ファルコン・レイク

劇場公開日:

ファルコン・レイク

解説

「ザ・ウォーク」「イヴ・サンローラン」などで知られるカナダ出身の俳優シャルロット・ルボンが長編初メガホンをとり、思春期の少年少女の忘れられないひと夏をつづった青春ドラマ。フランスのバンドデシネ作家バスティアン・ビベスの「年上のひと」を原作に、16ミリフィルムならではの映像美で繊細に描き出す。

もうすぐ14歳になるバスティアンは母の親友ルイーズのもとで夏を過ごすため、家族4人でケベックの湖畔にあるコテージへやって来る。ルイーズの娘である16歳のクロエと出会ったバスティアンは、大人びた雰囲気の彼女に恋心を抱く。クロエの気を引くため、幽霊が出るという湖へ泳ぎに行くバスティアンだったが……。

バスティアンの母役に「胸騒ぎの恋人」のモニア・ショクリ。2022年・第75回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品されたほか、世界各地の映画祭で注目を集めた。

2022年製作/100分/PG12/カナダ・フランス合作
原題または英題:Falcon Lake
配給:パルコ
劇場公開日:2023年8月25日

スタッフ・キャスト

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(C)2022 – CINEFRANCE STUDIOS / 9438-1043 QUEBEC INC. / ONZECINQ / PRODUCTIONS DU CHTIMI

映画レビュー

4.0幻想的な自然描写にノスタルジーと親しみがこみ上げる

2023年8月29日
PCから投稿

思春期の純情さや儚さを、自然を介して巧みに具現化した作品だ。ここカナダのケベックに広がる湖周辺は、眩い朝日が昇り夕日が沈むまでのあらゆる瞬間が美しい。夜は夜で、大人からくすねたアルコールも手伝って夜闇の幻想性に拍車がかかり、夜空の星やキャンプファイヤーが精霊の乱舞のように思えてくるほど。この地を舞台に、もう時期14歳になる少年バスティアンは、歳上の少女クロエを意識しながら、また少女も少年の心を弄びながら、互いに脆く繊細な胸の内を重ね合わせていく。16mmで撮られた映像が吸い込まれそうなほど淡く危うげだ。観る側にとって一度も訪れたことのないはずのこの地なのに、なぜだかノスタルジーと親しみが込み上げてくる不思議。そして我々は、永遠と見まごう時の流れに包まれながら、この瞬間がもう二度と戻ってこないことを痛みを持って思い知る。心の機微と自然の呼吸、いずれも余すところなく捉えた監督の手腕を讃えたい。

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牛津厚信

3.5The Mystery of Love

2023年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

French-Canadian vibes shot on film in this Instagram-framed adolescent drama about a neighborhood crush. The moody ambience and summertime atmosphere with some quality non-professional performances make the film more engaging than the typical film of this genre. A reminder that the pursuit of love and rejection along with the accompanying facing one's own shortcomings have sucked from the get-go.

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Dan Knighton

4.0誘惑お姉さん

2024年9月24日
iPhoneアプリから投稿

興奮

萌える

ちょっとエロい話しだった。
お姉さん、少年にあの誘惑はかなり刺激が強いでしょ!
弄ばれた少年。
ひと夏の少年の初恋物語か。

最後、彼は何を言おうとしたのか。
お姉さんの本心はどうだったのか。
気になる。

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ノブ様

4.0青春ドラマでも恋愛ドラマでもなかった!

2024年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

思春期の少年少女の忘れられないひと夏を綴った青春ドラマ・・・
かと思いきや、
ひと夏の甘酸っぱい恋を描いた作品と思いきや、
全然違います(笑)
全然違うってこともないですが、あ、でも恋愛映画ではないですね。

このオチは読めていなかったけど、自分が思っていた方向性は合っていました。
14歳の少年と16歳の少しだけお姉さんの少女、
思春期の純情さや同じ時間を過ごした儚さを感じさせる
映像描写は見事ではありますが、
冒頭から不穏な空気感を醸し出していますし、
結末への伏線が張られまくっていたことに、最後の最後で気づきます。

ちょっとした嘘(見栄)で、歯車が狂ってくるという示唆であり、
冷たいとも思える態度が、他人の人生を狂わせるという示唆でもある、
説明等は一切なく、観客に解釈は委ねられていますが、
直接的な描写がちゃんとあるので、オチはほとんどの人が同じ見解に
至ることでしょう。

コミュニケーション=意思を通わせること(意思疎通)の大事さを痛感する
作品でもあります。

実に切ない作品ですから、恋愛ものではないとの前提で
映画ファンにはご覧になっていただきたい作品です。

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ひでちゃぴん