キリエのうたのレビュー・感想・評価
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キリエに、会いに行きたくなる映画
個人的には、岩井俊二監督作品はあまり好きではないのですが、この映画は、好きとか嫌いとかでは、くくれない作品でした。
❝アイナさん=キリエ❞だし、❝キリエ=アイナさん❞だし、アイナさんの為の映画だと思いました。
だから、アイナさんの歌声を中心に作った映画だから、粗探しはできるし、過不足があるのは十分承知しながらも、無性にキリエに、会いたくなりました。
ある意味で、トラウマになる位の作品だと思います。
目を閉じると、映画のシーンが、フラッシュバックしてくるし、心を掴まれております。
この映画について、『結局何が言いたかったのかわからない』とか、『観た人の判断に委ねる部分が多い』といった、評価を見ることがあります。
でも、ある人物の、日常や出来事を切り取って見させていただいていたら、そういう意見はナンセンスだと思います。
『映画だから、そこを描かないとダメだ』って、言う人もいますが、この映画に必要かどうか、それが重要な気がします。
『いいたいこと』は、きっとあるんだろうけど、それは気にしなくていいんじゃないかってくらい、キリエの生活を覗き見させてもらった感じですかね。
それに、想像する部分も多いけれど、丁寧に物語の背景も描かれていたと、思います。
だから、その過不足や言いたかったことを気にせず、キリエに会いに行けば良いんだろうなって、本当に思います。
また、アイナさんは、女優を続けていくのかどうかわからないけど、この作品を超えないんじゃないかなってくらい、良かったです。なにせ、アイナさんはキリエで、キリエはアイナさんだから。
歌は、鳥肌が立ちまくりました。
アイナさんの歌声も、好き嫌い分かれると思うけど、全身全霊で歌っている姿は、何か訴えてくると思っています。
BiSHのインタビューとかで、『見つけてくれて、ありがとう』って、よく言ってましたが、この映画のキリエは、まさに❝見つけてくれてありがとう❞の人なんだと思います。
だから、キリエに会いたくなる映画なんだと思います。
頭の中で、【憐れみの讃歌】と【名もない街】が、鳴り響いていて、今日は、眠れないかもしれません。
やっぱり、トラウマになる映画かもしれません。
美しい映画でした
描かれない背景、
人物像などが余白となって、
それぞれの人生や想いを
考えさせてくれる映画でした。
ただ、キリエが歌う歌だけは、
そこに確かにハッキリと存在しています。
魅力的な歌声と美しい映像に魅せられ、
ストーリーは進行します。
アイナさんは詳しく存じ上げていませんでしたが、
最後のライブシーンは素晴らしかったです。
フルで聞きたかった…
映画を観た後に主題歌を聴いていますが、
歌詞がスッと入ってきました。
こういう映画だったのかなと。
感想を書いておいてアレですが、先入観無く、
変なバイアス無しに見てほしいと思いました。
日本のダンサーインザダークか、見る方にも体力が必要
最終的な感想と言われれば、良かった、涙が出た。
上映時間は長いが引き込まれる物語である。
歌を題材にしているところや、主人公のキャラクターなど、ダンサーインザダークを彷彿とさせる。
となると、アイナ・ジ・エンドは日本のビョークか。
それぐらい、アイナ・ジ・エンドの歌は素晴らしかった。ぜひ劇場での鑑賞をお勧めする。
※一点お知らせ
この映画は、東日本大震災が関連してきます。
私も予備知識がなかったため、心にズキっとしました。
震災の傷が癒えていない方は、鑑賞に注意がひつようです。
雪解け
押し殺した感情を絞り出しすすり泣きが
やがて叫びにも聴こえる絶唱
のびやかな幼少期の歌声から
諦めなかった路花の記憶が
つくりあげていくKyrie
一方
真緒里が諦めた自分は
裏切りや憎しみの化粧をいつかの自分の傷に塗り重ね
仕返しすることで過去を助けるかのように
誰かを欺き続けるイッコとして生まれ変わる
いくつかの重なる糸は
絡みあう再会を呼ぶ
ぬくもりの記憶はお互いの心のよりどころになるが
そんなきれいなことばが翻ることがあるのを
突きつける現実
イッコは助けたいはずの路花を傷つけ
路花はそうして生きてきたように
信じたい何かを離さない
冒頭とおなじ2度目のシーンは印象的だ
たのしそうな2人がいる雪の世界
路花が口ずさむさよならのメロディが
ぽつりぽつりと浮かびあがる
その声を聴く真緒里の安らかな表情
せつない歌声が
この時が永遠ではないことを告げ
静かに消えていくようだった
よかった
アイナ・ジ・エンドさんの喉を詰まらせるような歌が非常に癖が強くて、この映画の予告でほぼ初めて聴いているため好きになるには時間が掛かりそうだ。好きだったらたっぷり聴けてとてもいい。口がきけない役なのだけど、どうもそんなように見えない。目一杯しゃべりそうな顔立ちだ。そんなところが気になるのだけど、震災に非常に向き合っている。
児相を悪く描きすぎている。危険人物でもない限り、あんなに邪険にしないと思う。引き離された子どもの心のケアも考えるはずだ。
せっかくだったのでもっと音楽を楽しみたかった。キリエがカバーする歌が古い。僕にはドンピシャなのだけど、おじさん向け映画になっているのではないだろうか。
お姉ちゃんの方のキリエはバイトの面接で不合格になりそうなタイプだ。
広瀬すずがいただき女子、キリエは東横キッズみたいな暮らしぶりだ。
未来に向き合っていた
岩井俊二はぶれない。
クオリティは高い。
何はともあれ、広瀬すずちゃんはかわいい。
どうやったら、樋口真嗣さんから松村北斗くんのような息子が生まれるのか、遺伝子を無視した配役に感心しつつ。
キリエ役のアイナ・ジ・エンドの歌唱力が物語に説得力を生みつつ。
東日本大震災が生んだ不幸や苦しみへ正面から取り組んでいる姿勢は、『すずめの戸締り』とも通じるところもあり、「未来」へ向き合う話としてよかった。
ファンでもなく一般人の感想
アイナ・ジ・エンドさんの初主演映画ということもあり拙い演技を音楽でカバーするような音楽映画だと思ってましたが、全くそんなこと無く、むしろBGM感覚で流れるくらいで、内容がしっかりと濃く、
「歌で誰かを幸せにしよう」というよりかは自分の存在意義のために歌ってるだけの感じがしました。
全体的に素晴らしい映画だと思いました(話が過去と現在を行き来しすぎて時系列を整理するのに時間がかかったが笑)。
さまざまな環境で生まれ育った男女が、たくさんの苦悩を抱えながらそれでも必死に生きていこうとする、苦しくも切ない映画。。。
観終わった後の余韻が凄すぎた笑。
キャストが豪華すぎてめっちゃ贅沢な使い方してるなぁと笑。子役の女の子のナチュラル感もたまらなく良かったです☺️
約3時間あったが、「まぁこれだけ過去に遡ってるとそれくらいはするよな」と💧
「歌でしか話せない」という縛りは別に無くてもよかった感。。。(話せないなら話せないで徹底してやってほしかったけどそれだとアイナさんも勿体ないし)
今の歌手は演技も求められる時代になったんだなとつくづく思いました。
でもやっぱりアーティストだけあって表現力も豊かで演技もお上手なんだなと。
追記>> 東日本大震災のシーンについて「下着姿になる必要あるか?」との声がよく見られますが、自分はあれはあれで良かったと思います。異性だからとかではなく、実際に地震が起きた時にどういう格好でいるかなんて誰も想像できないからです。きちんとした服装で毎回地震だなんて作りものすぎてつまらないと思いました。
それこそがリアルなんじゃないですかね。
地震のシーンにおいて
「下着姿になる必要があるか」ではなく、
「きちんとした服装でいる必要があるか」
という発想から監督はつくられたのかな、と自分は思いました。
全体的に気持ち悪い
作者の根底にある男尊女卑がひしひしと伝わってきて時代錯誤な映画だなという感じでした。そのくせ風景と女子高生をやたら綺麗に映すのが女性に対する理想像の押し付けという感じで気持ち悪いです。震災というセンシティブを扱っといて内容は全くないし何が言いたいのか終始不明。この内容で三時間はやばい(笑)
感性が刺激される
脚本も演出も映像もキャスティングも岩井俊二監督ワールド、炸裂ですね。
3時間と長い作品ですが、飽きることなく岩井俊二監督の世界に引き込まれました。音楽映画ですから、なおさら感性が刺激されまくります。
何度も過去のシーンに戻りながら、すこしづつ登場人物の過去や関係性が明かされていく展開が面白かったです。
あと、路上ライブや音楽活動でたくさんの人に出会ったなぁ~と、自分の青春時代を懐かしく思いだして評価は高めとなりました。
音楽映画に振り切らずきちんと説明
音楽映画。にせずにきちんと説明した印象。謎の女性二人に説明をきちんとしていてそれが良かった。それで長くなった。
マネージャーのマネージャーとしての活躍がもっとあると良かった。途中退場が唐突に感じた。スケジュール確保の都合とかあったのかと思うくらい。
ラストはアンプの電源切られたけどアカペラで歌い続ける。としたら最高なのになあ。と思った。
アメフラシちゃん@うる星やつら
路上で弾き語りをする唄う時意外殆ど喋れない女性と、彼女のマネージャーになると言い出す怪しげな女性の話。
出会って昔の知人?という感じで始まって行くけれど、あれ?結構喋れる?まあ唄えて喋れないは無理があるしね…。
そしてキリエの名前の由来が明かされて、ここに到るまでのことに迫って行ったり、再開した友人イッコと共に、歌を売り出すべく動いて行くけれど、個人的な好みの問題だけど、喉を狭くして作った感情に抑揚のない最近流行りのこの歌い方は好きじゃないのですよね…結構音程もハズしてるし(´・ω・`)
そして映画の展開としても、宮城がどうのと言い出して、そういえば作品冒頭の年って…と思っていたら案の定そこ絡めて来るのね。
しかもなんですかこの能天気バ◯女。
とはいえストーリーとしてここまではまだ良かったけれど、その後約1/3ぐらい、何を言いたいのか良くわからない話しの飛び回り方で冗長に感じていたら、結局作品として何が言いたいのかわからない終わり方。
なんすかこれ?
アイナ・ジ・エンドとか、BiSHのファンの方向けの作品としか思えなかった。
「声が出せません」と台詞で言ってる時点で設定の甘さにダメって思った
冒頭、話しかけられてメモ帳に「声が出せません」と書いて見せておきながら、かすれた声で「声が出せません」ってかすれ声で発声している時点で「あ、むりかも」と達観しました。普通に喋れてますよネ?設定の緩さ。それが徹頭徹尾、一事が万事で。
ラストシーンを鑑みるに、これはルカとイッコの友情物語なのか?その割にイッコが退場してる時間長くない?だとしたら帯広編でもう少し友情育んだ描写を入れたほうが良いし、東京で再会してからもエピソードが弱いし、そもそも偶然新宿で再会するのか?それを言ったら映画もフィクションもファンタジーも成りたたないので、まぁよい。
終盤のフェスのシークエンスはとても酷い。岩井監督お得意のわかりにくいジョークなのかと思ったが…。そもそもあの物販に積極的な彼はちゃんとしたミュージシャンじゃなかったのか?単なるストリートミュージシャンだったのか?あの世界の業界のパワーバランスがよくわからなかった。無許可でフェスをやってキッチンカーまで呼んでいたのか。許可証に無断着で「あれ?お前持ってる?」みたいになるのか。なんでそこにイッコを追ってるはずの刑事が見物しているのか。イッコを追えよ。別の場所で刺されてるぞ、おい。
なんというか。おっさんが若者らしさを意識して言葉とか服装を若者に寄せてるあの感じ?それを感じました。「あちゃー、あぁなりたくない」と。雪の上歩くのも、それを俯瞰して取るのもお家芸なんだけど、もういいよって少し思った。
物語に引き込まれる要素って登場人物に感情移入できるかが大きいと思うんですね。大抵、その役は主人公が担うわけです。もしくは、主人公は地味だがカリスマ性の在るヴィランが出てるとか、等身大の有象無象の群像劇で「わかる!」ってのが必須でありまして。どうしても主人公のルカには共感できず。歌もうまいっちゃうまいけど個性的方面の属性で、かつそんなにカリスマ性を感じなかったし、演技のほうもなんなら子供時代を演じた子のほうが良くて、更になんならもともとこの子ありきの映画で面影の在る女優さんが居なくてアイナ・ジ・エンドさんに白羽の矢が立ったのではと邪推した。
音楽に救われるストーリーはいい。
アイナ・ジ・エンドさんの姉妹二役を演じる演技と、身体から絞り出す歌声に心が揺さぶられる。スワロウテイルのチャラさんを思い出さずにいられない。
歌詞のひとつひとつに意味があり、映画のテーマに繋がるのがすごい。帰りの電車でこのアルバムを、サブスクで聴き入りました。
キリエを軸にした13年の壮絶な時間をじっくりと紡ぐ、広瀬すずさん松村北斗さん黒木瞳さん村上虹郎さんらが素晴らしい。皆運命に翻弄される。
178分という尺は決して長くなく、よくまとめたなぁという印象でした。時を跨ぐ構成や絵作りはさすが岩井監督。伏線を完全に回収しない映画は余韻が続く。きっと計算なのでしょう。
壮絶な人生を直向きに生きる上で、音楽に救われるストーリーはやっぱり好き。一生忘れられない映画になりました😊
歌以外で他人とコミュニケーションできない女の生き辛さを描く物語…か...
歌以外で他人とコミュニケーションできない女の生き辛さを描く物語…かと思ってみたら全然違った。震災で婚約者を失った青年や、上京して結婚詐欺師に成り果てた少女とか、そういう脇役のエピソードを(それがいかに情感たっぷりに描かれていても)霞ませるほど、アイナ・ジ・エンドの歌声が太く、たくましい。むしろ路上で無双する歌声モンスター。漫画キャラで言えば、後藤ひとりより音上ミーミン型。凡俗とコミュニケーションとか取らずとも、ただ歌ってるだけで周りを滅茶滅茶にするタイプの天才のありようで、映画の構造さえ破綻させている感がある。
3時間
まずは、岩井俊二さんはこうゆう女性が好きなんかな?って。
CHARAさんとかCoccoさんとか。アイナさんの喋り方とか見てたら、お二人とかぶりまくりで、好みがすごいあるんだろうなーって。
歌は素晴らしい。ずっと聞いていたい。だからアイナファンにはアイナさんを堪能出来る3時間だと思う。
松村北斗さんの見た目が何年経っても変わらず、ずっと何歳なのか計算しながら見てました。
お母さんの再婚相手がカラオケでいつも歌詞が「る〜」とか「ら〜」の曲しか歌わないのがおもろかった。
さすが岩井監督☆彡
世界にどっぷりと3時間浸りました!!!
いろんな曲を聞かせてもらって
ライブに来てるようで!
そしてなんと言っても
震災の関連が切なすぎるます。
でも、現実にありそうな話ですね!
力強く生きていく主人公見て
感動しました。。。。
時間の無駄
北斗くんが好きだからという理由だけで観に行きました。結果、時間の無駄でした。
まず、キリエが喋れないっていう設定を自分で作ったのに、喋れている。
其々のキャラクターの背景も全く分からず、誰にも感情移入出来なかった。路花は何で声が出ないのか?真緒里は何で逸子になったのか?
強いて言えば、夏彦が希に迫られ執着されて何となく関係を持ってしまったのが可哀想と思うくらい。そりゃ、無かったことにしたいよ。
音楽シーンにしても、あの声や歌い方が気持ち悪いから私的には不快でしか無かった。好きな人には歌声が聴けて嬉しいのかもしれないが、バックで流しているシーンが多くて、音楽を推すならもっと歌っているシーンを増やした方が良かったと思う。ラストのフェスにしたって、許可取らずに強行突破しようとするなんて、路上で頑張っているミュージシャンのネガキャンにしかならない。
極め付けは主演の露出シーンが多過ぎること。これは監督の趣味ですか?本人が脱ぎたがっているの?どっちにしたって気持ち悪いわ。あれで喜ぶのなんて、主演のファンくらいでは無いですか?物語上必要ないと思うし、ああいった無駄なシーンが多過ぎるから薄っぺらいストーリーになったんじゃないでしょうか?
途中でトイレ行こうかなって思いながら見てましたし笑
今まで見た映画の中で1番時間を無駄にしたと思う映画でした。
終始うるさかった
監督のセンスなのか、音響の責任なのか。のべつまくなく音楽が鳴り続けるので、場面の盛り上りや起伏がない。しかも、見た劇場の音が大きかったので、耳が痛くなるほどだった。
姉のキリエさんが好きになれなかったので、同じ顔の主人公のキリエさんも好きになれなかった。
監督や脚本家は東北出身なのだろうか。それならば、まだいいのだが。
アイナジエンドの唄はいいのだが
アイナジエンドの唄はいいの特にカバーのさよならとか異邦人とかは格別
映画としては情報詰め込みすぎで子供時代 高校生時代 現代と入れ替わり立ち替わりで話がわからんくなってしまったし 長いと感じたということは面白くなかったということだろう
とりあえずアルバムは買います🎵
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