ナポレオンのレビュー・感想・評価
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クセのある俳優
ホアキン・フェニックスは昔から一癖も二癖もある俳優ですが
やはりセリフも演じ方も普通じゃないですね
グラディエーターも見ましたが負けても普通には
引き下がらない 結構悪知恵の働く俳優だと思います
映画だから創作の部分もあるようですが18世紀から19世紀
にかけての英国とフランスの戦いはかなり長い期間争った
歴史的な史実は書籍で聞いてはいても映像としては
見たことがなかったので貴重な歴史劇として観覧しました
最初のトゥーロンの戦いでは指揮官でありながら意外に
おどおどして緊張しまくりのナポレオンだったのかと
冒頭のマリーアントワネットの断頭台のシーンは正視
できなかったな 当時フランスはロビスピエールが
恐怖政治を敷いていたから暗黒時代のフランスであり
異議を唱えたら異端者として民衆も拷問にかけられた時代だ
ナポレオンが一目惚れした女性ジョゼフィーヌは
何処かで見たなあと思ったら トム・クルーズの
ミッションインポシブルに出てましたね
この女優さんもやはり一癖もある女優ですが
バネッサカービーは結構あちこち出てるね
わたしは好きですよ美人だし人を手玉にとるタイプだ
歴史的な有名な戦いの中で連戦連勝ではなくモスクワ侵攻
で50万人の兵士のうち46万人を失ったこと 61もの
戦いで延べ300万人もの兵士をフランスの栄誉のため
だけに失ったのはフランス人には受け入れられなかった
のだろうか
映画はフランス興行では不評だったらしいが
判ります(笑) だってフランス人が英語喋ってるんだから
日本人俳優が中国語話す日本映画みたいなものだろ
戦闘シーンもまあまあ残酷だしセックスシーンも
度々あるから家族や恋人同士で見る映画ではないね
最初から強烈ですから
圧倒的に気持ち悪いナポレオン。
胸をガン見しながら、見てない!って言い張るナポレオン。ジョセフィーヌとイケメンが仲良くしてたら嫉妬しまくって、戦争から帰ってきちゃうナポレオン。15歳の女の子と結婚しちゃうナポレオン。
全部気持ち悪くて、全部大好き。
ただ、この映画では彼を人間味溢れる人物として描写しながら、大国を纏めあげる英傑としても映すという離れ業をやってのけた。1度は流刑に処されるほどの失態を犯しておきながら、彼がフランスに戻ると兵隊は皇帝への忠誠を叫ぶ。その二面性こそがナポレオンなのだと感じた。
最強タッグ
ディレクターズカットを待とう
評価に困る大作だった。大作だから困るわけでなく、リドリー・スコットだから困るわけでなく(いや、多少はあるか)、撮り終えた時に監督が「正規版は4時間越え」と仰っていたからだ。制作や配給とアレコレした結果のバージョンが公開版というわけだ。だもんで、"ダイジェスト"に感じてしまうのは5愛嬌なのかな?なんて思ったりもして(好きな監督なので甘々です笑)。掘り下げるかな?って所でどんどん話が進んで行くのでそんな事を思いましたが、退屈させないのはお見事でした。でも、監督の他作品(史実もの)に比べると薄味なのは否めない所ですね。「グラディエーター」「キングダム・オブ・ヘブン」に比べると…。「最後の決闘裁判」「GUCCI」も最近はありましたしね。やっぱ、4時間版の劇場公開を強く望むと共に期待に胸を膨らませたいかな。
思ってた以上に面白い
「まぁ、3時間くらいあるし、退屈かもな」
なーんて思ってたらめちゃくちゃ面白くて
3時間没頭してしまった。
子供を抱えてウルッときちゃうシーンとか
dinks夫婦のあの仲良い感じ、
なんだかんだ離れられない愛情と友情の関係、
時代は違うのに共感できるシーンがあって
「ナポレオン、気持ち分かるよ」とついつい思ってしまった。
観客に1790年〜1815年くらいのあの当時のフランスの世界観に没入できるように雰囲気をこれでもかと作ってるのがよく分かる。普通のシーンも油絵を見てるようだし、戦闘シーンも迫力満点。
まあ、フランスなのにめちゃくちゃ英語やんけ、ってのと、ホアキン・フェニックスがジジイ過ぎんかってのが気になったけど、ホアキン・フェニックスでないとあのオーラは出ないなと思うと納得。
リドリー・スコット監督がいかにプロフェッショナルか見せつけられた。1000円ちょっとでこんなすごい作品観れるとかちょっと有り得んなと。
家だとつまらないかも。
映画館で観るのオススメです。
素晴らしかったです。
観る前に歴史を勉強しておけば良かった
なぜ戦っているのか。
どこで戦っているのか。
勝敗が決した後の戦後処理の会話の意味が分からない。
基本知識がない状態で、何度も出てくるリアルな戦闘シーンを観ていても一向に感情が乗っていかなかった。
そもそも西洋史に疎い私が、歴史映画って分かっていたのにほとんど予習せずに鑑賞してしまった。
だったら戦闘には目を閉じて、ナポレオンと妻のジョセフィーヌの愛憎物語を楽しめば良いと思うのだが。
最後までナポレオンにもジョセフィーヌにも感情移入できないまま終わってしまった。リドリー・スコット監督ごめんなさい。
私にとっての評価は残念ながら3.0にしかならなかった。
それからフランス国旗掲げながら、英語で会話するのってなんだかなー。
バコバコ三部作
実は私はヘネシーXOを2本持っている。赤いパッケージの絵はナポレオンのプロフィール。
カミュのナポレオンも一本持っている。
もともとコニャック、ブランデーなどをたしなむような柄ではない。
だから飲んでいない。
完全に古酒である。
もうコルクがボロボロだと思う。
だから余計に開栓する気が起きない。
私は歴史が苦手。世界史は古代四大文明までしかちゃんと読んだことがない。
だからか巨匠リドリー・スコット監督のグラディエーターはとても好き。ラッセル・クロウそれにコニー・ニールセンも。
冒頭のマリーアントワネットのギロチンシーンや砲弾がナポレオンの愛馬の胸にあたるシーンは印象に残りますね。
エジプトのピラミッドを砲弾で破壊するシーンはちょっとえげつない。
ナポレオンのエジプト遠征は知ってるけど、あの頃のちゃちい砲弾があんな高さまで飛ぶか。アホか。
ホアキンのナポレオンが全然かっこよくない。
出張中に奔放な奥さんに浮気されっぱなしの働きすぎでウツになったおじさんである。
それに対して、ジヨセフィーヌ役のヴァネッサ・カービィーは素敵。だってエロいんだもん。
実はヴァネッサ・カービィーお目当て。
ホアキンと背丈がほぼ同じでした。ホアキンは173センチ。以外に背が低い。
ヴァネッサ・カービィーは170センチ。ハイヒールでホアキンよりも背が高く見えるわけです。ナポレオンは小男だったんですね。いわゆる策士タイプだったんですかね。
しかも実際はジヨセフィーヌはナポレオンより6歳年上だったと。
26歳のナポレオンと32歳のジョセフィーヌはお互い28歳とサバ読んで結婚したらしい。
世間体?宗教上の問題?
断頭台で処刑された貴族の奥さんだったジョセフィーヌ。すでに子供が二人いた。
獄中で妊娠していたので処刑を免れたってホント?
コルシカ島出身のナポレオンは貴族出身の奥さんが欲しかったんでしょうけど、ジョセフィーヌもなかなかしたたか。
エマニュエル夫人ばりの挑発シーンもありました。
ひいちゃうぐらいアホなこと言ってましたね。子供二人生んでるのに。
結婚してからセントヘレナ島で亡くなるまでの歴史ストーリーは淡々と進みます。
ホアキンはジョーカーでの役作りのせいか、だいぶ老けてきてしまって、女ざかりのヴァネッサ・カービィーと比べるとお疲れパパさん感が半端なくて、単身赴任で長期出張ばかりしていて不妊症っていうのもさもありなん。
最初は立ちバ〇クでバコバコしてましたが、非はむしろジョセフィーヌにあるのに逆に言葉攻めプレイされちゃって子猫になっちゃう。なんなのよ。
最近のリドリー・スコット監督の監督作品は、最後の決闘裁判、ハウスオブグッチを観ています。製作総指揮の映画ではナイル殺人事件とアワーフレンドも観ています。
最後の決闘裁判ではアダムドライバーがバコバコするシーンが3回繰り返され、ハウスオブグッチでもアダムドライバーとレディーガガがバコバコしてたし、今作入れて、この三作はリドリー・スコット監督晩年の立ちバ〇クバコバコ三部作と認定いたします。
なんだか晩節を汚しているような。
でも本人が好きなんだから止められまへんな。
ヴァネッサカーヴィーのファン
英雄でも悪魔でもないと言う話。
ホワキンとリドリーならこうなるだろうという期待にちゃんと答えてくれる見応えある映画、国と国の喧嘩、巨大な戦争と優秀だがちっぽけな人間の話です。話の中心にナポちゃんと妻がおり、その関係が人間ナポちゃん表現の核になってます。
実際の所2人の関係はどうだったのかとか史料も乏しく不明な店は多いようですが、ラブラブだった事は間違いないようです。まあそこは映画ですから鵜呑みにしちゃいけません。
以前Jorkerの時、事前に読み合わせしたいデニーロを拒否して2人の関係険悪だったらしいという記事を読んで、たぶん今回もその瞬間の自分や相手の反応のリアリティを重視したホワキンのピリピリした現場だったんじゃないかなと思うと妻役のバネッサの心労と実力をやはり褒め称えたいなぁと思いました。
まあこの類の歴史偉人物は大抵尺足らず、掘り込み不足を感じるのは仕方ないとして、そも尻すぼみで終わるナポちゃんの人生なので、少々しょぼい終わりは仕方ないとしましょう。
ナポレオンも一人の人間
長ーい…158分間だった。
退屈はしないが、何を言いたいのか
戦闘場面は迫力は有ったが、同じ様な場所、流れの繰り返しが多いと感じた。
すみません、駆け足で 書いてます。
ここのサイトの印象マ-クって種類少なくない?
合致しない感情が色々あるんやけどな。増やして欲しいと思う。
この前 やっと「ナポレオン」観たわ。
噂通り、中々の戦闘シ-ンでしたね。
しかし どれも絵が暗いのよ。そこが難点。
出だしの城壁攻めるのは良かったけど、後の野外戦はどれも同じ感じ。
もう少し 時間軸と背景を変えて欲しかった。正直 飽きてしまう。
折角のエキストラ大量人員投入撮影なのに
とっても惜しいと思う。
薄暗い緑の背景地 合戦が多い結果となってしまっている。
妻への真っ直ぐな愛に溺れるナポレオン。
意見はあると思うが、世継ぎが出来ないから離婚・・・
その事が結構主軸になってて、
ナポレオンも人の子と思う節と感じた。
人間味ある彼を垣間見れた気がしたが、フランスでは今作は不人気らしい。
人物像は他にあるって事なのかも。
気になる方は 劇場へ。
ハリウッドだから仕方ないのだろうけど。。
リドリースコットということで戦闘シーンはすごい迫力で、特にキャリア初期の頃の戦線での戦略とか、当時としては先端なのであろう、大砲を駆使した戦争など。
しかし共感できるところが1ミリもなかった。。
ホアキンがかなり無表情で、セリフもあまり多くを語る感じではないので、正直わかりづらい。
戦略以外では結局どういう人なのか?史実の出来事の経緯をなぞっただけという感じもして。。。
裏でどういうことが起きてたのか。。もう少し人間ドラマ的な部分を描いてもよかったのでは。。3時間近くあるのにどうも表面的だった気がしてしまう
日本では有名な武将なんかは何度も映像化されてて、それでも毎回描かれ方に違う視点があったりで深みがあるけど、どうもこの作品にはそういう主人公の深掘りがない気がした。
戦争映画なのか人間ドラマにしたいのか。。。中途半端な気がしました。
あとハリウッドだから仕方がないのだが、敵も味方もロシアもオーストリアもフランスもブリテンも全部英語で喋るので、誰が誰だか、どっちサイドか全くわからなくなる。そこも感情移入しづらいというか。
字幕がやたら大き過ぎて邪魔だった。ので字幕を追わないようになったが、皮肉にも英語なので中身はわかるが、どうにもフランス感がない。。。
リドリー・スコット監督がどうしても撮りたかったものとは? 本作の本当のテーマとは?
ご存知、英雄と言えばこの人
織田信長と豊臣秀吉と徳川家康の三人を一人に合体させたような超英雄
欧米人なら日本人が先の三人を知るのと同じくらい良く知っていて当然
なにせ学校で試験に出るのですから
だからチラッと映るシーン一つ一つが歴史の名場面で、彼らからすればすぐあのエピソードとわかるものばかり
前後関係なく突然登場する人物も、年齢、顔付き体型や風貌、衣裳格好でこれは誰であれは誰と、一目で皆理解できるのだと思います
でも日本人がそうかというと、なかなかそんな人は少ないと思います
歴史が相当好きで、ナポレオンについても大抵のことは頭に入っていると思っていても、えっとこれ誰だっけとかになりがちだったと思います
それでも日本人も観るべき映画です
本作は単なる歴史物語なのでしょうか?
それで何を語りたいのでしょうか?
リドリー・スコット監督は何の映画を撮ったのでょうか?
単なる歴史物語としてナポレオンの人生を描くなら、それこそNHK の大河ドラマみたいな長編シリーズでなければ描き切れないのは誰だってわかります
豊臣秀吉の生涯を1本の映画にしようとするのと同じことです
普通はそれは無理だから何かのナポレオンの有名エピソードに焦点を当てて、そのとき彼はどう悩み決断し行動したのかというアプローチを選択することになります
しかし本作はそのような映画ではありません
まるで総集編のように大量のエピソードのさわりだけをどんどん見せて駆け足で進行させていきます
だって、どんどん紹介されるエピソードのあらましは欧米人なら誰もが良く知っているのものばかりだから、ハイライトシーンだけをチラッチラッと再現してモンタージュして行っても観客はお話についてこれると分かっているのです
本作は大河ドラマの総集編のような基本構成に、ジョセフィーヌとの愛を軸に通して展開して映画にするという方法を採用しています
それで?
ナポレオンも人の子だと言うのが本作のテーマだったのでしょうか?
それで万人の胸を打つ映画になったのでしょうか?
アウステルリッツの戦いのようなスペクタクルはあるものの、映画的なカタルシスはないのです
そんな愛の軸なんてものは、結局のところ監督が映画にするための方便に過ぎなかったのではないでしょうか?
自分にはそうとしか思えないのです
ではリドリー・スコット監督が本作でやりたかったことは何だったのでしょうか?
グラディエーターでローマ軍団とゲルマニアの蛮族との戦いを精緻に再現して世界中から賞賛されたように、ナポレオンの戦争を克明に再現してみせたい?
それもあったと思います
恐るべきレベルで映像化しています
軍事マニアですが心から満足できました
おかしなところは皆無です
しかも迫力満点です
さすがの腕前です
またグラディエーターではローマ帝国の軍装や衣裳なども見事な考証とクォリティーの高い再現をしてくれました
同様に本作でも素晴らしいクォリティーの軍装や衣裳の数々を見せてくれました
ナポレオンの皇帝戴冠のシーンは正に
ルーヴル美術館の「ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」の絵画がそのまま再現されています
ご丁寧に首席画家ジャック=ルイ・ダヴィッドが必死にスケッチを採るところまでシーンに入れてあります
しかもその絵画では中央奥に画家がいるのに、本作では手前側にいることにしてあります
この絵画のシーンを撮るカメラはこの画家なのだという作りになっています
色彩、色相、光線、クリアさ
それをその絵画にできる限り合わせています
多分監督がどうしてもこれをやりたかったのだと思います
強いこだわりを感じます
このシーンが全編を実は支配していて、すべてのシーンの映像の基準になっています
当時の再現で蝋燭の炎の光を光源として室内シーンを撮ろうとして散々苦労したキューブリック監督の「バリー・リンドン」を思わせるような映像です
しかしグラディエーターの時のような、クリアな現代的な映像表現ではないのです
暗く見づらい映像で、映像自体が映画的快感をもたらすようなものではないのです
そんな自己満足のために巨額の予算を獲得して超大作をリドリー・スコット監督は撮ったのでしょうか?
確かにそれらをやりたかったのは間違いないと思います
でも実はスコット監督がどうしても撮りたかったものがあるのです
それが本作の本当のテーマです
それはウクライナ戦争とプーチンです
これを映画にする
それが本作ナポレオンの本当のテーマです
大量に大砲を並べて猛烈な砲火を浴せる
歩兵はなすすべもなく吹き飛ぶのみ
人命は限り無く軽い
正にウクライナで行われていることです
本作では過去に例がないほど大砲の威力がこれでもかと表現されます
戦場を支配するのは昔も今も大砲の数であることを観客に伝えています
冒頭の革命シーンで、何故マリー・アントワネットの断頭台シーンが長く克明に描かれるのか?
それも人命が如何に軽く扱われるのかを表現するためのシーンだからです
ここは北野武監督の「首」と同じです
たった一人の男の頭の中の考えだけで、何万、何十万もの人間が死ぬのです
自分の考えを実現するためには、何百万人死のうが彼にはそれが正義であり、国家と国民の為にやっていることなのです
果たして私達は、プーチンをナポレオンのように退位させ絶海の孤島に幽閉することが出来るのでしょうか?
だからロシア遠征の敗北、続くワルテルローの戦いの敗北を特に長く描いているのです
なにがなんでもそうしなけばならない
それこそが本作で監督が伝えようとしているメッセージなのです
フランスでは本作は受けが悪いそうです
そりゃ自国の英雄をプーチンになぞらえられたら不快でしょう
蛇足
アウステルリッツの戦いは、1956年の映画「戦争と平和」のシーンを遥かに上回っています
氷結した池を砲撃して氷を割り敵軍を壊滅させたのは史実です
ですがそれは全体の戦いの中の一つのエピソードにすぎず、それだけて勝ったわけではありません
もうひとつ蛇足
ナポレオンの絵画といえば?
上記の戴冠式のものより、「サン=ベルナール峠を越えるボナパルト」の方が有名です
ほら、いななく白い軍馬にまたがって、右手で進軍の方向を高く指し示す、赤いマントをアルプスの疾風にはためかすナポレオンの勇姿!のあれです
これぞ英雄をイメージする絵画です
でも本作ではこれは全くでてきません
そもそもナポレオンのイタリア遠征自体本作では取り上げてもいません
監督は格好いいナポレオンを撮りたくなかったのだと思います
ホアキンを配役した理由もそれなのだと思います
蛇足の蛇足
ナポレオンは分進合撃してくる敵軍を各個撃破する戦法で大勝利を得てきたことで有名です
つまりA、B、C三つの敵軍がそれぞれ進軍してきて、合流して自軍より優勢な一つの敵軍となり決戦を挑もうとしているとき、その合流の前に各個に戦い撃破してしまえば良いというものです
A→B→C と順に戦闘していくならば、自軍が劣勢になることはなく戦える、むしろAに勝てば勢いにのってBにも勝ち、Bも撃破すれば、最早Cは怯みさらに有利に戦えるという考え方です
終盤のワルテルローの戦いでも、ナポレオンはこれをやろうと作戦構想していました
しかし部下の攻撃の進言を天候が良くないことを理由にまだ早いと却下してしまい、Aと戦っているうちにB、C が戦場に到着しまう最悪の状況を自ら招いてしまったのです
替え馬を用意した偵察兵が遠距離を駆け戻り次々に別の敵軍の接近が思ったより早いと報告したとき、ナポレオンはもはや勝敗は決した、戦う前に負けたのだと悟るのです
このときのホアキンの表情の演技は見事でした
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