BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
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ヘルドッグスを期待して行くと違います
最初、安藤サクラと江口のりこが同じ人に見えてあれまた潜入捜査モノ?と思ってしまいました。みんな混乱しなかったのかな?
ヘルドッグスのクールな世界感に新しい日本映画の誕生と狂喜乱舞した僕ですがこちらは一転ウエットないかにもの展開で場面場面はいいのだけれど全体的には冗長でまわりくどい感が否めない。原田真人監督にしてはキレが悪いなと。もう少しコンパクトでテンポ良くまとめて欲しかったかな。
山田涼介くんの役立たずの疫病神のクズ弟役がどハマりでこのテの映画にしては若い女子が多かったんだけどみんなさぞかし愛想をつかしたことでしょう(笑)役者は役で嫌われれば成功です。
兄弟の行く末は…
完成披露試写会にて。
正直、序盤はイマイチでしたが…
弟ジョーの起こしたあることを起点に物語が大きく動き出して結果的に面白く見終えました。
ただちょっと長いので中弛みな部分をもっと短くして欲しいかも。
最後の安藤サクラが爽快!
大阪弁に違和感が…
かなり頑張ってますが、やはり地元民とは違うのでどうしても違和感を感じてしまいました。
「そんな大阪弁、普通は使わへんで〜」って言葉も有ったし、別に標準語でも良かったんじゃないかな?
ストーリーも元カレとか刑事さんとか、それって必要?って感じでした。
ただ、安藤サクラさんの演技は相変わらず素晴らしいし、宇崎竜童さんやサリngROCK(この人初めてお目にかかりました)も凄く印象に残りました。
長さは気にならなかったけど、ストーリーは矛盾が多かったですね。
楽しめたけどちょっと残念な出来
序盤は特殊詐欺とその取り締まりをめぐる、ドキュメンタリーチックな仕上がりで興味をそそられましたが、ジョー役の山田涼介さんが出てきたあたりからは、闇世界の全体の話がメインになって、フォーカスがややボヤけてきます。
また、ジョーがバカなお調子者なのか、やる時はやる男なのか、単にキレるとヤバいだけのやつなのか、よくわからないまま、中盤の山場を迎え、その後活躍が少ないままラストに突っ込んでいくので、見てる側としては、その行動原理がピンときません。
また、中盤の山場の後、ネリもジョーもチンタラとした仕事ぶりで、テンポのよかった前半に比べると物語全体がダラけた印象。警察パートやゴヤパートなども中途半端に長く挟み込まれるので、結果として2時間半近い作品ですが、実時間以上に長い印象を受けました。
安藤さくらさんの演技はさすがですし、宇崎竜童さんや生瀬勝久さんもしっかり仕事されていて、嫌いな作品ではないだけに、中盤以降のペースダウンが残念でなりません。
P.S 個人的には高城とネリの掛け合いが好きだったので、ネリがジョーと高城でジョーを選んだ時点で物語への思い入れを失ったというのも大きいです。ストーリー上はジョーを選ぶのが正解なのは理解できますが。
テンポ良くって爽快。
予告で興味をそそられて鑑賞。
とにかくスピード感のある作品で面白かった。
原田監督の作品は疾走感があって好きです。
ところどころ、大阪弁のセリフが聞き取りにくいところもあったりして、ついて行くのが大変な感じはありましたが、特に中盤の高城を殺してしまったあたりからは展開も面白く、あっという間の2時間20分と言う感じでした。
とにかくキャストの演技が最高だと思います。
安藤サクラさんはもちろんですが、山田涼介君のイケメンクズっぷりが良かったかな(笑)
あの綺麗な顔でサイコパスな役どころ、すごく良かったと思います。
グラスホッパーの蝉役の山田君がとても魅力的だったのですが、今回はまた違ったアウトロー感が出てて良かったかなと思います。
キャスティング、最高だと思いました。
全体的にダークな印象のストーリーですが、ラストシーンはとても美しいと思いました。
ネリはどこに行っても強く逞しく生き延びるんだろうなぁーと思ったら、、、感慨深かったです(笑)
観て良かったです。
渾身ノワール!安藤サクラ
どこかにあるだろう闇の世界…
その扉が目の前で次々に開く。
強弱激しい関西弁が軸になり大胆に広げられていく怪しい染みだらけの絵巻物は、特殊詐欺の一員・ネリの歩き方に似た軽快なテンポでドキリとヒヤリを差し込みながら奥へ奥へと転がり続ける。
次第にみえていくのは、世から切り離されたようでいて実は深くつながる吹き溜まりの危うい構造。
濡れた落ち葉が何層にも重なり古い埃で絡み合いくっつきあいながら狭間につくる居場所はまるで身を寄せ合う小さな存在を生かし守る宿だ。
そのなかに常になにかが脈打ちどす黒くねっとりとした時間を泳ぎまわっているのがみえる。
取り憑かれたような執着が生臭い湯気になってあたりを湿らしているのがわかる。
そんな闇仕事に関わり、西成の雑然とした界隈で身を隠しつつ飄々と周りになじみ生きるネリを、出所したばかりの弟・ジョーが頼りに来る。
弟が繰り返す厄介事にやれやれと困り顔で呆れながらも決して見放さないネリ。
共有した過去の心情が作用しているのは間違いない。
弦楽器の尖ったりまろやかになったりする音の変化が胸のなかで不安定に響きながら、ヒートアップし続ける展開を追うために目を凝らし耳を澄まさせる。
血の繋がらない姉弟の絆の理由はもう後戻りを選ばない。
そして昔から信じられる唯一の大人であろう者を味方につける。
その切り札を得てからの役者たちの絶技の応酬は息をのむ程だ。
ラスト。
それまでの自分を突き破るようにネリが駆け出す印象的な姿がある。
彼女の本音が初めて躍動する瞬間だっだ気がする。
自ら切り開いた道にさす光に吸い込まれていくように見えたあの爽快感の先に何が彼女を待つのだろう。
修正済み
大衆向けではない面白さ!
決して大衆向けではない作りになっていて、商業的に大丈夫なの??と心配させるくらいの非エンタメ演出。ただ重々し過ぎることはないし、内容が難しすぎることもない。何より作品として大変面白かった。
正直行ってあまり期待せずに見に行ったのだが、良い意味で期待を裏切られた。大人な作りで、お話の筋も通ってるし、見ていて迷子にならない程度の複雑さに抑えてある。そして何より"ダラダラ描かない"というポリシーを感じた。個人的にとっても好き。
以下、気になった細かいこと。
安藤サクラと江口のりこを同じ作品に出すなよ、見分けつかんわ。
ネリのキャラクターと安藤サクラはバッチリ合ってたし演じきっていたと思うが、年齢感だけミスマッチ。若々しく動き回る安藤サクラに若干の"痛さ"を感じてしまった。
山田涼介どうなのよ?あんまり上手いとは思えなかった。特に最後の殺しに行く手前のイッちゃってる感の演技何あれ?仲間と3人で殺しに行くときは『撃ちたくない』ってビビってたのに、ラストだけサイコパス殺人鬼気取り。アレ、ジャニーズ側の意見取り入れただろ。無駄だわ、この作品唯一の汚点。これさえ無ければ…。
宇崎竜童と生瀬勝久、天童よしみが最高。本当に素晴らしい存在感で、主役二人よりも圧倒的に印象に残った。やっぱり裏社会描くなら悪党のじいさんばあさんを重厚に演じてもらわないと冷めちゃうからね。アツアツの演技に痺れた。
岡田准一出てきたときは笑っちゃったけど、ただのジャニーズゴリ押しだからなあ…。物語の流れというか勢いを止められた感あったな。
今まで安藤サクラに対してあまり良い印象が無かったのだが、この作品を見て本当に良い役者だなあと実感した。今後の活躍が楽しみである。
西成の匂いまでは。
必要悪なのかと思いそうになりつつも、
そうなる前に、たとえばネリちゃんが父親に頼る前に安寧を得られる場はなかったかと、タラレバばかり浮かんでしまう。
関西弁は聴き取りづらかったけど、日本の中にあるBAD LANDS、夢中で観ました。
演者のみなさんのエネルギーを感じながらも、やっぱり彼らは美しくて、西成の香り立つスラム感はそこまで感じなかったかもしれない。
たとえば半地下の家族のように、BAD LANDSにはそれ特有の匂いがあるんじゃないだろうか。
でも、だから観れたし、共感できたと思う。
お砂糖がとても効果的に使われてたなとか、後からじわじわと思い出して、つい考えてしまう。
生きる為に"奪う"
裏社会で生きる社会的弱者達の雑草精神物語として、大満足の作品だった。
己と母親の全てを詐欺グループから掠め取られた憎き父の下で詐欺グループの末端の指示役としてギリギリの生活をしているネリとそこに訪れる弟のジョーを主体にした群像劇としても楽しめた。
個人的には序盤のオレオレ詐欺の一連の流れを見せるパートは未知の裏社会を覗き見る様な感覚で楽しかった。
役者陣の演技は実力派揃いなので、作品に没入して鑑賞出来た。特に、今回は大阪弁の台詞での会話劇なので、流暢な関西弁は聞き取りづらく苦戦した。
序盤は、珍獣
、別世界と思って面白がっていたが、中盤暗号資産の寵児みたいなの出て、何かうすら寒くなった。最後はゆかいなしゅうまつ! 原田監督、粗いけど面白いねえ! あんまりTV出なきゃいいのに。エンドロールが墓碑銘に見えました。
アホォーなジョーに涙
だからぁ、おばちゃん
トビっ子(HeySayJUMPのファン)
山田担(山田涼介君のファン)だってば。
山田涼介君を観にきたようなもんなのよぉ。
したっけ、まぁなかなか出て来なくて。
でも、登場してからは
まぁ、可愛い、かっこいい、そしてアホォー。
波乱な人生のネリを本当に大好きな血のつながりがない弟。
アホォやなぁ。
お姉チャン好きなんはわかったけどぉ。
もっとやりようがあったやろぅ!アホォー。
そやかて、アホやさかい思いつかんかったんや。てか?
途中でジョーにフラグがたってしまって、
おばちゃん
ついつい山田担のエゴが出てしまって。
はぁ?席立ったろか?もうええゎ。となってしまったゎ。(映画に失礼ですよね。大丈夫です、最後まで、照明がつくまで座ってました。)
でも、
なんだぁ?
なんなの?
この映画の世界観があまりにディープで、
この日本のどこかにこないな世界があるなんて、頭ではわかってたけど、理解できなくて、どこか否定したい私がいて。
でもこの世界観で必死に生きてる生きてかなきゃいけない人達もいて。
それを見事に演じてくださっている安藤サクラさんってやっぱり凄い。
安藤サクラさんとの共演は山田涼介君にも
いい刺激になったかと思います。
サイコパスな山田涼介君なら「グラスホッパー」の蝉もなかなかのもんだったゎ。
同じセミでも「セミオトコ」とは大違い。
はい!おばちゃん山田担です。
安藤サクラがカッコよかった
大阪で特殊詐欺をしてるネリと弟のジョーは、詐欺グループの名簿屋を殺してしまい、約3億円もの大金を手に出来そうになった。そのため2人はさまざまな敵から狙われることになり・・・てな話。
安藤サクラがカッコ良かった。
特殊詐欺捜査班の日野役の江口のりこも銃さばきがカッコ良かった。そして、安藤サクラと江口のりこがぱっと見似てて笑った。
宇崎竜童の渋い演技も観れるし、面白かった。
安藤サクラと山田涼介
ほぼ安藤サクラの
一人芝居のような印象
申し分ない演技だったけど。
・・
もう少し引き込まれるかな~と
思っていたけど…それほどでもなかった
…山田くんも
サクラさんに遠慮しないで
もっと体当たり・・して欲しかった
という印象。
後半は持ち直した所はあるけど
見応えもありましたが
全体を通した感じは
一抹の
…物足りなさを感じた作品
本当は★4つ付けたかったけど。
今回は期待はずれやった
はっきりいうて、おもろなかったわ。
中盤くらいまでは、よかってんけどなぁ~。途中から「何がやりたいねん?」って、見ててようわからんようになってきた。思いつきのドタバタ劇みたいやなぁって、あー、ちょっとこれはアカンなぁって、そんな感じになってきた。
おもろいシーンは多いねんけど、全体で見るとおもんない。
感情移入できる人物がおらんのも、その一因やろな。
役者はええねんけどなぁ。残念や。
天王寺とか淀屋橋とかジャンジャン横丁とか馴染みの場所がでてきて楽しかったけど……。
前作『ヘルドッグス』のほうが、だいぶおもろかった。今回は期待はずれやったわ。
なに? そんなエラそうなことばっかりいうんやったら、お前が撮ってみんかいって?
そりゃ無理やわ。堪忍してぇや、おっちゃん。
悪魔のような天使のテーゼかも 安藤サクラが醸し出す正義が犯罪行為を浄化する
ストーリーがとにかく面白くて143分を微塵も感じさせない傑作で今年の邦画ベスト3はこれで決まり。昨年の「ヘルドッグス」と似たテイストで大好物のクライムサスペンスだけれど大阪の西成が舞台だけにリアル社会感と猥雑さとコメディ要素が増しましになっておりなんといっても3塁コーチ安藤サクラが全部持っていく好演でこっちのがちょっと上。やはり山田涼介を相手役にキャスティングしたジャニーズ映画なのが少し気になるがそのダメさ加減が妙にマッチしていていい味を出している。原田眞人は純粋にドンパチやるこの手の映画が大好きなのだろう、独特のへんなマルチアングル風の短いアクションつなぎを含めその演出は達人の域に達しているかもしれない。天童よしみの「なめたらアカン」を筆頭にサリngROCKの浪花千栄子ギャグやオレオレ詐欺捜査班長の江口のり子が眼鏡で人格を変えるシーンなどシリアスとコメディのぎりぎりを攻めていて楽しい。安藤サクラが逃げるシーンでリュックが棚に引っかかってなかなか抜けない。おそらく本番アクシデントのNGだと思うが、中の通帳とハンコが床にばらまかれるシーケンスを足して見事に緊迫感に変えている(あくまで私の推察)。エンディングの走る安藤サクラの笑顔は「明日に向って撃て!」に匹敵する名ラストカットで爽快。
安心する隠れ家は支えとなる
🏠ストーリー
受け子の差配をするネリ(安藤サクラさん)が大阪1の隠家と思っている場所バッドランズ。いつも通りボスの高城らと仕事をこなしていたが、出所したばかりのネリの弟ジョー(山田涼介さん)ヤクザ相手にトラブルを起こし、失敗しても諦めきれず、次の作戦で姉のネリも巻き込まれてしまう。そして、二人である計画を進めていく
🏠よかったところ。
・ネリとジョーが今までも今でも助け合って生きてきている。ジョーは姉のネリが大好き。ネリとジョーを熱演。
・なぜ高城はネリに自分の身分に嘘を言ったのか。
・嘘が嫌い、ホームレスと弟も助ける優しさがありながらも、お金の為に闇で仕事をしているというネリというキャラクターを見事に演じきった。
・曼荼羅とジョーがネリの為に最後の仕事のシーンが感動
・教授のキャラクターいいですね
・オリジナルキャラクターで人間的魅力な描写が増えたと思います。
・林田はいい悪い人(なんかネリに似てるところがあります)
🏠いまいちなところ
・胡屋のサディストなキャラクター描写がいまいち少ない。ネリとの過去の描写、なぜネリに戻ってきてほしいのか。
・登場人物が多い分頑張って2時間20分にまとめた感じがありました。
🏠学び
ネリが闇の世界で生きて来られたのは、戦闘力はもちろんだが、人間関係の知恵が優れているのである。胡屋の秘書で学んだのかな?
強烈な人生!
育った環境の中で生き残るすべを学び、育てられて人は生きて行く。その環境が悪に染まった物であればそれに慣れてしまうのも人間。
人生を変えたいと思っても、変える事は困難で有り、その中に埋まっていく方が楽な時が多い。
この主人公もそんな中でもがいていたが、如何ともし難い結果となる。
こんな悲しい人生も有るのかと悲しくなった。
大阪の西成地区の裏の人間模様がそのまま描かれていて大変おもろく見ました。
しかし、コテコテの大阪弁で隠語の早口の台詞には、理解し難い所が多く、関東圏の人には難しいと思う人も多いのではと思った。
しかし、安藤サクラさんの演技は素晴らしく、主人公に成り切った表情には参った。
これからも頑張ってください。
大体アウトレイジだが・・・
2023年劇場鑑賞227本目。
基本悪党が悪党に何かするのがほとんどか、落とし前をつけさせられるのでムカつき度は低いのですが、全く関係ない一般人が意味なく撃たれた所だけすごく嫌で、ラストすっきり見れなかったのが残念でした。
ただ、とんでもないシークレットゲストが突然出てきた瞬間絶対これ無理だと思った通りの展開になったのは痛快だったので加点。
安藤vs江口
江口のりこが出演しているのを知らずに観ました。
あ!サクラvsのりこが観られるのかと本筋でないところでものすごいワクワクしました。
よくできたフィルムノワールは「反対側」がスッキリする感覚が大好きです。もっと悪のシーンが見たかった。
悪悪姉弟を楽しめました。面白かった。
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