BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
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鑑賞動機:安藤さくら7割、原作:黒川博行3割。
時間の長さもあり、観るか観ないか迷ってたが、結果観てよかった。現実と地続きというかある種の生々しさがあって、気持ちがザワザワした。最後の伏線回収はお見事。
黒川さんどこに出てたんだろう。
それ潮目が変わったとかじゃなくて、いいようにカモられただけですって。
そんなつもりなかったけど、やたら犯罪絡みの映画が続いて、いや好きだけど地味に精神的ダメージがある気がする。
知能戦にあらず
普通の人なら関わり合いになりたくないような社会底辺の人たちと特殊詐欺の片棒(三塁側コーチ:周囲を観察して受け子に行けと指示を出す役割)をかつぎながら過ごす女主人公ネリ。そこに山田涼介君の演じる弟ジョーが加わり、アクシデンタルな殺人から金の強奪、逃亡。そして特殊詐欺を検挙しようとする警察。エリを探しているサディストで大金持ちの投資系企業家。それらが混然となってストーリーが回っていく感じです。
映画の前宣伝内容からして特殊詐欺集団を出し抜くような話かと思いきや、そういう知能戦ではなく、ほとんど計画性のない肉弾戦的なストーリーです。セリフは上品ではない汚い関西弁で早口で、ネイティブ関西人でないとわかりにくいだろうと思うほど。
この映画、善人はほとんどいません。でも気分が悪くなるかと言えばそうでもない。それは安藤サクラさん演じるネリという主人公の力だと思います。彼女は善人ではないが、底辺老人たちの面倒を見てやったり、そこはかとない前途への希望を感じさせる感じがすごくいい。そして何と言っても過去を脱ぎ捨てながら夜明けの街を疾走するあのラスト。その爽快感。黒川さんの原作では男性主人公だったらしいですが、この変更は大成功だと思います。原田監督、見直しました。周辺では宇崎竜童さんの演じる曼荼羅、賭場の姐さん、佐竹刑事がカッコ良かったです。
なんか面白いかもしれないと視聴
安藤サクラが名女優であることは言わずもがな
場の展開のテンポが良く、全く飽きない
大阪特有の泥臭さ、イリーガル、治外法権な感じが
ディープで良いです作品
全ての登場人物に味がある
泥臭くもスピード感あり
原田眞人監督の作品の中で一番好きかも。安藤さくらという怪物俳優を上手く使ってそこが中心となり全体が良くまわっている。若干のセリフのわかりにくさもあったがそれがまた大阪のあの場所のリアリティに生かされている。
役者の選び方が秀逸。何故山田くん?悪くは無かったが別のキャストもあったかなと・・・
韓国映画がリメイクしそうな予感
さすが原田眞人監督。
表題の通り、原田眞人監督作品というので観ました。
画面全体から漂ってくるいかがわしい雰囲気、今作も健在ですね!
中盤でジョーが向かう賭場って…もしかして『燃えよ剣』の池田屋討ち入りで作った池田屋のセットですか?
間取りはまさにそうですよね。
演者の皆さんの台詞がまたクスッとさせてくれました笑
「時代劇のセットじゃねーか、これ!」
「そう、去年時代劇の映画をここで撮影したんです。」
内装を観ながら山田涼介さんが、
「何か懐かしい感じがするわー!」
というサービスまで…(彼は『燃えよ剣』で沖田総司を演じ、池田屋に踏み込んでます)
原田監督作品でここまで遊び心のある作品は初めて観ました(※過去作品を全て観たわけではありません)。
大きな盛り上がりはないですが、終始ピリピリした世界観に引き込まれました!
『聞こえてるんやったらアンサーせぇや』
原作は読んでません。
闇をそんなに暗くならずに描いた作品かなぁと思いました。
キャスティング、絶妙ですよね~。でもジョー役がダーヤマくんなのは製作委員会にジャニーズが入っているからなのかしら。
一番印象に残ったのは、初めの方に出てきたにもかかわらず『聞こえてるんやったらアンサーせぇや』やなぁwww
『聞こえてるならanswerせいや!』はいつかどこかで使ってみたい台詞💛
とにかく全体通して終始ライトに胸くそ悪い映画。
オレオレ詐欺の仕組みとか知らないから見ていてへぇ〜そーなんだと思う場面もあるけど、一言で言えばみんな自業自得。それなのにネリちゃんだけ何故!?治外法権??納得いかないょ。
宇崎竜童がとっても良い味出してる親父さん。生瀬さんファンとしては高城もたまらん。
「ある男」で穏やか系・谷口里枝役で「完璧」なほどの演技をしてしまう...
「ある男」で穏やか系・谷口里枝役で「完璧」なほどの演技をしてしまう安藤さんですが、やはりこのちょっと反社会的な女性役がツボですね。
大阪・西成を舞台の中心とした限られた空間、派手なアクションやカーチェイスがあるわけでもなく、裏社会の中の「日常」を過ごしてきた主人公たちが、「非日常」の世界に突っ込んで、組織や警察に追われる一見フツーの物語(失礼)。ただ、その危機から生き残るためには、「銃の上手さ」とか「格闘に優れている」ではなく、ただただ頭が冴える、度胸とリスク回避のバランス、裏社会の仕組みの熟知であり、詐欺師?を主人公としたこの物語らしさを楽しめました。不幸な過去とは言え、”あの社長”の信頼と狂気な愛情を受けていた前職を思えば、元々そういうスキルを持った人物なのだと納得のいくところであります。
ラストシーンは何となく大昔の映画「チ・ン・ピ・ラ」が浮かびました。危うさを感じたまま、主人公は本当にハッピーエンドで終わる(終わった)のか、観る側に問いている気もします。
余談ですが、日野班長演ずる江口のりこさんは、顔の系統が安藤サクラさんと似ていて、冒頭、主人公・ネリは裏の顔は詐欺師で表の顔は警官なのかと思いました。
大阪西成のコッテリ感に安定の安藤サクラ無双とラストシーンが心に染み入る♪
以前から気になっていた作品を鑑賞しました。
で、感想はと言うと…面白い。
大阪の西成と言う、ある意味、日本一のディープゾーンw そんなややこしい場所を舞台にして、オレオレ詐欺や生活保護不正など現代の闇ビジネスを描いているけど、結構しっくりとくるんですよね。
歌舞伎町なんかを舞台にした中国人やブラジル人の所謂外国人マフィアの仕業となると漫画や小説なんかのノンフィクションで多分に描かれていて何処か現実的ではない感じがしなくもないけど、西成と言う関西人なら誰もが知っている土地柄なら“あぁ、西成ならありそうありそう”となってしまうお馴染み感満載。
でも、劇中では大阪の西成が舞台でも、ロケ地としては西成以外に滋賀県の彦根や大津で撮影されているとのこと。彦根は最近過疎化が進んでいて、シャッター商店街も多数なので、ロケ地としてなかなかナイスなチョイス。西成はなかなかややこしい土地柄なので中には許可の取れない、撮してはいけない所も多数なのでこういった似ている所での撮影は致し方無しと言うか、よく探してきたと感心。
3年前に公開された、大阪の飛田新地を舞台にした「悲しき天使」と言う作品も舞台を飛田新地を匂わせているが実際には飛田新地での撮影許可は得られなかったので特定する単語は劇中でも出てこなかった。
そう思うと今から5年前に放送されたマツコ・デラックスさんと友近さんが日本の風俗を紐解く特別番組「かたせ梨乃が進駐軍の前で踊り狂った時代…マツコ」は物凄い番組だったなぁ~。あの飛田新地から撮影許可が降りて、飛田新地を検証する番組なんて思っても出来るもんじゃないのに、歴史的見解や硬軟織り交ぜての見事なエンタメ番組に昇華していた。
そんかややこしい土地を舞台にしてちゃんと撮影許可を得ていると思うけど、よく取れたもんだとこちらも感心。劇中でも安藤サクラさん演じるネリが興味本位に三角公園(らしき)を無断撮影している観光客に「お前ら、誰に許可をもろて撮影してんねや~!」と怒鳴っているシーンがあるけど、実際に安藤サクラさん自身が撮影中に地元の人から「お前ら、撮影許可もろてんのか~」と凄まれたそうですw
キャスティングも見事で安藤サクラさんの安定感と言うか、存在感が抜群。この人が出演しているなら安心と思わせる存在感は個人的には役所広司さんと安藤サクラさんが筆頭かと。
それぐらい安藤サクラ無双っぷりが発揮されていますがクールかつ淡々と仕事をこなしながらも何処か人情味溢れるネリに共感出来るんですよね。
山田涼介さん演じる腹違いの弟のジョーや生瀬勝久さんもいい感じ。
ジョーの軽薄さの裏側にある姉弟の絆やネリへの想いが後半になる程、確りと伝わってくる。
個人的にはサリngROCKさん演じる林田も良い感じだけど、宇崎竜童さん演じる曼荼羅が渋い!
筋と義理に生きる元ヤクザが格好いいんですよね。
あのクライマックスからラストにかけての散り方がハードボイルド感を醸し出しているんですよね~。
あと、岡田准一さんの使い方が贅沢で“えっ?本当に岡田准一??”と一瞬分からなかったw
天童よしみさん演じる新井ママの“舐めたらあかん”のセリフはあの曲調に変換されますねw
序盤からサクサクとテンポ良く進むんですが、中盤のジョーが出てきた辺りからちょっと中弛みがしないでもなく、少し力業で押してきたかな?と言うのは否めなくない。
特にネリと胡屋との関係性の描写や説明が薄い。何故ネリが東京に行き、胡屋の所に働くようになったかがちょっと説明不足かな。
なので、胡屋が巨大な権力を持ち、徐々にネリを追い詰めていくのは良いが、胡屋が殺されるまでが何処かあっさり感があるんですよね。
もっと胡屋が裏で暗躍していて、全ての元凶の影に胡屋ありと言う感じに振り切っても良かったかな?と。
あと、大阪府警でネリたちを追い詰める佐竹や日野が絡むようで絡まずでなんかスカされる感が結構おマヌケな感じでルパンと銭形警部の関係っぽく感じますw
ラストに至るまでが少し綺麗にまとめ過ぎている感はありますが、個人的にはこれぐらいでも良いかと。
互いを信用はしないが、利害が一致して、相手の力量を認めたら、ビジネスとしての協力はする。無闇に敵を作らず、それぞれのスタンスでこの世界を渡り歩くルールを持っているのが悪党としてのプライドが垣間見得る。
また、ラストのネリの疾走は良いラストシーン。
ちゃんと伏線の回収もされていて、西成での朝焼けは自身のこれからを暗示するかのような解き放たれた自由を表している。
役所広司さんの「すばらしき世界」のラスト手前を思い出しましたが、悪党と言えど、アンハッピーはちょっと苦手。天罰が下るに相応しい悪党ならまだしもネリにはつかの間でも良いので自由を手にして欲しいと思うからこその良いシーン。
文句無しのキャスティングで設定も野次馬根性擽る妙。昨今の闇ビジネス系では屈指の作品かと。
安定感があるのでハズレ無しかと思いますが、とりあえず関西人なら、観てても安心する気がしますw
山田涼介チョケ過ぎ
サイコパス てゆうより
大阪のイチビリ(あんな奴おるワ)
誰にも感情移入できない映画なのね😰
(八尾の歌姫にあんな役さして、、)
江口さんと安藤さん。。。
監督さん、、狙ってたでしょ?
安藤サクラの映画
近代的だったり西成があったりの、猥雑なアジアの都市感溢れるディープな大阪に、クライム・サスペンスは合うと思う。
ボケてはツッコみ、軽妙だが凄みある関西弁がめっちゃ効果的。
セリフのやりとりに味が出るんだよね。
何言ってるのかわからないところも多かったですが。
じめじめせず、乾いた感じが良い。
特殊詐欺グループ、半グレ、ヤクザ、巨悪を抱えるサディストの投資家等々、裏社会の団体・利害関係者、そのうえ警察まで絡まって複雑になる分面白さが増す。
警察の班長、江口のりこと安藤サクラの対決の話になるのかと思ったが違った。
残酷な人生を生きのびてきたネリの処世術は半端ない。
優しいがドライ、生きる知恵と度胸と頭脳で彼女が裏社会の抗争をすり抜けるのは爽快。
安藤サクラが圧巻で彼女以外にネリを演じられる女優はいないと思う。
安藤サクラにしてはネリは大分若い感じだが違和感なし。
山田涼介の弟・丈はイキってる割に普通にビビりで、ちょっとかわいい。ねえちゃんに甘えているし。
血は繋がってないがともに修羅場をくぐった絆は強く、二人の関係にはホッとするものがある。
伏線多く、きっちり回収される。月曜日の巫女、ここで来たか、と思った。
宇崎竜童の曼荼羅がとても良い。漢っぷりに惚れ惚れしました。かっこいい!
弟・丈の行動は予想通りで、やっぱりなあ、と思った。 哀しい。
自分の願望として、曼荼羅と丈とネリが揃って無事に南国のビーチでくつろぐ姿とか観たかった。
途中ちょっとダレるのでもう少し短くてもいいと思うが飽きるほどではなく、最後までハラハラしながら観た。
俳優の起用が上手いと思う
安藤サクラ、山田涼介、宇崎竜童、この3人は言うまでもなく、天童よしみなど意外だがハマっていてよかった。サリngROCKさん、ずっと山田優だと思ってた。
賭場が「新選組の映画で使ったところ」、岡田くんが出てきたりとか、楽屋落ち。
土方と沖田、廃銭湯で再会。
白(砂糖)を入れてかき混ぜても人生濁ったまま
近くの映画館ではやってなかったので遠出ついでに見ちゃいました
アンダーグラウンドのところを取り上げた内容になるので気になってました
安藤サクラってすごいですね色な表情使い分けて…
あのコーヒーに砂糖かき混ぜるの多いのは何を意味してたんだろ
一度黒に染まったらどれだけ砂糖入れてぐるぐる足掻いても白にはならない(表舞台で真っ当には生きていけない)ってコトかぁなぁ
しかし長い!😯
あと半グレやヤクザとの掛け合いもっと見たかったなぁ
最初の闇バイトの部分長かったなあ〜
曼荼羅最後あたり渋すぎてギャップありすぎ!(笑)
悪いとこしたら因果報応がくると思うのでこういう作品で人がよく死んでしまうのは仕方ないですな
安藤サクラほか演技陣に圧巻
ちみつな脚本、展開に安藤サクラさんら演技陣がしっかりついていっており、テンポよく楽しめた。宇崎竜童若い。。詐欺、仮想通貨等トピックがうまく使われていた。関西に住んでいたので大阪が実感できて楽しい。クラシックのBGMも効いている。
安藤サクラの表情に魅せられる
沈着冷静だが温かみのあるふだんの表情。
悪夢を見た後の情感と凄みのある色っぽい表情。
会話は聴き取れなくとも、官女の表情を見るだけで楽しめる。
脇役の皆さんも実にいい演技だった。
ただ、ジョー役の彼はサイコパスとして一貫しない演技が残念。
そこだけ1点減点しました。
高評価なのか...
評価が高く見に行ったが結果から言って残念でした。ハードルを高くしすぎたか...
全体的に演技もわざとらしく感じてしまい終始気になってしまう、想定外の殺しにもあまり感情も雰囲気も変わらないのがとても違和感。サイコパスなのはわかるがとても単調に思えてしまった。
最後あっさり死んでしまうのも、逃れて1人で逃げられたのも王道だがまとめ方があまりにもさっぱりしてると思ったのは私だけでしょうか...
ところどころに織り込まれる笑いにもちょっとツボが合わず、感想を並べると酷評になってしまい申し訳ないが、深みが感じられなかったなぁ...
これだけ他の方は高評価なので私の感性がいけてないのかな。
大阪弁全開のクライムサスペンス
原作未読で、なるべく前情報を入れずに鑑賞しました。
皆さんが書かれているように、安藤サクラさんの演技が本当に素晴らしかったですね。大阪弁はあまり聞き慣れないのでついていくのに難しい箇所はありましたが、仕草や表情で十分伝わる演技でした。ラストの疾走も爽快で、重いテーマの映画なはずなのにスカッとするエンディングでした。
山田涼介さんもこんな綺麗な顔で犯罪を重ねる不良役を演じられるのか?と思いましたが、ちょっとおバカででも可愛くて憎めない役柄に重なって見えました。
その一方でネリの過去、胡屋がどうしてあんなにネリに執着するのか?次の秘書(愛人?)も一緒になってネリを必死になって探す理由が良く分からず。胡屋の会社はフェロモン系の美女揃いですが、(失礼ながら)そこまでの色気を感じないネリが重用された理由もイマイチ分からなかったです。
とはいえ音楽も良く、ちょっとクスッと笑える場面もあり、特殊詐欺の世界を垣間見られるなど、2時間超の長さは感じなかったです。特に林田役を演じた女優さんは目ヂカラも強く印象に残りました。
おばちゃんは難波から淀屋橋まで歩いたの?
テーマの割にはベタつかず、むしろ爽快。ボケとツッコミを適度に織り込んだ大阪風味満点のテンポの良い台詞交換がいい感じ。舞台となってる所に近い映画館で観たので臨場感ありました。
安藤と江口は何となくキャラがかぶってそうな印象だったけどシーンが別々だったのでよかった。
出演者それぞれがきっとノリノリで撮影したんでしょうなぁ。
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