クリスチャン。
主人公の姑息な兄も含めて、標準のアメリカ家庭よりかは、信仰を持つ家庭。
荒れ狂う父。
でも、クリスチャン家庭。
そう、こんな理不尽は、ごく当たり前。
こうなると被害者の息子は、神を呪ってもおかしくない。
しかし、彼は信じられないくらい真っすぐな少年。
こんな、おとぎ話のようなおはなしは、映画だからつくれるなと。
だけど、作り話だとしても作者の思いが込められていると。
見るものに説得力を持つ、不思議な力を持った作品です。
ワンちゃんたちが、もう一つの主人公
不幸を絵に書いたような主人公の生活。
そんな、彼の唯一の友人であり、父であり母であり。
そんな役どころの犬たち。
無償の愛を提供してくれる。
そんな存在なんでしょうね。
彼が生きてこれたのも犬たちがいたから。
だから、そんな犬たちのためには、自らの命をも捧げる。
そんなラストが、心にしみます。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズの怪演
といいますか、成人した主人公を演じる。
その圧倒的存在感が光ります。
特筆すべきは、ドラッグ・クイーンを演じる場面。
「リリー・マルレーン」を歌うマリーネ・デートリッヒを演じる場面が圧巻だ。
キャバレーを主人公が、初めて訪れる場面のユーリズミックスの「sweet dreams」も心憎い。
スタッフ、役者全てにおいて完成度が高い。
なかなかこれだけの作品には、お目にかかれない。
ラストがたまらない
打ちひしがれる主人公。
人生の辛酸をなめ尽くし。
なおかつ、愛する犬たちとも別れの時が。
不幸な星の下に生まれ、理不尽な暴力に耐え、不自由な体で必死に生き。
なぜこれほどまで、神は私に試練を与えるのか。
人生の不条理の塊のような、主人公の人生。
しかし、行き場のない主人公のラストに向かうところは。
そう、それでも私は、神様の身元に帰ります。
泣かせるラストだ。
久しぶりベンソン
ハリウッド的フランス映画のスタイルが好き
以前に、捨てられた犬の話がありましたが、少年が
虐待を受けて犬小屋で過ごして身についたすべ。
少し気の毒だな。
ラストは、ハッピーなんだろうか?
犬か人かそれが問題だ!
とても良かったです。
主人公のケイレブ・ランドリー・ジョーンズが見事で、目が離せない映画でした。
物語りは、警察に捕まった主人公が精神科医のジョージョー・T・ギッブスに半生を語るもので、とても分かりやすいです。
時間軸の移動や場面の切り替えが多いのですが、シナリオが親切なので問題ありません。
主人公の抗うす姿に感動してしまいましい、レビューが4.5となりました。
主人公は精神科医と話すことで、気づいてしまったのでしょうか。
もう少し長く観てたかったです。
全編犬達が可愛いくて、ガードマン役のドーベルマンが、今後精神科医宅を警備するのだと思います。
最後、脊髄液の漏れがあったのでしょうか?
不幸なる者のところに 神は犬を遣わす
犬は本来群れを作って生活していて、その中でリーダーを立て、犬社会のルールに従って平和に暮らす事が出来る動物です。
噛み癖や無駄吠えなどの問題行動がある子って、そもそもが人間の接し方が間違っているからなんです。
犬は賢く美しくチャーミングで健気。
人と一緒に何かをする事に喜びを感じてくれる、とても友好的な動物です。
作中のダグラスのセリフ
「人間を知る程に、犬への愛が深まる」
「犬の唯一の欠点は、人間を信頼することだ」
人間く犬 なんじゃないかと思う時もあるよ。
人間は愚か過ぎるし、犬は純粋過ぎる。
こちらが申し訳なくなるほどに。。
少年期のダグラスの家庭は「闘犬」の仕事をしていた。
闘犬の歴史や、それに携わっている人を批判はしないが、愛犬家としては辛かった。
これから訪れる猛暑日。焼けたアスファルトを歩く事になる時間帯の散歩はやめて!チャリで引っ張る散歩もやめて!
それから一部の愛犬家達の行き過ぎた変愛によって、犬に対してネガティブなイメージが付いてしまう事も残念に思う。
間違っているのは人間で、犬ではない事は知っていて欲しいです。
と、犬がたくさん出てくる作品なので、、
犬に対する愛を書きましたが。。
いや〜!!久々に心臓を鷲掴みにされた作品でした。私の中では傑作!!
刺さったーー!!
まず、ダグラスの少年期を演じたリンカーン・パウエルが、とにかく素晴らしい!!
悲惨な状況下で過ごすシーンも、サルマと出会って変わって行く様子もお見事!
数々の傑作を演じる演劇シーン。
表情、セリフの言い回し、声量まで全てがパーフェクト!
駆け寄って抱きしめてあげたくなりました。
青年期。犬達と、サルマとの大切な思い出だけが救いで希望でもあった若きダグラス。
このパートは、全体的に感情を抑えた、静かなトーンを通すダグラスが、感情を爆発させる数少ないシーンも含まれており、こちらの心もヒリヒリと痛んだ。
そして何と言っても凄いのは、
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ!!
怖いくらいの圧倒的な存在感!
ダグラスの人生を全身全霊の演技力で魅せてくれました。
ベッソン監督のキャスティングにはいつも感服してしまうのだが、本作も然り。そしてキャストも120%の演技でそれに応えており、全てが完璧だった。
刺さったーーー!!
私は聖書も詳しくないし、キリスト教原理主義者の信仰心もわからない。
だだ、父親と兄の描かれ方は、アメリカ白人保守者への皮肉、批判が強烈で、ヨーロッパ人のベッソンならではの表現なのかなと思いました。
(アメリカ国旗も掲げられていました)
フライヤーのキャッチコピー。
まるで「ジョーカー」??
私はジョーカーは、アーサーの妄想部分が大半なのかな?という理解だったのですが、もしかしてダグラスも
「信頼できない語り手」だったのか。。?
と混乱している。
サルマの所へは行ったのかもしれないが、実際には会えなかった?とか
(結婚は記事で読んで知った?)
見所だったピアフ!!!
リリーマルレーン!!
だけど明らかに吹き替えでした。
本当はあれ程の喝采は得られなかった?
(あれが現実だったら、ベッソンはケイレブ本人(ダグラス)に歌わせていると思うんだよな。。)
それに、現実だったとしたら、観客、支配人、ドラッグクイーン達の心をあれ程掴む事が出来たのなら、もっと出演オファーがあったはず。
車椅子があの場にそぐわなかったとしても、椅子に座ってのパフォーマンスでも許されそうだし。。
ファンだと偽って楽屋に訪れた調査員が渡した一輪のバラ。
「本物のバラ?」「本物だ」
の会話も引っかかっていて。。
そんな事言うかな?違和感あった。
もしかしたら、ここは実際に起きた
「本物」で、他は「こうだったら良い」っていう妄想?!
現実と妄想が混在していて、ダグラス本人も区別がつかなくなっているのかもしれないが。。
これも私の妄想か??
監督の意図とは違うかもだし、読み取りが出来ていない部分も多いだろう。
しかし、心臓を鷲掴みにされた事には違いない!
聞き手となる精神科医のエブリンもキーパーソンだった。
ダグラス同様に男である父親、パートナーに苦しめられている。
子供や女性、弱者が男の暴力に脅かされているのは、人種・年齢関係なく今も続いている。
ダグラスが女性のように着飾っているのは、自らの男性・性を否定したい現れだったのかなと思った。
あと、やっぱり、ダグラスは、
GOD F◯◯◯!!だったと思うのよ。
GODのかがみ文字でDOG 反転。。
聖書で「犬」はかなりネガティブな扱いなのは有名ですが。
その遣い手のDOG MAN
補助具を外し、自らの足で歩き、教会を見上げるダグラス。
絶命するとわかっていても神の前に立つのだ。
どうだ!!と言わんばかりの彼の意思がこもった強い眼差し。
紫のジャケットに身を包んだのはダグラスのプライドだろう。
落とし前をつけたんだと思った。
(「紫」はキリスト教では、償い、死者の贖罪という意味があるそう。
ジョーカーも紫色の服を着ていたと思う)
キリストの十字架の影の上に倒れたダグラス。
このシーンもまるで反転しているかのようだった。
( ; ; )( ; ; )
ラストは名シーンになり得たはずなのに!!
カットもカメラワークも良かったと思う。
それなのに映像面でのCGの粗さ?
安っぽさが目立ち非常〜〜に残念!!
ブルーバックじゃん、もうちょっとど〜にかならなかったか!
何で最後の最後でアレなんだ( ̄∇ ̄)
(フランダースの犬なのは良いけど)
それから予告の見せ方がミスリードだし、
キャッチフレーズの
「ダークヒーロー爆誕」って( ̄∇ ̄)
ジョーカー意識で集客を狙ったのかもしれないが、、
いらないいらない安い安い。
私にはダグラスがダークヒーローには思えなかった。
レオンの〜もいらないいらない。
(フライヤーが「ゴールドボーイ」
タイミング悪かったね泣)
今回のエリックセラは随分とメジャーな楽曲を選んできたなという印象。
でも選曲が名曲中の名曲、傑作ばかりなので、みんな知っているから、感動は絶対に!誰でもしちゃう仕組み。
私も当然号泣。
タイトルにした聖書の言葉。
理解が、難しい。。
と、長々書いてきたけど、
終始放心状態でフリーズ。
なんだけど、震えるの!すごかった!
3月。コレで終わってもいい。
刺さった〜〜!!
◎私の観方は違うかもしれません。
自分でも整理出来ていないので、矛盾点とかあると思いますが、とりあえず、熱い気持ちを残しておきたく書きました。
みなさんのレビューをたくさん拝読したくなる作品でした。
人は愛され、守られたい
こないだ鑑賞してきました🎬
ドッグマンことダグラスを演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズの視線や表情、喋り方が非常に良かったと思います。
彼の苦悩や悲しみなど、複雑な感情がしっかり表現出来ていました。
楽屋での保険屋アッカーマンとのやり取りで、ダグラスが目を細めるところが印象的でした。
エヴリンにすべてを話した彼は、ラストシーンではどうなったのでしょう…。
こういう映画が日本で流行るかどうかは別として、私は好きですね🙂
犬たちが大活躍でした🦮
面白くなかった。楽しめませんでした。
監督の代表作「レオン」言わずと知れた名作で、もちろん私自身も好きな映画の一つだったため、割と期待値高めにして見に行ってしまった。
それが仇となってしまったのか結果はタイトル通り。
構成が悪かった。
大まかにシーンを時系列順に分けて言うと、6→4→1→2→3→5→7という順番で物語が進んでいく。
物語中盤(時系列で言うと1.2.3)主人公が、劣悪な環境で残酷なDVを受け、愛をもらわずに育ち唯一の心の拠り所として犬を支えに生きる。
そこからの脱却、恋、失恋、仕事、犯罪と様々な経験をしていくところまでは、見応えがありまだ面白かった。
ただ6の警察に捕まるシーンから始まるので、
5のギャングとの抗争や、5の最後でギャングのボスがダグラスに銃を構えるシーンで(どうせダグラスが勝つしなという)メタ的な視点が入ってしまい、ヒリヒリ感というか恐怖や不安が全く煽られる事もなく予想通りに終わる。
銃撃戦も、簡単な罠にギャング達が易々とかかってしまう。ホームアローンみたいに罠に伏線やストーリーがあったら楽しめたのに、それらもなく急に落とし穴や電流が出てきて、呆気なくやられてしまい全然魅力が感じられずに終わってしまった。
アクションらしいアクションも無く残念。
そもそも4でギャングのボスの股間に噛みついて喧嘩を売ったシーンから必然的に5の予想がつき、結末があらかた分かってしまう。
そのついてしまった予想を見事で斬新な脚本で越えてくれる事を期待したが、それらも無かった。(犬を使って脱獄するという面白くない裏切りはしたが)
また物語の要所要所で、犬が有能では済まされない、もはやチート的な使い方をしているのも個人的には興醒めしてしまった。
全体的に宗教とも絡めていたが、個人的には本筋の物語が楽しめなかったため、正直そこら辺はもうどうでもいいしうざったく感じてしまった。
ジョーカー、メメント(少し違いますがラストシーンぐらいから始めるという意味で)、ホームアローンを合わせて中途半端に取り出した感じの映画。
アクション映画にも、ダークヒーロー映画にもならず、よく分からなかった。
ただ主演のケイレブさんの演技は抜群に良かった。
あとまぁ犬は可愛かった。
リュックベッソン作品
リュックベッソン、新しいの作ったんだよなぁ、くらいの知識だけでタイトル名と監督に惹かれて観てみた。いやー面白かった。前知識無く観に来たので全く展開読めず、何か、、色々な種類の映画を一気に観た感覚。リュックベッソンらしさもあり、楽しく観れた。ワクワクするような、観いるような、ドキドキするような、悲しくなるような、共感するような。色々な感情を沸かせてくれた。映画は素晴らしい。ダークヒーローとポスターにあったが、ヒーローというのかな?これは。まあ、ジョーカーぽさはあった。ジョーカーはヒーローじゃないね。
犬たちの大暴れはディズニー的要素も感じた(笑)
全く関係ないが、ネタバレボタンを押さず、内容、あらずしをめっちゃ書いてる人は何なのだろう?あらずしめっちゃ書いて、最後に「良かった」とか。なら、良かっただけで良いよって。レビューは見た後以外に見ちゃダメね。あらずしは感想ではないと、私はおもう。という愚痴。
再分配してるだけ
劇場でベッソンを鑑賞するのは「アンジェラ」以来18年振り。他のレビュアーさんも書いている様にジョーカー的な作品でした。ジョーカーと違うのは、ダグラスには犬がいたからまだ正気を保っていたところ。ダグラスと似た様な恵まれない生い立ちでも、懸命に生きている世界中の人達を想像してしまいました。彼はお金持ちから宝石を盗むことを「再分配してるだけ」と言ってましたが、お金があれば救われた人達が世の中にどれくらいいるのでしょうか。ダグラスの父親も兄もキリスト教原理主義でしたが、神は彼らを救ってくれませんでした。そして神はダグラスの事も救ってくれませんでした。これがリアルな世界なのだと思います。
2019年に日本公開の「ドッグマン」イタリア制作も本作と違った不条理さがありオススメです。
リュック・ベッソンの「犬ファンタジー」にがっかり。
以下ネタバレ
鑑賞前日にテレビ番組の
「情報7daysニュースキャスター」で
犬のしつけをするドッグトレーナーの紹介を見て、
犬のしつけは大変だなという印象をもったまま、
「DOGMAN ドッグマン」
を見たせいか、
主人公の不思議な能力による犬とのコミュニケーションに
嘘臭さを感じてしまい、
リュック・ベッソンの「犬ファンタジー」を
楽しめませんでした。
犬が登場する映像は、
指定された「物体」を運ぶ犬のカメラアングルの外側に
「ご褒美の餌」をもったドッグトレーナーがいるような印象があり、
「ご褒美の餌」目的で
「犬ファンタジー」の映像素材を撮影していると思ってしまうと、
やらされてる「犬」が少しふびんな気がしました。
また、ルッキズムに洗脳されている立場から見ると
意図的に汚しメイクをした、おっさんの女装を
大きなスクリーンで見たい気分もおこらず、
主人公の設定も、
ふびんな設定で同情させようという意図がして、
ラストの銃撃戦の結末を明かした作劇だったこともあり、
リュック・ベッソンの「犬ファンタジー」を
楽しめませんでした。
「ご褒美の餌」のためにトコトコ走っている「犬」でなく、
どうやって撮影してるのか想像できない、
犬POVを使った壁や階段をドッグパルクールする映像など・・
もっとこだわったカメラアングルにしてほしいと思いました。
「DOGMAN ドッグマン」は
「ニキータ」や「レオン」と比較すると
退屈な展開でした。
犬泥棒を見つけた保険の調査員の顛末をみて
証拠隠滅に手段を択ばない
主人公の「ドッグマン」を応援する気にはなれず、
ギャングのおどし方が雑なせいで
相談しにきた回線工事の青年を巻き込んでしまったりする展開は
「ニキータ」や「レオン」と比較すると
雑な脚本でした。
もっと「犬」の習性による
納得のできる犬の行動によるアクション、
ドッグトレーナーでは表現できない
見たことのない「犬」アクション(CGでもいい)で
「ニキータ」や「レオン」のような
何度か見たくなる映画にしてほしかったなと
思いました。
不運なアーティスト
ものすごく辛く哀しく重たい内容。それでもダグラスと犬たちの強い絆が、なんとか小さな光を繋いでいく。
負傷したダグラスが運転していたトラックを警察がとめ、荷台に乗せられた数十匹の犬を発見するところから始まる。
拘束されたダグラスに精神科医が接見し、ダグラスは自分の子供の頃から話しはじめる。
幼いダグラスに何が起きるのかすごく不安で、嫌な予感がずっとしている。
父親がまず人間ではない。子供の頃から父親の暴力、虐待に怯え、兄はそんな父親の点数稼ぎにダグラスを貶める。ダグラスにとって唯一の救いは母親だったが、その母親も、ダグラスを犬小屋に放り込む父親の残忍さから逃げるようにして、家から出ていってしまう。
それでもダグラスは本来とても優しいし、とても人間らしい。なのにダグラスに救いの手が述べられるのは、皮肉にも父親の残忍な仕打ちがあってからだった。それによってダグラスは、車椅子を余儀なくされる。
だが、ダグラスはいつでも必死に生きていた。
養護施設に引き取られてからは、演劇を教えてくれたサルマと出逢い恋も覚え、通信だが大学に行くこともでき、学位をとるほどに。やっと人間らしく生きることができた。
犬のシェルターを管理する仕事についたダグラスだったが、年々予算を減らされとうとう閉鎖されることに。
だがしかし、車椅子生活になってしまっていたダグラスには、まともな仕事にありつける事すら難しかった。
吸い込まれるように入ったドラァグクイーンのキャバレーで、やっと生きる術を手に入れる。同時に犬たちとダグラスは心が通じ合うが、間違った方向へ進んでしまい、事態は最悪な結末に。
ダグラスは優しい心の持ち主だったのに。そんな優しいダグラスを犬たちは守っただけだったのに。だけど、何かが間違って普通に生きることを許されなかった。
エンドロールが流れ出し、余韻で涙が溢れてきて、しばらく動けなかった。
【自分の持ち合わせる語彙では説明出来ない、大作。】
なんの前情報も無しにフラっと映画館に見に行きました。
寝耳に水です。油断していました。こんな不思議な体験が出来る映画は『JOKER』(2019)以来です。
主人公の設定の車椅子、女装、犬のボス。どの設定も在り来りなものでは無いので、字ズラだけ見るとゴチャゴチャっとしている印象を持ちますが、不思議とその設定達が上手く絡み合っていました。それは個人的にはとても形容し難かったです。「取り敢えず見ろ!」としか言えません。
ですが、犬を愛していて犬を家族のように扱っている主人公『ドッグマン』が、犬を使って人殺しをしているシーンを見ると何処かむず痒くなりました。
え?犬を利用して殺人するの?と単純に思ってしまうくらい、殺人をしてしまうことへの主人公の心情も書かれていませんでしたし、作中を通して主人公は良い人の様に描かれていましたが、殺人への良心の呵責が無かったので、不思議な気持ちでした。意外と人間はそのようなものなのかも知れません。外ズラが良くても中身は計り知れない闇に覆われています。それをこの映画で再確認出来ました。
ラストのシーンも最高ですね。教会の影に倒れ込む『ドッグマン』。余す事無い映像美で顔面をぶっ叩かれました。
死ぬまでこの不思議な体験を忘れないようにしたいです。
まあまあだ
主人公の境遇がかわいそうすぎて、うちにも小学生の男の子がいるから気が気でない。しかし、その割に内容が、なんだこれ?みたいな感じで真面目にとらえていいのか、と思う。避妊手術をしているように見えず多頭飼育崩壊が起こるのではないだろうか。トイレのお世話もしてなさそうだ。途中でそんなことを気にして見る映画ではないと気持ちを切り替えるべきだ。一方でバイオレンス山盛りを期待していると、最後まであまりない。
ミュージシャンの中村一義が気の毒な生い立ちで、子どもの頃犬を親代わりに暮らしていたという。その時は犬とテレパシーで会話できたそうで、この映画の主人公もそんな感じなのかと想像しながら見た。
現実の問題で児童虐待がある。面白映画の素材としての扱いを、実際虐待されている子はどう思うだろう。そういった遠慮が全くないのがリュック・ベッソンの面の皮の厚いところだ。
愚かで醜い人間たちを賢い犬たちが懲らしめる悲しい寓話
心なき人たち。
父、妻と次男と犬に暴力を振るう愚か者。
兄、卑怯者でDV親父の共犯のくせに神の名をかたる愚か者。
役人、赤字を盾に犬保護施設を閉鎖する愚か者。
ヤクザ、子分を引き連れ弱いものから金を巻き上げる愚か者。
金持ち女、富を独占しそれを誇示する愚か者。
保険会社の調査員、嘘と銃で秘密を暴こうとする愚か者。
拘置所の夜勤職員、鍵をかけてドッグマンを閉じ込めている愚か者。
心ある人たち。
優しく弱く音楽好きの母。
養護施設でシェイクスピア劇を教えてくれた先生。
ドッグマンにヤクザ成敗を依頼する若者。
ライターをくれたパトカーのおじさん警官。
ドッグマンを受け入れるキャバレーのおじさんとドラァグクイーン達。
拘置所で面談を重ねるシングルマザーの精神科医。自身も夫から暴力を振るわれ離婚している。
そして、ドッグマン。
父と兄からの酸鼻を極める虐待と、犬と意思疎通ができる特殊能力。
彼なりの正義と犬たちを守るために犯罪を重ねる、愚か者。
ただ、実行犯は犬たちなので裁きようがない。
世界は彼を受け入れない。
居場所は隠れ家とキャバレーの舞台の上だけ。
その居場所も奪われてしまう。
この世界に彼の居場所はもうない。
犬たちに囲まれ犬の世界へ旅立つ男。
「人間を知るほど、犬への愛が深まる」
「犬たちの唯一の欠点は、人間を信賴することだ」
犬を飼ったことがある人なら、ドッグマンの言葉につい頷いてしまうのではないでしょうか。
最近のフィクションにありがちですが、本作も「男性」と「アメリカの国旗」は暴力と愚かさの象徴として描かれており、ドッグマンは女装することで自分の中の「男性性」を否定しようとしているように見えます。
ドッグマンを演じたCaleb Landry Jonesさんの静かな熱演は素晴らしいです。強いて言えば、エディット・ピアフのシャンソンも彼に歌って欲しかった!
ドッグマンが扮するのは、エディット・ピアフ(La Foule)、マレーネ・ディートリッヒ(Lili Marlene)、マリリン・モンロー(I Wanna be Loved by you)。この3人が男たちを懲らしめるという構図も洒落ています。
あと、youtubeで公開されているドッグトレーナー達の奮闘が楽しいmaking動画も必見です。
Pawsome
新作は「ANNA」以来とかなり久々のリュック・ベッソン最新作。規格外のダークヒーロー爆誕という宣伝文にまんまとつられて鑑賞。
ダークヒーローという点は謎の押し売りだったなと思いつつも、1人の男と犬との関係性や悲哀に満ちた人生を精神科医と共に辿っていくという静かな物語で意外でしたが、その意外性が面白さに繋がっていました。
子供の頃に暴力的な父親に監禁され、少しでも逆らったりすると銃で撃たれたりするなど酷い目に遭っていた幼少期のダグラスがその場にいたワンコたちと共に協力して状況を打破していく子供パートと、成人して大学を卒業して犬のブリーダーとして活動しながら、かつて演技やメイクを教えてくれた恩人の元に訪れると同時に現実を知ることになる青年パートと、ワンコたちと共に悪人を陰ながら成敗していく現代パートと大きく分けて3つの物語を現在のダグラスが語っていく作品でした。
父親がハイパークズなので、自分の思い通りにいかないとすぐに暴力を振るったりしますし、兄はすぐに父親に報告したりでダグラスが圧倒的に罰を受けていく様子はかなり辛かったです。
でも兄にはしっかりと報いを受けさせたのはスッキリしました。このシーンはワンコたちの連携っぷりが光っていてちょいコメディになっていた気がします。
青年期は恋をした年上の女性に旦那ができてしまった事に対してのショックと車椅子生活の自分にやるせない気持ちになって暴れまわりながらもワンコたちが宥めてくれたおかげでなんとか次の道を開拓する流れも成長が強く感じられました。
物語の肝になる会話シーンでは精神科医も元夫とのトラブルがあるからか、心にある傷に共感をしてくれつつも、結果的に犯罪に繋がっているというところにはしっかり叱ってくれるところに好感を持てました。ダグラスもしっかりと話を聞いてくれる彼女には心を開いて喋っていたので、ここの関係性がとても素敵でした。
ワンコたちがどの子も本当にお利口さんで見ていて癒されました。でも悪人たちを成敗する時は容赦なく襲いかかっていくので、そこは中々に恐ろしかったです。
連携プレーで一人一人仕留めて行ったり、敷いてるトラップを駆使してとっ捕まえてトドメを刺したり、ダグラスの元へと誘導したりと本当に従順かつスマートな行動に惚れ惚れしました。
ラストシーンはイエスの前で力尽きたところに街中のワンコが集まってきてある種の大団円であり、でも悲しさは拭えないラストという観終わったあとのなんともいえない不思議な感じがそこにはありました。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが好演すぎました。幼少期のトラウマやうまくいかなかったこれまでの人生を引きずる様子がこれでもかと伝わってきましたし、犯罪をしていくというのではなく、悪人のプラスをプラマイゼロに戻す姿勢も好きでした。
ドラッグクイーンになって不安定な足元を庇いながら一曲歌い切る様子も最高でした。カッコ良すぎます。
これは日本での宣伝文が良くも悪くも邪魔をしてしまっていたなと思いました。
もちろん自分みたいにダークヒーローに釣られて観にくる人もいると思いますが、普段ヒーロー映画をメインに観にくる人が今作を観たら確実に困惑すると思いますし、こういう静かな物語が好きな人はこの宣伝文ではなかなか寄りつかないだろうなと思いました。とても良い作品なのにここが本当に惜しいです。
口コミでどんどん広がっていってくれ〜と願っています。
鑑賞日 3/10
鑑賞時間 13:35〜15:40
座席 I-1
視覚的には刺激的だけどうーん。
ジョーカーと似ているところがあるのは多くの人が感じるところだと思います。
ダグラスは結果的に多くの人を殺しますが
シリアルキラーでもなければサイコパスとも違うし
『悪』の存在という雰囲気はしなくて
だから実の兄に制裁を加えた以降が
他人を殺すことに対する感じ方がいまいちわからない
ジョーカーみたいな自分を貶めて嘲笑う世間への復讐とは違うんだよね。
依頼があれば哀れなマーサを助けようとするわけだし
ドッグマンとしての生活も泥棒と、マーサを助ける依頼の他はどんな依頼があったのかよくわからなくて富を分配?
もハテナ
途中の恋よりはそちらの犯罪を膨らませてほしかったかな
舞台を通じて生きている事を感じる
というのはとても良かったし見せ場ではあるけれど
口パクなのはあちらの国のショーでは普通なのかな。
女装の格好で人を殺すシーンは
もう他の映画でも見飽きたかなぁ。
ラストシーンのスーツはどこから手に入れたのか不明だけど
私は神が好きだが
神が私を好きかはわからない
このセリフからのあのラストシーンは
とても心に残りました
でもあれ倒れて死んでないよね??
また捕まってあの部屋もどるの???
ビジュアル重視だったかなぁ。
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