首のレビュー・感想・評価
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やめとけ
戦国判アウトレイジだと聞いてはいたが、全く盛り上がりに欠けてストーリー展開がつまらなかった。これなら現代版ヤクザ同士の抗争を描いた方が面白かったと思う。
無駄にいい役者が沢山出演してるが、脚本渡されて出演を打診された時点で断った渡辺謙は賢明だったと思うよ。とにかくクダラナイ。男色も意味不明。役者がかわいそう。金と時間の無駄。たけしはもう撮らない方がいいね。晩節を汚すよ。
何かを失ったタケシ映画
今までの特に初期のタケシ映画に期待できた映像表現が今回の作品では見ることができなかった。
良くも悪くも撮影的な物語表現が普通だったような気がする。
物語の展開やキャラクター設定は、タケシらしいとは思うがタケシ映画としての映像的なヒリヒリ感を感じなかった。
写っているのは確かにヒリヒリしているのだが映画表現としてはヒリヒリしない。
今回から撮影スタッフが変わったからか。
物語はタケシ映画だが、映像での語り方が普通になってしまった。
これはこれで凄いとは思うけど。
ただ、タケシ映画は、初期のような荒さがあるが魅力的な映像表現がタケシ映画には合うと個人的には思う。
役者も素晴らしいが・・・ちょっと物語的に乗れなかった。
宣教師達は怖かったろうな…
面白かったです。
戦国時代の武将達は皆、あんな感じだったんだろうな…と思わせます。
忠義や大義は表向きでその実は裏切りの連続。
大河ドラマや教科書のイメージと大違いw
あと宣教師達は諸外国と比べて日本はさぞ不思議で恐ろしい国だと思った事でしょう。
宣教師達が残した記録を勉強したくなりますね。
映画の方は日本映画独自の嫌な間も無いしストレスなく鑑賞出来ます(所々、日本映画独自の不愉快なギャーギャーはありますが…)。
初めての北野映画を見た感想
北野武監督の映画がこんなに酷かったとは
正直驚きました。
上映時間131分はちょっと長く感じました。
脚本ですが、中村獅童さんが演じる茂助が
ラストで死んでしまったのは非常に残念でした。
あと男同士の絡みは、史実にあり重要なことだと分かりますが、あれほど強調しなきゃいけなかったかと思うと疑問に思います。
戦闘シーンは大変迫力があり、評価できる点でした。
これを見るためにチケットを買う価値はあると思います。
総評にはなりますが、戦国歴史オタクの人なら十分楽しめる作品なのかなと思います。
140分はちょっと長い
悪くはないけどそんなに面白くもない映画でした。
戦争は所詮、侵略するためのもの。大義なんてなんでもいい。
首なんてどれが誰のだかわからないし、歴史上の人物も本人なのか影武者なのか生きているのか死んでいるのかよくわからんという、言われてみればそりゃそうだなという感想です。
柴田理恵のクノイチがとても恐ろしいです。
茶番パートとおっさんずラブを2割くらい減らしたら、もっと良かった
パワハラと尾張訛りの信長(加瀬亮)、真面目で空気を読めない説教坊主の明智(西島秀俊)、食えない狸の家康(小林薫)、なんだバカヤロー連発してる秀吉(ビートたけし)、しれっと大事してる千利休(岸部一徳)が、キャラクターにハマっていて、とても良い。
秀吉・秀長(大森南朋)・黒田官兵衛(浅野忠信)のシーンは、これアドリブで笑ってるだろ!って思ったけど、それも秀吉陣営ではリアルっぽくて良き。荒木村重(遠藤憲一)には、なんだかサラリーマン的悲哀を感じました。
一緒に見に行った歴史好きが、御前会議でもめて暴力沙汰になるとか、斬首刑を農民達がわいわい見に来るとかリアルだし、話への絡め方は好き嫌いあるにしても、男色と主従関係、人間関係を結びつけるのはそれ程違和感はない、戦国時代というと、シリアスな忠義話になりがちなところに、いじりを入れてくるのは面白い視点だと。
荒川良々がやった役のことを聞いたところ、あのいじりとかが、これまでの大河的な歴史物と全然違う代表ということですが、歴史ファンに受け入れられるのか興味深い。
私はコミカルパートとおっさんずラブパートをもう少し少なくした方が、本筋に意識が集中できて良かったです。
盛り上がりに欠けた
史実とはかけ離れたストーリーで良くも悪くも好き嫌いが分かれる作品
ブラックジョークやグロさが北野武時々見せる面白さがビートたけしっぽいなと思いながら観てると本能寺の変に入りそのまま終わる
つまらなくは無いけど盛り上がりラインまで一つも行かず平坦
個人的に一番気になったのは秀吉役のたけしが年寄り過ぎて関白にでもなってないとおかしい風貌
後加瀬亮の演技が凄いもうとにかくそれだけは見て欲しいぐらいには凄かった
ブラックコメディ本能寺の変
昔たけし御本人が秀吉の生まれ変わりだと言われた、とテレビで話していた。この秀吉、なんだか妙に説得力あり。そしてさすが、隅々までキャストが凝っていて個性的。それぞれが楽しんで演じていることがわかる。普通の時代劇ではないだろうことは解っていたが、男色って…世継ぎや妻がいながら本当は、そっちですってイマイチしっくり来ない感じがする。とにかく首がハネられるシーンが多いが、そんなに簡単に本当は落とせないだろうと思うのだが、首こそが勝利の証、象徴、そんなふうにも見て取れる。
アドリブも多かったそうで、いかにもゆるい空気が流れていたシーンがいくつかあったが、不思議とリアリティを感じるのが北野マジック。北野作品はフランス映画のようなテンポで、決まった型や時代劇特有のリズムのようなものがない。 そこが逆に気まずい雰囲気を生み、そしてリアルに感じるところもある。
どう捉え判断するかは観客次第だが、私はファンタジーのようなブラックコメディと観た。
現物信仰へのアイロニー
外部からは全く不可視な最期の場面においてさえ「誰が誰に介錯するか」という武士のアイデンティティをめぐる問題、あるいは「介錯」という事実そのものに拘った信長。信長の死は疑い得ないにも関わらず、己の名誉心のために「信長の首」という現物に拘った光秀。二人は呆気なく死んでいく。
これに対して、替え玉作戦、言い換えれば「体裁と内実をズラす」ことによって暗殺を免れた家康、敵を陥れるため「信長は死んでいない」などの誤情報を躊躇なく流すとともに「光秀が死んでさえいれば首なんてどうでも良い」と言い放った秀吉。この二人は最後まで生き残る。
「首」というのは、「いま・ここに」現前するアウラを象徴している気がする。空っぽな情報・表象が先行しがちな世の中でも、そうしたアウラは内実・現前を保証する権威を持つように思われる。しかし、実際にはそうした現物信仰もある種のフィクションでしかない。実際、最後の場面で秀吉たちは、光秀の首が目の前に「現前」しているにも関わらず、それに気付かず「汚い首だ」と言って捨て放っている。現物の現物性(アウラ)さえ、結局は表象・情報に依拠するものだということになる。正確に言えば、表象・情報があって初めて、「元々」アウラを有していたと「事後的に」認められるのである。
大河に物足りない人向け
戦国時代をリアルに、悪く言えば汚くバイオレンスに描きつつブラックジョークを混ぜた作品。
迫力あるシーンも多く大河で物足りない人にはうってつけだと思う。
リアルもグロも笑えるシーンも実力のある俳優あってのもので主要キャストは良かったし、信長だけ訛り全開なのも狂気を演出するためのものだと感心。
戦国時代好きな人なら観て損はしないと思う。
斎藤利三良かった。
ただ木村の演技だけ酷かった気がする。
侍の契よりも天下の重み
これまでも本能寺の変は映画やドラマで何度も描かれてきたが、やはりと言うべきか北野武監督が描くと戦国時代版アウトレイジといった趣になっていた。 サイコパス織田信長を筆頭に、誰もが何をしでかすか分からない狂気を秘めており、画面に漲る緊張感は凄まじいものがあった。 かと思えば盛大な猿芝居を観ているかのような拍子抜けする場面もあり、この狂気と茶番の融合がこの映画の面白味なのだろうと思った。 信長は根っからのサイコパスなのだろうが、秀吉が自分の力を誇示するように脅しをかける姿は自信のなさと臆病さの表れだとも思った。 秀吉に限らずこの映画に登場するほとんどの武将が、実は臆病を隠そうと虚勢を張る子供のような存在なのだと思った。 駄々を捏ねる秀吉を宥める秀長と黒田官兵衛のやり取りや、戦陣に影武者を立て続ける家康の臆病さはもはやギャグになっていたが。 これは信長に翻弄される家臣たちの愛憎の物語でもあり、首=天下を獲るという野心に突き動かされた男たちの物語でもある。 信長は光秀や荒木村重に、何度も跡目を継がせてやろうと思わせぶりな態度を取るが、信長に淡い恋心のようなものを抱いていた光秀や村重は、彼に忠義を尽くした結果無惨に裏切られることになる。 信長は謀反を起こした村重を討ち取れと家臣に命ずるが、彼と恋仲になっていた光秀は命令に背いて村重を匿ってしまう。 村重は言葉巧みに光秀に信長を本能寺で討つように焚き付ける。 が、最後は村重も光秀にあっさり切り捨てられてしまう。 結局は侍の契=愛よりも野心の方が勝ってしまうのだ。 この天下を獲るという野心が非常に醜いものとして描かれている。 その象徴となるのがタイトルにもなっている首だ。 百姓の茂助は友を殺してまで侍になるために大将首を手に入れようとする。 焼けただれた本能寺の跡か光秀は何としても信長の首を探し出せと怒号をあげる。 そして秀吉も光秀の首を必死になって手に入れようとする。 最終的に光秀の死が分かれば、首などどうでもいいのだと癇癪を起こすのだが。 ひとつ印象的だったのが、備中高松城主の清水宗治の切腹の場面だ。 清水は侍としての義を尽くすために舟の上で厳かな舞を舞うのだが、それを秀吉たちは「まだ斬らないのか」とうんざりしたように眺める。 その姿には侍としての矜持も何もない。 実際の秀吉や信長や家康がどんな人物だったのかは分からないが、案外これがリアルな姿なのかもしれないと思った。
解釈が自由すぎる
戦国時代の裏側を容赦なく描き、全体的に締まった映画も作れだろうに、普段のビートたけしの殿を秀吉に入れ込んできた。戦国時代の解釈を自由にすると、たけしのような秀吉だったかもしれないし、役者さんの解釈を自由に戦国時代を当て嵌めた映画作りに見えました。
映画の細かい設定にすべてを嵌め込むのではなく、役者が好きなように演技したものに本能寺の変を当て嵌めてきた印象です。
高度なコント映画なんだと思います。好みは分かれると思いますが、こんな不真面目で破天荒な芸術があっても良いと思いましたね。北野監督じゃないとこんな形の映画は作れませんね。そういう意味では斬新だと思いました。
首
レビューにあったグロいを肝に銘じて鑑賞したせいか、でも何箇所か目をつぶったが、木村祐一さん演じる曽呂利新左衛門がオアシスで、それほどダメージを受けず観られた。千利休が振り返る前に岸部一徳さんだと分かるハマり具合が変に笑わせてくれた。老若男女観に来ていた。
信長の狂気
北野武監督の「戦国時代って大河ドラマとかで描かれているような綺麗事じゃないんだよ」という視点で描かれた戦国版アウトレイジとも言えそうな「全員悪人」感満載の極悪エンターテインメント。
とにかく加瀬亮さんの織田信長を見るだけでも価値アリ。普段の加瀬亮さんの温厚そうな見た目と真逆の狂った演技が最高でした。
キム兄(曽呂利新左衛門)、事実上主役じゃないですかというくらい良い役でしたね。ハマってました。
たけしさん、大森南朋さん、浅野忠信さん(秀吉、秀長、黒田官兵衛)の3人のシーンは、おそらくたけしさんがアドリブで暴走されている(褒め言葉)のだろうなあと、クスッとしました。
そこで終わるか!というラストシーン、北野武監督らしくて自分は好きです。
美化されていないどろどろの時代劇、この方向性で幕末版や源平版なども観てみたいです。
(お茶の間で家族と一緒に鑑賞する事は絶対にできませんが…)
※ちなみに大河ドラマも大好きでほぼ毎年視聴しています
うん。悪くない。てかおもろい。
たけし軍団とかお笑いウルトラクイズとか
いわゆる
たけしの笑いが好きならば
これは面白いんじゃないでしょうか
終始クスっと笑ってしまうようなシーンが満載の
戦国コメディといった感じ
ガンガン人が死にまくるのも
もはやコントです
ベテラン監督の
いい意味で肩の力の抜けた作品じゃないかなぁと思います
2時間半をあっという間に感じたのも
自分的には珍しかったです
いやしかし
こんなにもいつ殺されてもおかしくないような世の中だったんですか?戦国時代って
笑
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