落下の解剖学のレビュー・感想・評価
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「寸止め」映画
延々と裁判を傍聴しているような感じ。
その割には明確な死因や判決の決定的な理由も語られず(推定無罪とか疑わしきは罰せずと言うのはわかるけど)でモヤモヤが残ってしまった。
裁判も終盤になり旦那さんが録音した音声が出て来た時や判決が出た後で、やっとこれから展開が動き出すぞと思わせてからの何も無しでストレスが溜まったままで終わってしまった。
友達の弁護士との関係もいろいろと思わせたままで何も無し。
検察官は荒川良々に似ていた。
犬は2度もアスピリンを飲まされてかわいそ過ぎ。(あれは演技だそうですw)
子供の目の色少し怖かった。
鑑賞者に委ねるタイプの脚本というのは理解できるし、数々の名誉ある賞を獲った(獲りそう)というのもわかるが、楽しく見る事ができたかと考えた場合に決してそうでもなかったので、自分の好みからは大きく逸れていた作品であったという事に尽きる。
中身が感情の絡み合いなれど、作品そのものは非常に冷静な現世の写し
嘘や隠し事も意図せぬ出来事で露わにされてしまう・・・ちょっとした秘密や恥部さえも許されないのか・・・でも自分がどんなに辱めを受けようとも、何事に対しても誠実であれば何とかなるのかなぁ・・・とても大変だけど─とまぁ色々と考えてしまった気がします。
サンドラ・フラーが素晴らしかったです。あらゆるエモーションがにじみ出ているといった印象で、かなり泣けました。
あの賢い犬もとても効果的だったと思いますが、ちょっとずるいような・・・でもあんなスマートならたくさん使いたくなる気持ちも分からないでもありません。でも、あのガキ何さらしとんじゃい!と思ったりもしたので、だから尚更ずるいと思った次第。
人生いろいろと大変だけど何とか完走していきたいものですね・・・などと今でも思考が巡っています、とくに接点がある話ではなかったのですが、他人事とは思えないわけで、なかなか巧みで秀逸な作品だったかと─。
ミステリーにしたほうが良かったのでは
ミステリーじゃなくヒューマンドラマ、家族の話でしたか。
法廷での丁々発止のバトルや、新たな事実の発見で犯人が二転三転、伏線とか伏線回収とかスリリングな展開のサスペンスを期待したのに、そういう映画じゃなかった。
ひねりもなく裁判も話も終わった。
結局のところ、彼の自死ということで良かったのでしょうか。
法廷のシーン、検察側の主張が主観と憶測ばかりでシロウトみたいで、こんなんで通用するのかと思った。
暴露された夫婦喧嘩の言い分は、明らかに夫のほうが分が悪い、駄々っ子みたいな言い分で、冷静にズケズケ本質をついた返しをする妻のほうが上手。
夫の、妻の才能への嫉妬とプライドがこんな態度になるんだろうけど、八つ当たりです。
別れちゃえばいいじゃん、なんだが、妻は夫を愛しているのがなんとも。
だったら妻も、もう少し夫を思い遣ってもよかったのでは、と思う。
人間をじっくりみせるためにこの尺が必要だったんですかね。
淡々としており、私には長すぎてところどころウトウトしました。
唯一の現場の証言者である息子が視覚障害者、という条件が生かされていない。
サスペンスにしたほうがよい材料だったと思う。
案はいいのにそれを活かして小説にできなかったという、亡くなった夫がダブりました。
解剖されたのは、家族関係
あの切り札証言で勝負あった。って感じだけど、自分の心証を覗いてみるとどうも釈然としない。
疑念を抱かせる微妙な表情をするザンドラ・ヒュラーの演技力と、英語とフランス語を巧みに切り替えるシナリオに惑わされてしまう。
真実を解き明かすことがメインテーマではなく、夫婦間や親子間の心の揺れ、ひいては家族のあり方を解剖することが主題に感じる。
とは言っても、裁判シーンは見応えがある。法服を着た1厘刈りの検察官、この人の舌鋒が鋭くて、被告人であるサンドラに殺意があることを参審員に印象付ける。
守る側の弁護士は、ウェーブがかかった髪にスーツを着こなしているハンサム弁護士。検察官の攻撃を冷静にかわしながら、サンドラをがっちりガード。どことなくアラン・ドロン感がある。シーソーゲームを繰り返しながら、いよいよ判決。
観た人はわかると思うけど、ダニエル役のミロくんがとんでもなく上手い。交通事故で、幼い頃に視力を失った少年の役なんだけど、耳にしたくない両親の負の部分を裁判で聞かされた時の困惑した表情のリアリティがすごいというか、守ってあげたくなる。
夫婦喧嘩の最中にサンドラが夫を責める回想シーンがあるだけど、どうしても夫側で見てしまう。サンドラの芯を食った言葉が夫のハートを直撃し、追い打ちをかける体重の乗った言葉に夫のプライドはズタボロ。ホントのことを言うのは、やめてあげて。トドメはささないで。いつぞやの自分と重なって、胃がキリキリする。
夫婦で鑑賞したら、気まずくなること間違い無しの作品でございます。
2人で見れば終わった後の話は盛り上がります
公開初日、祝日で映画館が混んでて最前列
字幕が大き過ぎて読むのが大変 T T
法廷モノで淡々と話が進みます。新たな事実
が次から次へと・・
2時間半は私にはヤヤ辛かったかなーー
席も良くないし
面白かったですが、期待したほどでも
もちろん見て損は無い映画レベル
好き嫌いが分かれる映画なのでしょうか
2人で見れば終わった後の話はかなり
盛り上がり必至だと思います
(私は1人だったので誰かと話したーーい)
サンドラ・ヒュラー
今週の月曜日、吉祥寺で映画を見たあと、昼食で寄ったお店にイヤホンのバッテリーを忘れてきてしまった ヤッチマッタナ~
仕事終わりに吉祥寺で映画を観る予定をムリヤリ入れ、まずはバッテリーを回収せねば💨
店員さんの親切な対応に感動しつつ、時間を埋めるために富士そばで一杯のかけそばを←昭和〜⤵️
これがいけなかった😲
案の定、前半寝落ちである💤 オレノバカ!
後半、気合を入れ直し、ガン観ですよ❗オリャー!
この主演女優さんのサンドラ・ヒュラー、「ありがとうトニ・エルドマン」で観たときから個人的に好きな顔なんですよネ~
「希望の灯り」も観たとき、「あっ!トニ・エルドマンの人だ❗」と⤴️
この方アカデミー賞にもノミネートされており、かなりの実力派らしいです
話自体はよく理解できなかったけど、「また、会えたね❤️」と、今日も一人、井の頭線に乗り帰宅する天皇誕生日デシタヨ オワリ!
言い切れないもどかしさ
サンドラの描き方がとてもいいんですよ。模範的でも完璧でもない女性(母親)で。最初の学生がインタビューに訪れたシーンからして、ちょっと人をおちょくってる感じで話を逸らしたり、愛想もそんな振り向けない。息子のことは愛していていろいろ考えているけど、べったりという感じもなく、まずは作家としての活動に力を注いでいたり。裁判でのあのなんとも言えない戸惑ったような表情もいい。あと、裁判で明らかになった夫婦げんかのシーン、夫のいい分も妻の言い分もお互い嘘ではないだろうけど、それぞれ感じてることがこうも違うのかというくらい噛み合わなくて、男女のズレが鮮明に見えて面白かった。このケンカで言った言葉も怒りに任せて出てきたものもあるだろうし、前後の文脈も本人以外は分からないし(本人たちでさえもうそこに至るまですれ違ってるし)、このハッキリと断定できない曖昧な感じもこの映画の良さかなと。
法廷シーンは検察側の誘導尋問にイラついたけど、フランスはあそこまで自由なのか?と思うくらいペラペラ言いたい放題だった笑 見えてるもの、証言されることは全体の一部でしかないけど、その一部から事実を明らかにする必要もあり、そこのズレやもどかしさ、視点の違いが長い法廷シーンでじっくり味わえる。
視覚障害の息子と犬の演技も見どころ。最後はなるほどそうきたかという感じ。
フランス映画としては良かった
アメリカ映画と違い激しさがなかったり難しかったり苦手なフランス映画ですが、この作品は小説を読んでるようだった。ただ場面も家か裁判所かで、話もずっと繰り返しの聞き出しで中盤は眠くなった。序盤、最後が面白い。
集中して観れたらそれなりには楽しめるかも。
ミーハーが観る映画ではないが。
余談
犬が可愛かった。
Anatomyとは構造を理解して外部のみならず内部を調べていることだ。タイトル通り、脚本がよく練られていて、そのセリフや行動からじっくりと解き明かしている手法に唸らされる。
印象的なセリフがいくつもあり、人間の心理や隠された本質が徐々に明かされていく流れは秀逸。音楽もパルムドッグを受賞した犬の扱いも良い。
裁判は有罪か無罪かを判定するものであって、犯人捜しをするものではないので、結末に不満が残る気もするが、確かにきちんと事件の解剖はなされた。
苦手なパターン
28本目。
ある程度の混雑は覚悟の上。
いつもなら諦めるけど、今日観ないと、この後観ないと思い、最前列で鑑賞。
やってしまった、目線が字幕だから、画があんまし入って来ない。
それでも何とかと観てたけど、ちょっと苦手な展開、早送りしたくなる。
流れで、そっちに持っていきたいのは分かるけど、いかにもてっな動機を挙げてるけど、証拠がないんだから、そうなるよねと。
前述通り苦手な展開、少し寝てしまったから、見落としがあるかも知れないので、参考にはならんけど。
今年度のアカデミー脚本賞受賞も納得の会話劇!(カンヌもグランプリ)
不審死した旦那の殺人容疑で妻が検察側に訴えられて裁判になるんですが容疑者がウソをついていたのが発覚して旦那のせいで息子が視覚障害になる怪我をさせていて容疑者が恨んで居た事実があって更には浮気をしていたけど物的証拠も無いし犯人だという事では無いが裁判のルール上は絶対に不利になります(そんな事をしてる人間なんだから殺したのはこいつだ!って憶測で決めつけがち)裁判で不仲だったから怪しいとか言ってるのも事実だけどそんなの人生の全てでは無いしほんの一部の切り取りでしかないのに恨んで居た!それで片付けられるような単純な話では無いのにルール上はそこが有罪か無罪かの判断に強く関わるから実際に黒とか白とか関係無くて如何に陪審員に良い印象を与えるかが1番重要ってのが怖いです!(リアルに自分にもあり得る話だし) だからこの作品は判決はでますが本当の真相は語られてません!
あとかなり容疑者が不利になる部分があって母国の言葉で話すのでは無いという点でパッと振られた質問で
なんて言っていいのか分からないとか圧倒的に調子悪いですよねこれは!
しかしこんな異常で病的なレベルで作り込まれた脚本の会話劇なんてそうそう無いし(みんな触れて無いのが逆に自分はビックリです)カンヌ映画祭でグランプリ獲得とか!ですよね!当然でしょ!くらいの脚本だと思います。
あと父親の事はあまり語られていないから自殺を本当にしたのか?って部分の判断材料も少ない中で容疑者が有罪か無罪か延々と考えさせられるのが面白かったのとハリウッド的なエンタメ寄りじゃ無いのが良かったし(会話少なくて白黒ハッキリしてるエンタメ寄りの作品だったらカンヌもアカデミーもノミネートは絶対にされてませんね笑)ベタなドンデン返しや真犯人が居たとかでは無く内容勝負に徹してた部分は素晴らしいと思います!(女性が監督で脚本も夫婦でやっていてコロナ禍の時のアイデアと言っていますがコロナで隔離されてる時に夫婦間のいざこざとかを元に書いたんだろうし詳細に至るまでの超クソ細かい会話だったりなるほどって思います!)
最後にこの監督って人を不快にさせたりイライラさせる描写が天才的でオープニングから10分くらいの不快な感じめちゃくちゃ好きです(インタビューしてるのに上の階から観客が会話に集中出来ないレベルの爆音の嫌がらせの音楽と検察側の弁護士の偏見フィルターかかりまくりマンの憶測で犯人と決めつけて高圧的に喋る部分が有り得ないくらいストレスかかって一回本気で大声で叫ぶ寸前まで追い込まれかけたくらいの状態になりましたよ)とはいいつつほぼ間違い無く自分ランキングで年間上位確定レベルの作品でした!
最後に犬が凄いんです!あのシーンとかどうやって撮影したのよ?って思ってたら演技でやってるそうです(死にかけたりする演技をやってるとか本当に凄いです)
あと余談ですが市子の監督がこの作品をめちゃくちゃ褒めていて 市子を作る人なら落下の解剖学めちゃくちゃ面白いってなりますよねって完全同意したところで締めたいと思います!
最近法廷遊戯という裁判モノを見たんですが落下の解剖学と全てが真逆の作りだったのである意味面白かったです。
えっ!?
思ってたのと違った(苦笑)
完全な期待ハズレ(笑)
パルムドール受賞って期待してたのに…
静かめで、割りと淡々としてて、2時間32分と長いので、けっこう眠くなりました(笑)
はよ終わらんかな…と思いながら観てて、終盤は引き込まれたんだけど…
ネタバレになるので、これ以上は(笑)
事件モノは、特にデリケートなので(笑)
70点ぐらい。
見えない部分が見えてくる
ギャガ様から試写会へ招待されました!
ものすごく心が掻き乱されて、観た人それぞれに別々の物語が完成する映画でした。
この興奮が少しでも伝わると良いのですが…
始まりは愛だったはず。
表面に見えている事がらは、氷山の一角でしかない。
複雑な要因が絡み合い蓄積した結果の、ほんの一部しか見えていないのに、そこから単純に判断されがち。
目の見えない息子が物語のキーとなりますが、
表面に見えている部分があることは、むしろ物事の本質を曇らせると思えてきます。
それぞれの立場からの真実。
表面に見えていないものが見えてくる面白さ!
法廷劇としても楽しめます。
どんどん出てくる新事実に二転三転。
はたして真実を言ってるのか?一度疑いだすと、とめども無く疑惑が広がり、そもそも真実なんて無いようにも思えてきます。
それぞれの主観が真実なわけで、立場が変われば真実も変わる…
まるで黒澤明監督の『羅生門』を彷彿とさせる内容ですが、本来なら死人に口なしのところを、巫女の口寄せとは違う方法で死人に語らせます。その手があったか!あくまでも“目には見えない”ところも徹底しています。
不意にカメラがズームするのに驚きますが、ドキュメンタリーを撮られていた監督だけに、臨場感のある映像に引きつけられました。
しかし裁判って、どっちが勝っても負けても、パーソナルな部分が人前に晒されて、消耗して疲れ果てて…良いことないね。
途中からは、検察官がなんとか有罪にしようとやっきになっているようにしか見えないし。皆んながそれぞれ自分の立場からの“真実”に着地させようと法廷で戦っている図式も見事。
そして、サンドラ・フラーさんの演技力。
ちょっとした仕草や視線から、映画には描かれていないシーンまで見えてくるから凄い。
「そうは言ってるけど、本当は…」夫婦のパワーバランスも見えてくるし
「反対もしないけど協力もしない。冷たい態度を取ってたんじゃないの?」などなど…過去にあったであろう夫婦間の様々なやり取りを、観客側に想像させてくる!
じわじわ蓄積した“過去”の説得力がすごい。
夫婦は一番近い他人。
一緒に暮らす為には、お互いに譲れるところは譲り合わないと成り立ちません。
2人の関係を大事にしたいから相手を尊重して譲ったはずなのに…じわりじわりと我慢が蓄積して不満へと変わる。
ここも、見えていない部分が見えてくる感覚でした。
彼女の物言いにスカッとする反面、決してどちらか片方のせいとは言い切れない心理が複雑に絡み合います。
社会的立場への嫉妬や、自分への不満、苛立ち。
表面に見えている肩書きで人は評価されがちで、育児や家事や介護など家族の為に割く時間はなかなか評価されにくい。
私の場合は15年間映画を観る時間も取れないほどでしたが、一昔前の人間なのでそれが普通だと思っていたし、何より家族にとって必要不可欠な存在だと思えていた。
この映画を観て強く感じたことは、状況や立場が変わった時、自分の中に新たな存在意義や存在価値を見出せるか否か?がとても重要で
それには周囲からのリスペクトが必要不可欠。
「ありがとう。あなたがいてくれて本当に良かった。」そう思いあえることが何より大事だと感じました。
あと、この映画を更に一筋縄ではいかなくさせているのが、作家という生き物。
無から創造物を作りあげるパワーと覚悟。
産みの苦しみ。
一般人には計り知れない部分がありますが…だからってそんな事までする?
どうにも不自然で引っかかる部分があって、
仕組まれた復讐にも思えます。
怖っ。
見せない部分の妄想が止まらない。
観た人それぞれに別の物語が完成する、エキサイティングな映画でした!
#落下の解剖学
最高に面白かった!あっという間の2時間半。
ギャガ様にご招待頂き試写会にて鑑賞。
とても静かな作品なのだけれど、少しも目が離せず、完全に世界に没頭した。
表面上に見えるもの、言葉だけでは分からない隠れている何かを感じ取りたいと思った。
カンヌでパルムドールを受賞されたのが大納得の素晴らしい作品だった!!
『落下の解剖学』を見て
映画.com独占試写会で鑑賞。
雪山に建つ自宅の3階から転落死した夫の死因巡るミステリー。
容疑者となった妻、視覚障害のある息子、妻とは旧知の仲の弁護士、想像逞しい検事など登場人物それぞれの立場からの「真実」の違いを主演のザンドラ・フュラーから息子役のミロ・マシャド・グラネール、そして飼い犬スヌープを演じるワンコまで演じ手たちの熱の入った演技で浮かび上がらせる。
ジュスティーヌ・トリエ監督の前作『愛欲のセラピー』同様に創作と現実の間に生きる人間の哀れさを描いた作品でもありました。
真実はいつも1つとは限らない。
映画.com様経由、ギャガから試写会へ招待され、『落下の解剖学 』を鑑賞しました。
息を飲む法廷ドラマ。真実がどこにあるのか、怒涛の会話劇が繰り広げられます。あっという間の2時間半。
人が亡くなった事件を取り扱う作品の中では珍しく、真実が鑑賞者にもわからない作品。サンドラが本当に殺していないのかはサンドラにしかわかりません。
この結末がより裁判の実態を生々しく感じさせてくれたと思います。実際の裁判でも、証拠が不十分でありながらも、1つの結論を出します。本当に自分が裁判を傍聴している気持ちになりました。
裁判の中で色々な証人が出てきたり、実証の1つである録音を聞いたりします。出来事は1つであるものの、解釈によって捉え方は人それぞれで、事実なんて本当は存在しないのではないかと思いました。検察からすると、色々な出来事をサンドラが他殺したような証拠として「事実」たらしめようとしています。
1番の注目シーンである、サンドラと夫の口論のシーンを見ても、どちらが悪く見えるのか解釈は分かれるのではないかと思います。ちなみに私は夫のほうが思い込み多そうと感じました。事実なのかは置いておいて。
私達の日常でも人によって解釈が異なるシーンは嫌でも多く出くわすと思います。
友人の恋人との別れ話を双方から聞くと、こういうことがあって相手が悪いとともに主張し合い、どっちの言ってることが正しいのかわからないような場面は皆さんも経験したことはないでしょうか?
立場によってどのようにものを見たら都合良いのかは異なります。僕らは自分の色眼鏡なく、出来事を捉えることは相当難しいのだと思いました。
ミステリーと思って観に行くと、ちょっと肩透かしに合うかもしれないので、あくまでサスペンスドラマを観るつもりのほうが良いと思います。、
2/23公開、是非劇場へ。
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