劇場公開日 2023年11月23日

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「天才の思惑を考えてみたりして、なんちゃって。」首 青樹礼門さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0天才の思惑を考えてみたりして、なんちゃって。

2024年3月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

監督の旧作の、これまでのキレやエッジを封印して、
いつかやると決めたオールスター超大作時代劇に徹していた
そんな気もした

冗長を辞さない覚悟で
でもやっぱり反権力、反骨のパンクスピリットは健在だ

クロサワは、七人の侍で、百姓のほうが偉いことをつたえた
いまだサムライが偉いというならば、それは、ちゃんと作品を見ていないとおもったりして

百姓がメシの種を作るから、サムライはそれを食べてこそ
カッコつけられるわけだ

とにかく、風雲たけちゃん城ふうなスタンスで、
超人的な監督兼主演者であるキタノさんはですね、

コツコツと技をおのれの刀を磨いてきた
質実剛健なる俳優たちをラインアップ、
見事な見せ場を用意し、楽しませてくれるじゃないか

嬉しかったのは、忍者のあたり。
ワクワクするような、往年の時代劇アクション、
大筋より、細部のあたりが、たまらなかった

あとはすんごい本物の伝統芸能をやって
かつバカバカしいオチ、たいへんな、
バチが当たるぜ、贅沢

あと、ラストは、クロサワのどん底を想起した

あ、そっか、これは、キタノ落語なんだ

なんてゴージャス、あの天と地とをけちょんけちょんにしたカドカワレーベルでやるなんて!

あの夏いちばん静かな海は、稲村ジェーンへの返歌であったが、これは、天と地とへの、もしかしたら返歌かもしれない。

オリジナル作った人は、両方とも天才です^_^

青樹礼門