BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
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宇崎竜童の登場が素晴らしい
毎回の原田節。おしゃれである。もはやアメリカ映画的でもない原田眞人的な掛け合い。劇場出るときに女性客らが「セリフが全然わかんなかった」と。いつもに比べて関西弁も入ってるし、相変わらずの隠語のオンパレードはセリフというよりキャラクターのリズム。まあだいたいキャラクターが紹介されて終了30分前にはドンパチあると思っていればいい。「バッドランズ」はやっぱテレンスマリックの「地獄の逃避行」へのオマージュなのかな。破滅へ向かっていくのが見る前からわかる甘美なメロドラマ。もうそれ以上でもそれ以下でもない。
しかし大阪のエキストラが凄かったな。そこに紛れて登場する宇崎竜童は、原田眞人の傑作「カミカゼタクシー」の役所広司の登場並みにハマってた。
安藤サクラを堪能
大阪ワールド!?
贔屓目にみても良作
原作未読。
基本、関西人なんで、若干贔屓目も入っている。
通ったことある筋とか出てきたらテンション上がるし、
会話のいらんひと言とかも、そうそうってニヤついちゃう。
安藤さんの関西弁は、最初は違和感を感じたけれど、
そんなこと忘れちゃうぐらいに、ネリという人物と、ストーリーに引き込まれた。
ジョーこと山田さんは、関西弁お上手ね。
この人の出身、関西だっけ?ってWikiを調べちゃったぐらい。
歌って踊られているから、リズム感あるし耳がいいのかしらね。
チャラい危うい感じもピッタリだったわ。
宇崎竜童さんの曼荼羅も、めっちゃカッコ良かった!
人情の男やね。
警察チームの緩さと熱さのバランスも小気味良かったし、
要は全部が良かったのですよ!
オレオレ詐欺という平成~令和らしさと、昭和っぽさというか…
大阪人の仲間をめっちゃ大事にする情や、人との距離感の近さ
自分の価値基準だけで、仲間と認めた輩は無条件に信じる感じね、
とかの対比も面白かったし。
全体にテンポよく、
中盤ぐらいまで「えーどうなっちゃうのー。」ってのと、
後半の「あー、ジョー、おねぇちゃん大好きやん!」な展開も、
終始ワクワクドキドキハラハラしながら楽しめました!!!
サクラさん、男前でした
数秒出てきたファブルみたいな人のインパクトが強烈ww
auマンデー『バッドランズ』
西成が舞台だし、関西弁大丈夫か!?と思いながら演技派2人に期待して鑑賞
先日のジョンウィックのエセ大阪とは違って、大阪でも危険度の高い場所でマジロケでしたね。
特殊詐欺を生業としてる姉弟が、ギリギリの生き様を見せながら警察と巨悪に追われる物語
序盤はテンポも良く分かりやすい内容ながら、もう一つの悪が絡んでややこしくなる。
途中ファブルの友情出演・・・!?
一瞬で空気を持っていく彼は、ジャーニーズから独立正解で、今や日本の宝の1人である事間違いない!
感想としては、期待値は下回る配信で良かった系^^;
私的には、ヘルドックスの方が、アクションシーンがあった分面白かったかな!?
息つく間もない、ノワールサスペンスの快作
Bitter&Sweet
予告から伝わる渋い感じ、こういう感じの邦画を待っていた!と同時にスタートミスったら結構キツイかもな…という不安を携えながら鑑賞。
いやもう最高‥!どのシーンでも役者陣がギラギラしたオーラを纏って全開のワルを演じ切っており、特殊詐欺という一見地味に映ってしまうかもしれない内容をここまで魅惑的に映すのかと舌を巻きまくりました。
濃密な人間ドラマも見応えがありました。裏社会という遮断された場所で生きる人間たちの葛藤や渇望がこれでもかってくらい描かれていてとても良かったです。
前線で詐欺を働くために身を粉にして動く者もいれば、受け子たちを操って戦略を練る者、ひたすらに業務のように詐欺を働く子分たちなどなど、それぞれの視点でこの世界をどう生きるのか、選択の数々をこなしていく姿が鮮明に映されていました。
アクションシーン自体はそこまで多くありませんが、狭いフィールドでの銃撃戦のリアルさは最高です。脳天をぶち抜いたり、足を撃って機動力を奪ったり、トラップとして使ったりとハンドガンのみでもバリエーション豊富で凄まじかったです。
ジョーが東京まで出向いてネリを犯した胡屋に弾丸をぶっ放して始末をつけて、そのまま自分も追ってきた警官に撃たれて死亡、悲しいシーンのはずなのにやるべき事をやって死んだという決着をつけてくれたお陰かなぜだかスッキリした気分になれました。
最後の金銭の取引のシーンもここまで眼光がバチバチぶつかり合うと静かなはずなのに、見応えマシマシになっていて良かったです。
ネリがラストシーンで纏ったものを取っ払って街中を駆け抜けるシーンなんか最高のラストショットだったなと思いました。
役者陣はもう文句なし、それぞれの最高値を叩き出していました。
安藤サクラさんのやさぐれた仕事人の雰囲気がたまらないくらい好きです。飄々と物事をこなしつつも、裏社会からの脱却を目論んで目の前の仕事をこなす姿が風貌も合わさってギラギラしていました。安藤さんにかかればセリフの聞き取りづらさ(関西弁のアクが強いのもありますが)も感じずに、スッと会話が入ってきてとても良かったです。
山田くんはベビーフェイス×サイコパス×姉思いと属性もりもりでしたが、情けなさ全開のコメディリリーフとしての役目を果たしつつも、胸熱なシーンは彼が全部持っていった激ヤバキャラでした。本当にいそうな胡散臭さも堪らないですし、原田監督と何作も組んでいるからこその信頼関係が見て取れるナイス好演でした。
生瀬さんのTHE・悪役が最高でした。超高速喋りもあってセリフの聞き取りづらさは1番でしたが、いつもの生瀬さんが演じるキャラとは全然違う底無しの悪にゾワゾワさせられました。
宇崎竜童さんの厳つさも今作をよりディープなものに際立たせてくれる役割を強く果たしていたなと思いました。
サリngROCKさんの風貌、言動、行動、どれを取っても後について行きたくなるくらい魅力的に映っていました。この人が主人公のスピンオフが観たくなると思うぐらい好きになりました。
原田監督作品常連の岡田くんも友情出演でチンピラ役として出演していますが、存在感がもう目立ちすぎててこのままタイマンしたらこの人勝っちゃうよなってくらいの存在感が面白かったです。
メタ的発言も面白く、「燃えよ剣」で沖田総司を演じた山田くんが全く同じロケ地に訪れて「懐かしいな」と言わせるシーンとかファンサービスとはいえ、こんな角度からのファンサービスを繰り出してくるとはと驚きと同時に笑いも起こりました。
やはり懸念点だったセリフの聞き取りづらさに序盤は頭を抱えていましたが、慣れてしまったらそれも味だなと思い楽しめました。序盤だけでも字幕が欲しかったのは本音ですが笑
原田監督の唯一無二の世界観を築き上げる力、それに応える役者陣の好演、邦画の中でも群を抜いた完成度に痺れまくりました。是非ともこのテイストで名作を作り続けて欲しいです。
鑑賞日 10/3
鑑賞時間 15:25〜18:00
座席 B-6
ネリ(安藤サクラ)、ジョー(山田涼介)、曼陀羅(宇崎竜童)で、別作品を期待!
ネリの「ほんまもんの詐欺師には、成りとうない!」からジョーの役目が決まった。どなたかも評価されていたがこれだけの脚本であれば、
映画の前にドラマでも良かったかも知れない。
詐欺グルーブ、特殊詐欺特捜班、詐欺ステークホルダを掘り下げることができる。
映画事態は、時間的に短く感じるほど集中出来たので、満足🈵😃✨、特捜とネリの洞察力の戦いシーン、ネリと教授(大場泰正)ふれあい荘とのまったりとした時間と西成の情景、道具屋(天童よしみ)大物投資家(淵上泰史)賭場の帳付(サリngROCK)もそれぞれで脚本ができるほど深さを感じた。映画はほんの数日間のシーンでしたがここに至る膨大な時間を読み取ることができる作りになっていたので、緊張感がある。
詐欺は犯罪です絶滅させる必要がある。
まあ何と言っても、ネリ、ジョー、曼陀羅のトリオは最高でした。命を賭してのシーンは涙が流れた。最後シーン(ネリの疾走)は、素晴らしい。お願いとしては、ネリとジョーの一夜から
想像して逃亡先の南国の島でジョー二生を映すシーンがあったらと嬉しい。
安藤サクラの眼とバッハだな
こてこての関西ストーリーにバッハを合わせるあたり、いいじゃーん。
全方向的にバランスがいいよね。キャスティングも有名無名合わせてね、宇崎竜童なんかは上手いよね。
安藤サクラは「どんな役にもなれる」というより「どんな役も安藤サクラになる」感じだけどね。個人的には好きだなあ。過去作でいうとやっぱ「愛のむきだし」とか「サイタマノラッパー2」とかかな。
ストーリー展開もテンポいいしね。
山田涼介のラスト、ああいうのいいよね。名前のある俳優の使い方としてはグー!生瀬勝久も。
今年の邦画ではベストかも。というほど邦画みてないのですが😅
安藤カッコいい。
安藤サクラのずば抜けた存在感
安藤サクラ目当てで観に行ったのですが、これが中々に面白かった。
中心となる特殊詐欺に始まり、レイプ・DV・ネグレクト・賭博・ローンダリング・殺人に至るまで、実に様々な犯罪が絡み合う物語。
それら犯罪を登場人物のバックボーンに当て嵌めていて、まぁ皆んな悪人なんですがバランスが良いんですよね。
皆が皆自分の利だけで動くので、そのせめぎ合いがうまいんです。
あと皆の芝居もそれぞれのキャラクターに合っていました。
山田涼介も中々合っている雰囲気を出してましたね。これは姉弟っていう距離感が良かったのでしょう。
それと宇崎竜童のオンとオフの差が魅力的、最後は持ってってましたね。
しかしなんと言っても安藤サクラです。完全に作品をコントロールしていたといって良いでしょう。ずば抜けた存在感でした。
ラストその駆け抜ける姿にも、母親と共に父に捨てられた時間・地獄のような秘書としての時間・捨てた父の元に戻ってからの時間、その全てからの開放が見て取れました。
脚本や芝居はとても見応えがあるし、それでいて最後は何とも爽快。
これは面白い作品でした。
安藤サクラはやはりスゴイな
大きな期待は無かったが、安藤サクラ主演なので、それなりのものは見せてくれるだろうと観賞。
【物語】
橋岡煉梨(安藤サクラ)は血の繋がらない弟のジョー(山田涼介)と共に組織的オレオレ詐欺集団の一員として大阪西成で生きていた。 煉梨は裏社会に身を置きながら堅実で、人情に厚い面もあるが、ジョーは向こう見ずな放蕩者だった。
あるとき、ジョーの無思慮で無謀な行動で招いた危機を咄嗟に煉梨が助けた結果二人は、億を超える資産を手に入れる。 大金を現金化するために奔走するうちに、それを嗅ぎつけた裏の関係者が2人を追い始める。
【感想】
なかなか見応えが有った。
一番の加点ポイントはやはり安藤サクラだ。裏社会と言うか詐欺集団というクズ社会と西成地区という社会の底辺、ややもすれば殺伐とした作品になりそうだが、どこか血の通った空気を感じたのは安藤の演じる煉梨の不幸な過去を背負いながらも人生を諦めていない強さと、保ち続けているほのかな温かさだったような気がする。
山田涼介も悪くないが、キャスティングに成功していると思ったのは宇崎竜童。 半分壊れてしまったような老人だが終盤でとある活躍をする男の役を演じている。これに良くハマっていて、上述の血の通った作品を作り上げることに彼も貢献している。
ある種のクライムサスペンスなので、ハッピーエンドは待っていないが、後味の悪さは無い。
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