BAD LANDS バッド・ランズのレビュー・感想・評価
全308件中、181~200件目を表示
何言ってるか分からないけど、かっこよかったです。
コソコソ話す+大阪弁が相まって3割くらい何を言っているのか分かりませんでした。
また、登場人物がなんの人でどんな役割でどの勢力なのか、なかなか掴めませんでした。
緊張感もあまりなく、欺いて大金だけ持ってクールに姿をくらますってよりかは泥臭くギリギリ逃げ切ると言った感じでした。
自分の詐欺道があるみたいに言ってたものの、結局人殺しになってるので、主人公の主張や想いは弱いなーって思いました。
裏の世界の色々
淡々と裏社会(詐欺、汚れ仕事、裏賭場etc)の日常が描かれていくのだが、そこに加わる色々なスパイスが次の展開への興味を駆り立てる。
金、嘘、憎悪、執着、欲、愛、様々な感情やら金やらなんやらが入り交じり、最終的にはなぜか主人公側を応援してしまう。笑
2時間半とは知らず、少々長くは感じたものの(頻尿のせい😇)、伏線回収もあり全体的には飽きさせないつくりで個人的には満足した。
ただ…、関西人ではないのだが、関西弁と標準語が混ざっていたり、なんだか喋り方に何名か違和感をおぼえて、そこが気になりすぎてたまに話入ってこなかったのと、山田くんの出番がもう少しだけ早くても良かったような…(ファンではない😉)との思いからマイナス1。笑
とはいえ、演技うまい人が多くて楽しかった。安藤サクラさんと宇崎竜童さんがとくにカッコイイ。
画自体はきれいでもどこかいい意味でザラついた感じがあって、この時代...
画自体はきれいでもどこかいい意味でザラついた感じがあって、この時代にこの雰囲気かよという期待感を持たせる前半。脇も悪くはないのだが、とにかく安藤サクラの運動神経でぐいぐい引っ張っていくので、安藤サクラがいない画面は退屈に映ってしまう。ラストは不意に涙。セリフが聞き取りにくいところはどうか。
歴史に残る傑作
ラストは安藤サクラが走ってるシーンなんだけど、笑顔で走るよね。観てて泣きそうだった。
なんで泣きそうなのかは分からないの。嬉しいのか悲しいのか。
ラストで余韻を感じる作品って今までフランス映画でしかなかったから、これはスゴイなと思うの。
特殊詐欺の受け子から話が始まるんだよね。「三塁コーチ」とか良く調べてるなあと思うの。取材の深さが違う。
安藤サクラは仕事に失敗しても「受け子にも少し渡したいんです」と生瀬勝久に金をせびって、なんか良い人かも感出してくるんだよね。宇崎竜童たちの面倒もきちんと見るし。
でも、この失敗が響いて、府警にはマークされ、安藤サクラを執拗に追い掛けるいかれた大会社の社長にも見つかってしまう。
それで、山田涼介がやらかしてくよね。どうしようもない奴なんだけど、弟だから安藤サクラはとことん面倒みるの。
弟の面倒みなきゃって賭場にいったのに、宇崎竜童が暴れて帰らざるを得ないっていう展開も自然に流れていい。そこで山田涼介が借金は作るは殺しに失敗するわで散々。この殺しのシーンも良かったね。岡田くん出てきたし。
それで、弟が生瀬勝久を殺しますと。
これが最悪なんだよね。
もうイカレタ大企業の社長から守ってくれる人いなくなるし、府警には追いかけられるし、見るからに危なそうなサリngROCKにもマークされる。絶体絶命なんだよ。
どんな悲惨な末路になるのかと観ていくと、きちんと収束させてくの。
暗証番号のわかりかたもいいし、「スピリタス飲むときは火気厳禁やで」の張り方もうまい。
府警も仕事をして、研修生が活躍して、「上から手を回してるから潰れない」という生瀬勝久の組織を潰してくれるの。これで追手が一つ減るね。研修生の活躍良かったな。オリンピック頑張れ。
山田涼介が借金をキッチリ返して「おかしいな?」とサリngROCKにマークされて、安藤サクラのところに訪ねてきたときは「万策窮した」と思ったけど、「なるほど」で抜けたね。
残ったのはイカレタ社長だけど、これも納得の終わり。ラブホが伏線になってるんだね。
最後の逃げ出すところでは、月曜日の巫女を使って、とにかく話の細かなところがうまい。
さすがは原作・黒川博行だね。
それでラストシーンで心が動くのは、人物描写のうまさやストーリー展開の良さもあるんだけど、どうしようもないやるせなさだね。安藤サクラの幸せを願わずにはいられないけど、そのために払われた犠牲を思うと、そしてそれが避けがたい犠牲だったのではと思うとみたいな感情かなと思いました。
これがウラ社会なのか
映画でありながら、今のウラ社会はこうなのかと思うくらいのリアルな感じだった。
捜査情報のリークや、政治家への忖度や繫がり、などなど、使い古されているだけに、やはりこうなのかもしれないと思ってしまう。
安藤サクラは、変幻自在ですね。
山田涼介くんよかったね……
安藤サクラ目当てで観に行きました。
ディープすぎるクライムサスペンス、ちょっと長いかなという印象受けたものの、手に汗握りっぱなしでした。
セリフはかなり聞き取りづらかったですが、まぁ原田監督の作品なので想定内です。
これ言うと怒られそうですが、とにかく山田涼介は作品に恵まれない印象が強くてですね…。
役者として出始めの頃はともかく、結構演技力もついてきたのに気の毒だなと思ってました。グラスホッパーで「おっ!」と思ったので、結構期待してました。
今回はかなりいい味出していたと思います。
天童よしみの舐めたらあかんで!で吹いてしまってすみませんでした。土下座します。
相棒の下は用心棒
タイトル前の一連のシーン、あんなに尺いります?
嫌な予感が当たり、冗長な描写に反して欲しいところは描かれない。
主人公のネリでさえ、胡屋とのブランコで見せた廃人のような姿から現在に至る流れが皆無。
15歳での義父殺しや、胡屋のもとでの生活も台詞のみ。
全体的にキャラクターに立体感がなさ過ぎるし、台詞も聞き取りづら過ぎ。
途中までは無闇に人や勢力を増やしながら身内でもだもだ。
警察の捜査は進んでいるものの、主人公たちに迫ってくる緊迫感はなし。
聴取にいったタクシードライバーが無駄に非番だったりと、本当に余計なことが多い。
物語が動き出すキッカケは、賭場でのジョーの大負け、からの任務失敗、からの後先考えずの親玉殺し。
…アホなの?
金を手に入れるために策を弄したり、取り繕ったり、闘ったりするあたりはまぁ楽しめた。
これ、中盤くらいに持ってこれませんかね。
逃走するでもなく現場でのんびりし過ぎだし、曼荼羅もそっから都合よくマトモに。
ジョーが胡屋を殺りにいくのも見え見えだが、あんな簡単に潜り込めますかね。
個人的に、性◯隷にされたり義弟まで性的な視線を向けたりする役に安藤サクラはハマらない。
ヤサグレた芝居は合ってたけどね。
芝居といえば、胡屋サイドは全員、特に糸井の棒演技はヒドかった。
こういった内容なら、もっと疾走感のある構成(短尺という意味ではなく)にして欲しい。
あと、ファブル兄さんに喧嘩売ってはダメ。
映画の舞台、大阪府民としての感想
大阪が舞台のダークストーリー。
特殊詐欺グループ、全科持ち、犯罪者側が
主役の映画。
劇中、馴染みの場所(大阪難波駅等…)が
色々映っていたのは
素直に嬉しく思いました。
ちょっと怖い映画だけど。
この映画観た他府県の方が、
大阪を怖いイメージに思ったら
ちょっと嫌だなとは思いましたが、
ストーリー的には
テンポが良く観いりました。
素直に面白かったです。
それぞれの人間模様も分かりやすく
描かれていて、ちょっと続編を匂わすような
終わり方も絶妙でしたね。
「スピリタス」
今年175本目。
スピリタス、ポーランドを原産地とするウォッカ。アルコール度数96度と世界一の純度を誇るお酒。安藤サクラが生瀬勝久にスピリタス飲む時火気厳禁なんじゃないですか、この情報知れたのが映画見て良かった。冒頭からこの2人のやり取りがセンスいい。
勁草
安藤サクラと宇崎竜童。この二人に引っ張られて観られたが、ちと長い。欲しい所が無くて要らない所はあった感じ。でもたぶんコレは監督の持ち味であり好みなんだと思う。「SCOOP」以外は大体いつも同じ感想が去来しているので。じゃあ観なきゃ良いじゃんて言われるかもだけども、画面作りが好きなんですもの…苦笑。グラスホッパーの山田涼介も好きだから今回も中々に良かった。
少しでも悩むなら劇場鑑賞をオススメします。パターンよりも長く感じる(決して退屈ではない)と思うけども笑
目まぐるしく変わるダークな世界
どういう落とし所なんだとうと思いながら、目まぐるしく変わるカットと人とが交錯し、どこか冷酷な感じだけど人情味もある不思議な世界観だった。
大阪弁は最初聞き慣れなくて、何言ってるかわからなかった…でもそれも重要なスパイスなんだろうなと感じたので問題なし!
ストーリーのテンポも雰囲気も個人的には好きだし、さすがとしか言えない安藤さくらさんと宇崎竜童さん、そして山田くんは、かなり良かったと思う。
愛を感じる最後でした。
大阪弁の軽妙なやり取りが魅力なクライムサスペンス
大阪・西成周辺を舞台にしたクライムサスペンスでした。原田眞人監督の作品と言うと、「関ヶ原」(2017年公開)、「燃えよ剣」(2021年公開)、「ヘルドッグス」(2022年公開)に続いて4作目の鑑賞となりましたが、過去3作はいずれも岡田准一が主演でした。対する本作は安藤サクラが主演でしたが、世界観的には「ヘルドッグス」で描かれた現代日本のアングラ社会に生きる人間の、もがきながら懸命に生きる姿を描いた作品であり、すんなりと没入出来ました。
原作小説の「勁草」では、主人公が男性だったそうで、これを女性にするということでシナリオもそれに合わせて手を入れたとのこと。原作未読の私としては、主人公が男性という設定の方が想像出来ないほど、徹頭徹尾練られたストーリーになっていました。
そんな主人公を演じた安藤サクラですが、途轍もなくカッコ良く、ファンとしては大満足でした。また、原田作品の常連である岡田准一もカメオ出演でカッコ良さが際立っており、こちらも満足。さらには「ヘルドッグス」でヤクザ役ながらイタリア歌曲で美声を披露した吉原光夫が本作では刑事役で登場し、熱血漢ながらもユーモラスな刑事の演技を魅せてくれました。謎の女・林田を演じたサリngROCKは初見でしたが、不気味でありつつもなんか憎めない感じで非常に印象的でした。
このように、総じて俳優陣に良い印象を持ったのですが、これは大阪弁のお陰なのかなと思ったところ。登場人物のやり取りもボケとツッコミという役割分担があり、アングラ社会とか警察官という、普段あまり関わらない人たちの会話でも、大阪弁というツールによってかなりフンワリとした感じになるんだと改めて感じました。そういう意味で、本作の成功は大阪弁にあるのではないかなと思いました。
逆に唯一標準語を使った敵役の胡屋(淵上泰史)は、やってることもクズそのものである上、ボケとツッコミというようなやり取りもないため、一切感情移入できない仕掛けがしてあり、悪者感が強調されていました。この辺りのキャラクター設定も、非常に良かったように思います。
そんな訳で、徹底的に練られたストーリーだけでなく、エグイことをやりつつも大阪弁の軽妙なやり取りのバランスが絶妙だったことも合わせて、評価は★4.5としたいと思います。
なめたらあかん🎵
基本、出演者が皆早口で何言っているのか判りづらいので(演出でしょうが)、却って集中して鑑賞
中盤まで物語の筋が不明で大阪の混沌をとことん描写していくが、山田涼介登場以降話が動き出していく
キャスティングが絶妙で、特に林田役の人(サリngROCK⁉)、初めて知りました
何回観ても色々発見できる娯楽作となっております
愛をかたちにするならば
あいりん地区(ドヤ街)
大阪市西成区の新今宮駅南の一角
昔から日雇い労働者や路上生活者が多く
日本で唯一たびたび諸外国のような
暴動が起こった場所
近年では行政の改善構想の影響や
全体的な高齢化に伴い
NPOや宗教団体の炊き出しなどが
行われ福祉の街になりつつある
と言われている
自分も学生時代に
待ち合わせの場所を探して
迷い込んだことがありますが
この一角だけ空気感がまるで違い
昼間から道路の真ん中で
普通に人が寝てたり
すごいところであった
そんな地域を舞台に
今回の原田眞人監督は社会の底辺
で狡猾にあるいは逞しく生きる
人間たちを描いた今作
どうだったか
相変わらず原田監督特有の
あえて聞き取れない
ほどのハイペース台詞と
大阪弁の相性も抜群によく
自然に描き出されたキャラが
作り出す世界観に引き込まれ
非常に面白かった
本当に話がどっちに
飛んでいくかわからない
映画って楽しい
この監督のあの
ぬる~っと長回ししながら
カメラが動いていく感じ
くせになります
特に主人公の煉梨(ネリ)を
演じた安藤サクラの細かな
仕草がほんとに面白い
作中ほとんど何の説明もない
様々な虐待に逢ってきた過去ですが
見ていくうちにだんだん
わかってきます
東京の狂気的な男から
逃げ出して大阪に流れてきた
ことから警戒心が強い
などの理由もあるのでしょうが
特殊詐欺の受け子においても
最終判断「三塁コーチ」
を務めたり
高城が住まわせている
老人たちの生活保護の
家賃管理をしたり
それでいて協力者に
ねぎらいは忘れなかったり
「優秀」さにジワジワ
動きから気がついて行きます
たとえば高城と話すシーンで
度数96とかあるスピリタス
火気厳禁なんですが
高城からダルマストーブを
遠ざけてその後スピリタスも
動かしたりするんですよね
自然と最善策がとれる
高城も過去に色々あった
ように見えて
受け子を中止した煉梨の
判断を信頼しているし
後を任せるつもりでもいた
このへんが親子関係だった
だけでなく普通に
有能だったからというのも
あるのでしょう
またトラブルばかり
持ってくるジョーにも呆れつつ
淡々とすべきことを提示していく
部分にも有能さが表れて
います
でもそれは打算なのか愛なのか
そんな葛藤を抱えながら
自然と観ていくことになる
感じがこの映画は終盤に
向けて解放されスカッと感が
すごいのです
こういうのがほんとテンポよく
143分パンパンに
詰まってるんで長さとか
全然感じませんでした
長いとかまとめろとか言ってる
文章を見ましたがまったく
笑ってしまいます
配信で倍速で見てればいい
っていうかそいつのレビュー
全体的にそんな感じなんですけどね
共感数いっつも多いけど
(くれぐれもどう感想しようが
自由ですが)
またこの映画には
天童よしみ
サリngROCKなど舞台で活躍する
そんなに今まで見なかった
歌手・俳優さんが出てますが
この世界観だとほんと
なんでもはまり込んでしまう
なんでこんなとこで博打やってんの
こんなとこで最高裁判事が
麻雀やってんの
(そういえばリアルでもそんな
検事長がいたような)
よくよく考えると色々おかしい
んですが不自然さをあえて
使ってる感じが普通に凄い
前の「ヘルドッグス」でも
テノールが上手いヤクザ
というなんじゃそりゃを演じた
吉川光夫さんは今回は見事な
ンジャコラボケカスを披露し
光ってました
原田監督の
ヘンな人大集合感
それによる世界観作りは
ガイ・リッチーより
全然上手いと思います
「金融腐蝕列島」くらいから
ファンですがまた次作も期待です
安藤サクラさんの演技にメッチャ引き込まれる作品。 本年度ベスト!
ほぼ全てのシーンに彼女が登場。
彼女が演じるネリが関西弁で喋る迫力あるセリフや行動力に圧倒される。
個人的に主演女優賞を差し上げたい!
序盤の特殊詐欺のシーン。
ネリの歩くシーンが多目。
これが特殊詐欺を実行する緊張感を表していた感じ。
ネリは詐欺の受け子の見張り役って感じ。
その役を三塁コーチって言うのが上手い表現(笑)
実際の特殊詐欺もこんな感じなのか?
詐欺グループは人間の底辺にいる人達って事なんだけど、チームワークが凄い!
この能力をもっと良い事に使って欲しい(笑)
こんな感じで話が進むと思いきや、あらぬ方向に進むストーリー。
ネリの弟。山田涼介さん演じるジョーがやっと登場。
ネリとジョーの関係も予測外だったけどネリのお父さんも予想外。
序盤の意味不明なシーンが次第に繋がって行く感じのナルホド感も上手く考えられたストーリー。
詐欺グループを追う警察も凄かった。
防犯カメラで犯人像を推測するシーンが凄い!
警察より詐欺グループを応援したくなるのは映画ならではの展開(笑)
終盤の銀行口座の暗証番号を調べるシーンからの緊張感とスピード感のある展開に引き込まれる。
そして暗証番号の数字に泣ける。
ダメダメだった宇崎竜童さんの最後の仕事も泣ける。
予想もしなかった友情出演のJ.Oさん。
あそこは戦って欲しかったです( ´∀`)
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