キリエのうたのレビュー・感想・評価
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期待しすぎたので残念度がすごい
岩井監督作品なので期待していたのに…
今の時代にこんなこと有り得ない、の連続過ぎて、残念としか言えなかった。
そもそも13年の物語と言われるのに、見た目的に分かりやすい変化があるのはルカだけだし、回想シーンもなぜルカとイッコが仲良くなったか、の説明にすぎず、時間の変化が全く感じられなかった。
キリエと一人二役を演じている明確な理由も不明だし、高校生までバレエをやるシーン描かれてたけど、結局歌うことに全振りしてて、バレエという要素必要だった??となってしまった。
これはキリエ役のアイナさんが好きな人のための作品。
岩井さんワールドで、映像や音楽の世界観が凄く、長時間ではあったが、...
祈り
路上ミュージシャン、キリエの絶叫。
キリエの守り神のようなイッコの呪文。
キリエの兄貴分夏彦の号泣。
キリエをほっておけない教師フミの献身。
小さな祈りは 暗くて巨きな時の中に
かすかながらもしっかり燃え続けようと 今 炎をあげる。
谷川俊太郎の『祈り』の一節である。
映像の根底に流れるのは、祈りなのだと実感する。
みんなが祈っている。そして敬虔なクリスチャンのキリエは、祈りの中で守られている。
震災の津波にさらわれた、キリエの姉の影をひきずりながら。
都会の雑踏、震災後の瓦礫。たとえ暗くて巨きな時の中であろうと、祈り続けるのだ。
炎をあげるまで。そんな映像。
祈りがある限り人は生き続けられる。どんな十字架を背負おうとも。
キリエとイッコが、あたり一面雪の中大の字になるシーンで、その思いは最高潮に達する。
それは、岩井作品の『Love Letter』と重ね合う、珠玉の雪のシーンである。
岩井俊二監督は圧倒的
見応えあった。そして切ないストーリー、、
危うさのある子ども達が身勝手な大人や環境に巻き込まれて運命も過酷で、被害の連鎖もあって‥。想像力と判断力が欠如した警官や児相は法律を盾に処理で片付ける。心を動かされたはずの聴衆は自分に不都合な状況ならただの傍観者になる。擁護する声すら発しない。あの日の当事者達の悲しみに寄り添わないまま世間は多くを忘れて風化を受け入れる。いろいろな痛みや無垢な心を映画から受け取った。分かりやすいストーリーと展開、音楽が仕上がるまでの曲のアレンジも丁寧で嘘がなく、映画の長さを感じなかった。万人受けや評価狙いのない映画は誠実で心を解放してスクリーンと向き合える。アイナジエンドの歌はさすが。説得力がある。初映画であの役を演じながらあれだけの曲数を歌ったのはすごい。広瀬すずの存在感、松村北斗、黒木華のストレートな演技はとても好きだ。世界は足元が崩れ始めていてそれが加速している。現実逃避出来るファンタジーは必要だけど、深く見つめる事が必要。人の善良さが求められると思う。映画は心を育てる大切な表現。やはり映画監督は尊敬する。岩井俊二監督を評価するには映画知識が足りていない。自分の人生で出逢えて良かったと思う作品を作ってくれる監督のひとり。映画と音楽はなくてはならない素晴らしいものだと改めて感じた。
何があったの?
一度目は、宣伝広告だけ聞いて鑑賞しました。
なんでそうなったの?って事がけっこうあって帰りに単行本買ってきました。読み終えてもう一度鑑賞しようと、思います。
ひとつ、二人のラブシーン。欲望で求め合うのでなくて、ただ好きって感情が溢れてて、二人の見つめ合うシーンが眩しかった。あれは、純文学だね。美しい。
キリエのうたが
アイナ・ジ・エンドのキリエの歌
邦題で”○○の”って俳優の名前が載ってるのがあるけど、今回は”アイナ・ジ・エンドの”って銘打っても良いんじゃないか。それくらいアイナの声ありきの映画となっていた。
大人になった路花=キリエ(アイナ)の第一声に、この後のストーリーの説得力が左右される。
充分な説得力があったと思います。
ストーリー的にはキリエとイッコ(広瀬すず)の物語だと思うんだけど、若干イッコ側の取り上げ方が薄かったかな。
姉の希(きりえ)もアイナが演じてたので、余計に
バランスが偏って感じられたのかも。
真緒里からイッコになっていくところも拾って欲しかったな。
胡散臭い無敵感を醸すイッコとギリギリで生きている感のキリエが交わることで、最強のコンビが出来上がる。そのワクワクした感じが楽しかった。
歌
豪華キャスト陣✨
次つぎに出てくる出てくる笑
石井さん出てきた時気づかなかった笑
樋口監督出てきて笑ってしまった。
路花は
本当に人なのか?
あのタイミングでよく生きていられたよね
路花生きているんなら、姉のキリエも生きているんじゃ?と思った。
アイナちゃんの歌はどれも最高でした🫶🏻
YouTubeの夏至物語も素晴らしかった。
松村北斗君
なっちゃん
君が1番の犠牲者なんではないか?
最初は好きでもないキリエに迫られて、大学受験前に子供が出来て、親にキリエが妊娠してしまった事を話せなくて、震災でキリエを失い、医者の道からそれて、牧場で働き、
キリエとなっちゃんが付き合う描写のキリエがあまり好きではなく、なっちゃんの肩を持ってしまった。
路花は好きだけど、キリエは好きになれん笑
イッコも祖母、母を見て、男に媚を売って生きていくのは嫌だと言いながら、男達のお金で暮らしている
死ぬ事以外かすり傷だもんね
イッコ生きていて
路花は姉の分も長く生きてほしい。
なっちゃんも幸せになってほしい。
黒木華の先生も良かった。
好きではない
音楽の映画ということで見たが、特に最後のライブの音がチープ。ただ音を大きくすれば良いと思っているのか、正直耳障りだった。
コマーシャルでも「歌しか歌えません」という割に喋る。お腹に子どもがいる状況で恋人の電話で飛び跳ねる・走る、震災時にお腹を守らずなぜか風呂場に逃げ込もうとする行動どれをとっても不可解。母親になる自覚のなさ、自分も震災を経験したがあれほど危機管理のない人間はいなかった。本当に見ていて不快だった。一貫して行動、言動の説得力の無さが際立っていた。希がそういった人種なのか、はたまた演技力の問題か。
主演の方以外(特に黒木華、矢山花)は皆さん良かった。夏彦も見終わった後アイドルの方と知ったが思いのほかいい演技だった。
主演の歌がかなり好きな方が見る映画であり、そうでない方は苦痛の3時間。少なくとも自分は後者。正直歌の表現力はあんまり感じれず、癖の強い声なだけで心に響かなかった。ストーリーの中でキリエが求心力ある書き方をされているが全く共感できなかった。小林武史の音楽が好きで見るに至ったが主演の声がいいという感性だけは今後も理解できないだろう。
(12/12追記)あのアイナさんの演技で新人賞は正直本気か?と疑っている。演技下手だから喋られない設定から変えたのかと疑いたくなるほど。よほど選ぶ人がいないと浮かばないくらいにはむしろ下手な印象が残った。話題性作りなのだろうか。
今年150本目。ワースト。逆に必見!ネタバレあります
まず喋れないという設定なのかと思ったら喋れてるじゃんにびっくり!
解像度高杉晋作的に言うとあのクオリティのライブでは路上で客は集まらないです。機材はあんなに要らないし。プレゼンライブで乃木坂ソニーのスタジオは借りないです。昼間にストリートライブは客が止まらないのでやらないです。カフェで歌い出したら普通に迷惑です。野外でリハとか絶対にあり得ないです。事務所の立ち位置が不鮮明過ぎ。
子供が福島から大阪に1人では来れないです。感覚的に1週間子供がホームレスとか?
先生なのに施設に渡すのになぜ理由もなく反対?
リハになぜかベースがいない、ライブでスネアの前に座る意味不明なメンバー、リハではバンマス的な立ち位置のキーボードなのに本番は何故かPA?。フリーライブなのに高価な必要ないワイヤレスマイク、フードトラックまで入れてる規模のイベントなのに無許可。電源を切れば良いだけなのにウロウロする警察。尾行して人影がない所で犯罪に及ぶべき犯人。血まみれの被害者を見て救急車を呼ばない人達
砂浜に重いキャリーバックを引っ張って行くのは普通はやめます。
最高でした!
キャストと歌が最高
アイナ、松村北斗、広瀬すず、黒木華
みんな良かった
初主演のアイナ、演技初見の松村北斗、
本当に演技が上手で驚いた
広瀬すず、黒木華は言わずもがなで上手い
その他のキャストも豪華すぎでは?な感じで
散りばめられている
アイナと広瀬すずのストーリーかと思ったが
松村北斗がしっかり軸にいた
4つ同時のストーリー展開に
涙が溢れ出すことはなかったが
アイナの声にはグッときた
観終わったあとすぐにはストーリーを
理解出来ず帰り道に他のレビュー見ながら
ひとり考え込む…
何を伝えたいのかわからない、とか
あの描写がいらない!ってレビューもあるが
でもその描写がなければもっと謎が残ってたよな…
とか考え始めたらキリがない
ストーリーを解釈するにはもう少し時間が必要だ
そして全てを理解するのは難しいと思う
観る人を選ぶ作品とも思う
賛否が起こるのもわかる
ただアイナのうたを聴くだけでも価値がある
ストーリー解釈へ希望をこめて
この評価とする
張り上げる「キリエ」の歌が凄い
省略の余韻が好きな私は丁寧すぎる描写が気になるも心地よく、久々の揺れるカメラに浸った
性暴力の過去作の嫌な記憶がフラッシュバックしましたが、騙された男の混乱があって迫力ある場面になってました
刺されて血を流すすずさんは描き込まれてないとの批判もあるようですが、なかなか良いですよ
キリエに、会いに行きたくなる映画
個人的には、岩井俊二監督作品はあまり好きではないのですが、この映画は、好きとか嫌いとかでは、くくれない作品でした。
❝アイナさん=キリエ❞だし、❝キリエ=アイナさん❞だし、アイナさんの為の映画だと思いました。
だから、アイナさんの歌声を中心に作った映画だから、粗探しはできるし、過不足があるのは十分承知しながらも、無性にキリエに、会いたくなりました。
ある意味で、トラウマになる位の作品だと思います。
目を閉じると、映画のシーンが、フラッシュバックしてくるし、心を掴まれております。
この映画について、『結局何が言いたかったのかわからない』とか、『観た人の判断に委ねる部分が多い』といった、評価を見ることがあります。
でも、ある人物の、日常や出来事を切り取って見させていただいていたら、そういう意見はナンセンスだと思います。
『映画だから、そこを描かないとダメだ』って、言う人もいますが、この映画に必要かどうか、それが重要な気がします。
『いいたいこと』は、きっとあるんだろうけど、それは気にしなくていいんじゃないかってくらい、キリエの生活を覗き見させてもらった感じですかね。
それに、想像する部分も多いけれど、丁寧に物語の背景も描かれていたと、思います。
だから、その過不足や言いたかったことを気にせず、キリエに会いに行けば良いんだろうなって、本当に思います。
また、アイナさんは、女優を続けていくのかどうかわからないけど、この作品を超えないんじゃないかなってくらい、良かったです。なにせ、アイナさんはキリエで、キリエはアイナさんだから。
歌は、鳥肌が立ちまくりました。
アイナさんの歌声も、好き嫌い分かれると思うけど、全身全霊で歌っている姿は、何か訴えてくると思っています。
BiSHのインタビューとかで、『見つけてくれて、ありがとう』って、よく言ってましたが、この映画のキリエは、まさに❝見つけてくれてありがとう❞の人なんだと思います。
だから、キリエに会いたくなる映画なんだと思います。
頭の中で、【憐れみの讃歌】と【名もない街】が、鳴り響いていて、今日は、眠れないかもしれません。
やっぱり、トラウマになる映画かもしれません。
美しい映画でした
描かれない背景、
人物像などが余白となって、
それぞれの人生や想いを
考えさせてくれる映画でした。
ただ、キリエが歌う歌だけは、
そこに確かにハッキリと存在しています。
魅力的な歌声と美しい映像に魅せられ、
ストーリーは進行します。
アイナさんは詳しく存じ上げていませんでしたが、
最後のライブシーンは素晴らしかったです。
フルで聞きたかった…
映画を観た後に主題歌を聴いていますが、
歌詞がスッと入ってきました。
こういう映画だったのかなと。
感想を書いておいてアレですが、先入観無く、
変なバイアス無しに見てほしいと思いました。
日本のダンサーインザダークか、見る方にも体力が必要
雪解け
押し殺した感情を絞り出しすすり泣きが
やがて叫びにも聴こえる絶唱
のびやかな幼少期の歌声から
諦めなかった路花の記憶が
つくりあげていくKyrie
一方
真緒里が諦めた自分は
裏切りや憎しみの化粧をいつかの自分の傷に塗り重ね
仕返しすることで過去を助けるかのように
誰かを欺き続けるイッコとして生まれ変わる
いくつかの重なる糸は
絡みあう再会を呼ぶ
ぬくもりの記憶はお互いの心のよりどころになるが
そんなきれいなことばが翻ることがあるのを
突きつける現実
イッコは助けたいはずの路花を傷つけ
路花はそうして生きてきたように
信じたい何かを離さない
冒頭とおなじ2度目のシーンは印象的だ
たのしそうな2人がいる雪の世界
路花が口ずさむさよならのメロディが
ぽつりぽつりと浮かびあがる
その声を聴く真緒里の安らかな表情
せつない歌声が
この時が永遠ではないことを告げ
静かに消えていくようだった
よかった
アイナ・ジ・エンドさんの喉を詰まらせるような歌が非常に癖が強くて、この映画の予告でほぼ初めて聴いているため好きになるには時間が掛かりそうだ。好きだったらたっぷり聴けてとてもいい。口がきけない役なのだけど、どうもそんなように見えない。目一杯しゃべりそうな顔立ちだ。そんなところが気になるのだけど、震災に非常に向き合っている。
児相を悪く描きすぎている。危険人物でもない限り、あんなに邪険にしないと思う。引き離された子どもの心のケアも考えるはずだ。
せっかくだったのでもっと音楽を楽しみたかった。キリエがカバーする歌が古い。僕にはドンピシャなのだけど、おじさん向け映画になっているのではないだろうか。
お姉ちゃんの方のキリエはバイトの面接で不合格になりそうなタイプだ。
広瀬すずがいただき女子、キリエは東横キッズみたいな暮らしぶりだ。
未来に向き合っていた
岩井俊二はぶれない。
クオリティは高い。
何はともあれ、広瀬すずちゃんはかわいい。
どうやったら、樋口真嗣さんから松村北斗くんのような息子が生まれるのか、遺伝子を無視した配役に感心しつつ。
キリエ役のアイナ・ジ・エンドの歌唱力が物語に説得力を生みつつ。
東日本大震災が生んだ不幸や苦しみへ正面から取り組んでいる姿勢は、『すずめの戸締り』とも通じるところもあり、「未来」へ向き合う話としてよかった。
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