首のレビュー・感想・評価
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「てめ◯!こ◯野郎。コ◯ネチ!!」
来年の大河ドラマは蔦屋重三郎のお話の様である。もっとも、家にはテレビは無いし、大河ドラマなんて「天と地と」や「国盗り物語」以降見たことがないので、何をやっても僕には関係ないが、ミーハーなブームであっても、江戸時代の浮世絵の展示が増えてくれる事を希望する。
それはともかく、なんで毎年毎年似たような人物が大河ドラマと称して放映されるのだろうかね。
つまり、それを読み解いてこの場で話すと、完全にレビュー消されるので、やめておく。
この映画はそういった稀有なタブーも表現する事なく、中学二年生の日本の歴史教科書をミーハーな目で見て表現したに過ぎない。
さてさて、お札が7月から変わるそうだが、次に変わる時、一体誰にするのだろう。
渋沢栄一の次は誰にするかって事。
お札に、日本の近現代史の親方見たいな人を取り上げてしまったら、次は今の権力者って事なのか?
絶滅危惧種大和民族に該当する者はいないだろ!
いっその事、この映画の演出家の顔とかどうだろう。
ホログラムになって、傾けると「コマネ◯」をやるとか。ね♥
アメリカの20ドル札がハリエットになる。世界的な目で、それを単純に比べても、日本の五千円の価値が低い事。それが敗戦国大和民族の宿命なのか!
天才・北野武監督作品
歴史の裏話としてかなり面白いが、中盤から素の“ビートたけし“
にしか見えなくなる。
この辺から名作の魔法は解けて駄作っぽくなる。
惜しい。
ファーストシーンの、川に落武者の死体が浮かぶシーンで、
気持ちをガシッと掴まれて「間違いなく名作だ‼️」と思った。
羽柴秀吉が冷静で控えめな前半はかなり良い。
親方様と呼ばれる《織田信長役の加瀬亮》が、名古屋弁で、
《みゃぁみゃぁ》を語尾につけて怪演する!!
なんとも戯け(たわけ=狂気)がテンポ良く爆ぜる。
歴史音痴の私は、荒木村重(むらしげ)なんて、初めて聞いた。
明智光秀と荒木村重は恋人関係にあり、
村重の反乱があり、信長によって追放されたのを、
明智が匿ったことが、【本能寺の変】の原因とするという
いささか史実を捻じ曲げた解釈が北野武にある。
戦国時代。
飛ぶ鳥落とす勢いの親方様(織田信長)
嘘か真(まこと)か知らないが、信長は跡目相続に言及する。
皆を試しているのだ。
それにしても信長の加瀬亮は、
「おみゃぁたち、おみゃぁたち!!」とみゃぁみゃぁ、
尾張言葉丸出しで、冷酷無比で残虐な武将を
織田信長のイメージを覆す怪演で済まさない存在感。
憎まれるるに値する怪物像を作り出した。
その映画、カンヌ映画祭のオープニング上映で喝采を浴びた。
映画館で集中して観たかったと思う。
映像が面白い・・・絵が面白いのだ。
たけしが大人しくして、西島秀俊が拡張高い演技をしている
前半は極上の仕上がり、
このままのペースで仕上げればそれこそ、
黒澤明の「七人の侍」と並ぶ傑作か?と夢見た。
織田信長(加瀬亮)羽柴秀吉(ビートたけし)
明智光秀(西島秀俊)
荒木村重(遠藤憲一)
黒田官兵衛(浅野忠信)
曽呂利新左衛門(木村祐一)
徳川家康(小林薫)
千利休(岸辺一徳)
多々贅沢な配役だが、一応はこの七人。
徳川家康(小林薫)は悠々と情勢を静観している。
村重を匿う明智光秀には、織田信長を倒すしか道がなくなり、
遂に「本能寺の変」が起きる。
ここからはしっちゃかめっちゃか。
ビートたけしが浮いてくる。
急に演技がコントに変わり台詞が漫才師の掛け合いのようになる。
(コロナ禍や資金不足、完成が危ぶまれ、
(最後の仕上げがおろそかになった感は否めない)
首は何級(首は級と数えるとか)
斬首されたことだろう?
戦国の世の中、
人の命は馬並みに軽かったのだろう。
平家立ての平面的建造物が、立体化して高層ビルに進化する・・・
重層的な深みがないのが欠点だが、
天才・北野武の「首」は後世にも残る映画だと思います。
こんな感じだったのかもな
はじめてのたけし作品だった。
加瀬亮の信長役が予告でカッコよかったので見に行った。
著名な英雄たちをあえて滑稽というか、欲望にひどく純粋な蛮族に描いた感じが面白かった。あれくらい阿呆ばっかじゃないと戦国時代なんて訪れないのではとすら思う。
個人的には信長がやっぱり魅力的だった。
今までのどんな信長像よりも好きだった。
あのキャラクターで史実としての実績があるからカリスマ性に説得力があった。
ストーリーの節々にコントみたいな要素が入っていて、作品をシリアスに受け止めるのは難しかった。ずっとニヤニヤしながら見てた。
戦国時代のロマンというか、よくある美化してそうな命のやり取りに生じる情緒を蹴っ飛ばしてやろうという気概を感じて、視聴後はとても爽やかな気分だった。
あとはたけしってバッチリ映画監督なんだなぁと演出面でとても感心した。何様かと言われるかもしれないが(ずっとそうだけど)、素人目にも映画を作り込んでいますって分かるような映画だった。
期待していただけに・・・
天才の思惑を考えてみたりして、なんちゃって。
監督の旧作の、これまでのキレやエッジを封印して、
いつかやると決めたオールスター超大作時代劇に徹していた
そんな気もした
冗長を辞さない覚悟で
でもやっぱり反権力、反骨のパンクスピリットは健在だ
クロサワは、七人の侍で、百姓のほうが偉いことをつたえた
いまだサムライが偉いというならば、それは、ちゃんと作品を見ていないとおもったりして
百姓がメシの種を作るから、サムライはそれを食べてこそ
カッコつけられるわけだ
とにかく、風雲たけちゃん城ふうなスタンスで、
超人的な監督兼主演者であるキタノさんはですね、
コツコツと技をおのれの刀を磨いてきた
質実剛健なる俳優たちをラインアップ、
見事な見せ場を用意し、楽しませてくれるじゃないか
嬉しかったのは、忍者のあたり。
ワクワクするような、往年の時代劇アクション、
大筋より、細部のあたりが、たまらなかった
あとはすんごい本物の伝統芸能をやって
かつバカバカしいオチ、たいへんな、
バチが当たるぜ、贅沢
あと、ラストは、クロサワのどん底を想起した
あ、そっか、これは、キタノ落語なんだ
なんてゴージャス、あの天と地とをけちょんけちょんにしたカドカワレーベルでやるなんて!
あの夏いちばん静かな海は、稲村ジェーンへの返歌であったが、これは、天と地とへの、もしかしたら返歌かもしれない。
オリジナル作った人は、両方とも天才です^_^
これで歴史大作なんだ?
TVのショートコントを長々見せられた感じ。細かいことを言えばキリがないが、清水宗治の切腹を呑気に観てないよ既に尼崎に向けて走る出していた。曽呂利新左エ門をもう少し掘り下げれば歴史好きには受けたかもしれない。しかし中途半端にお笑いコントをみせられて大筋はわかってるだけに途中で席を立ちたくなった。おふざけに徹して「お笑い、本妙寺の変」とすればなっとくしたが、ああK監督も老いたな。
歴史ギャグ大作
苦味強めなブラックコメディ
アンバランスでよくなかった、期待しすぎた
オープニングから数分はとてもよかった。
やはり雰囲気がある。
と思っていたのだが、戦国時代をリアルに感じさせるためのグロい描写と唐突に始まる無理して入れたかのような笑いのシーンが完全に真逆の作用をしていて全然よくなかった。
血飛沫や首が飛ぶシーンを効果的にするならば、人間ドラマの部分も丁寧にリアルに作らなければならなかったはずだ。しかし、ドラマの部分に集中していると途中からバカ殿のようなコントが始まる。しかもアドリブで撮ったかのような息の合わない変なコントなのだ。これが、首が飛んだりするシーンととても相性が悪い。
観てるこちらからすれば、戦国時代の登場人物に感情移入するときは、その時代の価値観に思いを馳せている。だが笑いのシーンが入るたびに、現代に引き戻されるような感覚があった。
他の部分はよかったと思う。織田信長のやりすぎな粗暴なキャラも面白かったし、武士たちが男同士で愛し合っているのもおかしかった。
そう考えるとこの映画は最初からすべてコメディでファンタジーであり、真剣にストーリーを追うようなものではないのかもしれない。ドラマ部分がシリアスになりそうなところでコントを挟んでいたのもそういうメッセージだったのだろう。
もっとくだらないものを観るような気分で観るべきだったのか。
見てられないかなあしんどい。
置いてけぼり
鑑賞後、頭が「?」でいっぱいになった。
どうにも理解できなかったので調べると、古い名作映画をオマージュにしたシーンが多用されているらしい。
シュールなコメディシーンが多く、瞬発性はないものの後からじわじわと笑えてくる。フランスの会場では大爆笑だったそうだが、人を選ぶ映画だと思った。個人的には家康役の小林薫さんと、清水宗治役の荒川良々さんがツボだった。
男色については今この時代だからこそ、ようやくテーマに掲げることができたのだと思う。これは偏見かもしれないが、北野監督のご年代で性的マイノリティに理解ある方はまだまだ少ないと思うので、革新的だと感じた。
細かい部分だが、冒頭で死体の首からカニが出てくるシーンや、気絶して目覚めると既に死体に虫がたかっていたシーンはやや不自然に感じた。
ただ映像は美しく、丁寧に作られた印象。序盤からざくざくと首が切られるし、信長のパワハラもエグい。鑑賞する側も痛さに耐えるのだが、終盤になると耐性ができるのか、首を切られても不思議と痛みを伴わなくなってくる。サクサクとはねられ、雑に扱われる首を見ても何とも思わなくなる。そこにラストの捨て台詞がハマる。これが狙い通りなのだとすると、恐ろしい映画だ。
北野監督どんだけ制作費集めたの?
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