首のレビュー・感想・評価
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いろいろな意見感想があるけれど 北野武が30年考えに考え抜き、 そ...
いろいろな意見感想があるけれど
北野武が30年考えに考え抜き、
そうしてようやくたどりついたのが
これなのだと思うと愛おしさしかないよ。
武が楽しいと思うことを
自由にそのまんま見せてくれたのだと思うと
心からありがとうと言いたい気持ち!
わたしはとっても楽しく観ました!
あっけないしくだらないけど
昔から人間ってこんなもんだよ。
基本的にはカッコ悪くできている。
だから美しいものって奇跡だし尊いし
より輝いて見えるのでは。
カッコ良くありたいと行動できるのでは!
まぁ、おまんじゅうは
しばらく食べなくていいかな。
たけしがあまりにも素のままで主演しているのが、明らかに作品を弛緩さ...
武将もまた人間
気が狂ってなきゃ武将なんてなれなかったろう…。
北野武作品ならではの一人一人のキャラクターに人間としての醜さがよく現われてる作品でした。
よくある時代劇は美しく描かれていますが、
人を殺してのし上がった時代だということを今作品はコミカルでテンポよく表現されています。
一方で、歴史を学ぶ為に見るものではないとは思います。
あくまで人間の欲深さという作品です。
想像していたよりはグロさはないですが、
男色家が多かった時代とはいえBL要素が強くて驚きました。
俳優の演技力は素晴らしかったと思います。
加瀬亮さんは勿論ですが、中村獅童さんも凄かったですし、大森南朋さんのコミカルな演技も素敵でした。
個人的には小林薫さんの家康のしたたかさが可愛く見えるところが好き。
うーん…わかる気もするが…
斬新な解釈と俳優たちの名演技、そしてブラックな笑い
北野武 監督による2023年製作(131分/R15+)の日本映画、配給:東宝、KADOKAWA、
劇場公開日:2023年11月23日
残念ながら、北野武監督作は殆ど見ていない。
出だしの映像、合戦後の景色らしく川を流れる首の無い死体、その首のあったところから蟹が姿を覗かせる、そしてタイトルのカッコ良い書体「首」の提示され、その文字の一部が鮮やかに切り落とされる、流石お見事!と思わされた。
歴史的事件の解釈が斬新でとても面白かった。CGも使っていると思われるが、戦闘シーンも凄く迫力がある映像となっていた。そう、長槍は威力ありそうで、疾走し倒れる馬の映像が美しかった。数多くあった首切り落としのCG映像も違和感が全く無く、リアルに見えた。また忍者の登場のさせ方もカッコ良かった。ただ、戦国武将同士のキスシーンには、どうしても気持ちの悪さを感じてしまった。
家族見捨て有岡城を単身脱出した荒木村重を、親戚である明智光秀が匿うという創作は、定説とは異なるがあり得るかなとは思った。ただ二人が恋仲で、信長が荒木に恋心があったという設定は流石に無理筋と思ったが、調べて見ると戦国時代に主君と小姓の衆道(男色)は、信長・蘭丸だけでなく、信玄や家康を含めて普通にあった様なので、完全には否定出来ないのかも。信長が謀反を起こした荒木に何故かとても優しく使者をたて翻意を促したことや、その後残された家族を皆殺しした史実の説明に、なり得るのかもと。
明智光秀の饗応役解任事件を、実は信長から家康毒殺を命じられていて、それに失敗したからの叱責との新解釈には、目を見晴らさせられた。長篠の戦いで武田家を滅ぼし、東方の守り役としての家康の価値が下がった局面であるし、成る程あり得る、面白い仮説だと思った。
そして、光秀の軍勢移動は毛利討伐のためでなく、信長の密命による家康抹殺目的であるとした。村重に焚き付けられ、秀吉にも味方になると騙されて、謀反を決意する明智光秀、まあ信長の死によって一番利益を得たのは秀吉だから、彼が黒幕というのは真実味有りと思った。
秀吉による「中国大返し」の映像も面白かった。まるで、マラソン時の水分補給/栄養補給の様に、街道沿いにサポート要員がセッティングされた映像が、今まで見たことがなく、斬新で面白かった。光秀謀反成功後の最速の軍移動のための、綿密な準備がなされていたということになる。
あと、秀吉により水責めされていた備中高松城城主を切腹へ導く毛利家参謀・安国寺恵瓊演ずる六平直政のコミカルな演技、城主切腹の長々とした儀式を遠方から見守る秀吉・北野武のさっさとやれというイライラした反応には、かなり笑わされた。
家康の伊賀越え、桐谷健太による強く凛々しい服部半蔵の護衛下でありながら、家康の影武者が次々に死んで、どんどんと影武者を交代していくブラック演出には笑ってしまった。大将然として目立ったらヤバイから、リアリティは十分に有るところである。家康は年増好みということで、綺麗どころを束ねてるやり手婆婆の柴田理恵が選ばれて家康の床に行くが、彼女が実は刺客で、家康の代わりに床にいた半蔵により取り押さえられるというのも、可笑しかった。
多くの男優たちの生き生きとした演技には、眼を見張らされた。信長の狂気性をリアルに体現した加瀬亮。自分の中では、ハチミツとクローバー(2006年) の真山巧役と3月のライオン(2017年) の 宗谷冬司 役と静的イメージが大で、こんな動的な役をも余裕を持って演じられることに、大いなる敬意を覚えた。凄い。
侍大将になるため戦に身を投じる元百姓を演じた中村獅童も、強く印象に残った。侍首を得た友人を殺して首を横取り、中国返しで歩兵として長距離を駆け抜け、泥にまみれて闘い、敗走の光秀の首を得たものの落武者狩りで命を落とす。成り上がろうとし頑張り大将首ゲットした瞬間に、農民に狩られる姿が主役的の扱いでもあった。自分的にも、硫黄島からの手紙(2006年) の伊藤海軍大尉役以来の大きなインパクトであった。
元甲賀忍者の芸人という曽呂利新左衛門・木村祐一は戦国ものとしてとてもユニークで、監督の分身の様にも感じた。ずっと良かったのだが、殺されてしまう時に発するセリフが素人くさくて、そこの演技・演出は今一つと感じた。
西島秀俊による明智光秀、遠藤憲一による荒木村重、小林薫の徳川家康、及び岸部一徳の千利休も意外性は少ないが、俳優の個性を上手く活かしていて、かなり印象に残った。浅野忠信・黒田官兵衛、大森南朋・羽柴秀長、及び北野武・豊臣秀吉も、3人漫才の様なコミカルな味が、とても心地よく魅力的であった。
多くの俳優たちからコレだけの魅力を引き出す北野監督、やはり凄い演出力ということなのだろうか。
監督北野武、原作北野武、脚本北野武、製作夏野剛、プロデューサー福島聡司、ラインプロデューサー宿崎恵造、撮影監督浜田毅、照明高屋齋、録音高野泰雄、美術瀬下幸治、装飾島村篤史、衣装デザイナー黒澤和子、特殊メイク江川悦子、特殊造形スーパーバイザー江川悦子、サウンドデザイナー柴崎憲治、VFXスーパーバイザー小坂一順、編集北野武 、太田義則、音楽岩代太郎、助監督足立公良、殺陣師二家本辰己、スクリプター吉田久美子、キャスティング椛澤節子、製作担当根津文紀 、村松大輔、能楽監修観世清和。
出演
北野武羽柴秀吉、西島秀俊明智光秀、加瀬亮織田信長、中村獅童難波茂助、木村祐一曽呂利新左衛門、遠藤憲一荒木村重、勝村政信斎藤利三、寺島進般若の佐兵衛、桐谷健太服部半蔵、浅野忠信黒田官兵衛、大森南朋羽柴秀長、六平直政安国寺恵瓊、大竹まこと間宮無聊、津田寛治為三、荒川良々清水宗治、寛一郎森蘭丸、副島淳弥助、小林薫徳川家康、岸部一徳千利休。
グロい。意味なく首を斬る
斬首がテーマでその印象が強く残った。
内容は本能寺の変をベースにしたフィクション。
たけし監督のいつものグロさで、目を背けたくなるような痛い描写が多くある。これに耐えられないととても見られない。
グロさを緩和する笑いの描写やダンスもあるがこれは好き嫌いだが、個人的に好きな量だった。
BLは遊び要素なんだろうけど、個人的にはいらないと思う。ストーリーに絡んで来るから、より不要に感じた。
見やすさ○
ストーリー○
キャラクター◎
没入感○
個人的好み○
ミニコントが繋がっているような
北野武監督が自らの小説を基に制作した6年ぶりの映画作品。落語家の祖とも言われる曽呂利新左衛門を忍びの者にして、本能寺の変をめぐる狂言回しにするというのは、北野監督ならではの着眼点で、独創的。
合戦シーンは実写で予算もかけているようで、見応えがある。冒頭の荒木村重のシーンなど、黒澤明の「蜘蛛巣城」を思い出させる。
しかし、ドラマ部分は、何とも軽い。あえて即物的な演出をしているのだろうが。秀吉、秀長、黒田官兵衛の3人のシーン、家康の影武者のシーンだけでなく、全体的にミニコントが次々と繋がっているような感じ。タイトルどおり首が切られるシーンが多いが、即物的なので、それほど痛みやショッキングさは感じない。
加瀬亮の信長は、ほとんどヤクザ。西島秀俊の明智光秀が、ただ一人真面目。監督本人の秀吉は、どう見てもミスキャスト。遠藤憲一のような強面が男色を迫るというのは、昨今のBLものに対するアンチテーゼか。小林薫、岸部一徳、寺島進が出てくると、画面が締まる。
いろいろ要素が盛り込まれているので、もう少し丹念に描いてくれてもよかったが、2時間強の娯楽映画としては、飽きずに観られた。ラストも落語のオチのようで、切れ味がよい。
はい、残念でした〜当初、期待はしていたんですがね…
なんだかなぁ~・・・
スペクタクル歴史コメディ
タイトルに寄せすぎた⁈
タイトル通りと言えばその通りです。
ストーリーとテンポを重視している私としては
限られた時間の中でタイトルを意識した事で
どうもタイトルに寄せた内容のように感じました。できれば厚みのあるストーリーにいろんな要素があると映画の奥深さや幅を感じることができたのかなと思います。
もう一つは好きなところになる方もいると思いますが、劇中のコント的な部分は全体のシリアスな内容とのバランスが私には違和感でした。これがほんとにリアルなのかもしれないけど、やはり没入感重視のわたしは違和感はちょっとです。
北野武監督の映画の才能はすごく感じますが、監督として一本の映画単位ではなく、テスト的な映画でもあるのかもしれません。
大胆な脚本と演出が面白い。
タイトルなし(ネタバレ)
監督は北野武。ギャグはあまり面白いと思ったことはないですが(失礼)、かつて某出版社を襲撃して更迭されたのちにキレッキレの論客振りを示し復活した過去を知る私には、お笑い芸人よりもっと根っこに存在する奇才”キタノタケシ”がいる。その人の元にリソースが集まり、TVドラマでは絶対に表現できない男色をキーワードにした映画ができた。それは且つてドラマや偉人本で描かれる英雄像のアンチテーゼであり、汚くて、狡猾で、残忍な戦国武将たちが、明日には殺される、もしくは死ねと命ぜられるかもしれない狂気の世界。その世界は、誰かを信じるということは友情では足りず、体を重ね、愛を確かめ合うより術がなかった世界。ゆえにそれさえ裏切られた激しい嫉妬心は男女間の比ではなく、やがて本能寺の変に繋がったという新・解釈に道理が通ります。
一方で後半、豊臣秀吉と重臣二人のやり取りがどうにもビートたけしのよくあるTV番組(ヒロミと所ジョージでタケシを囲んでいるような)に見えてしまい、だらけて遊んでしまった感。最後まで北野武で行けばよかったのに、つくづくこの人はこういうのが好きなんだなと。個人的にはここがマイナスでした。
首をこれから観る人が楽しめるかチェックする項目。冒頭はネタバレなし。作中も史実通りなので基本的にラストがどうなるなどのネタバレなし
以下の項目に当てはまる数が多いと面白くない、期待外れになります。
これから観る人にぜひとも共有してあげてください。
戦国時代のことをあまり知らない人
感動的なストーリーを求めている
戦国時代はだたの殺し合いではなくロマンチックな世界だと考えている人
背景がわかる説明的なセリフや会話が必要で、映像だけで理解するのが難しい人
大河ドラマのような華やかさを求める人
ブラックジョークに敏感な人
山場等があると思っている人
首は歴史映画の中ではダントツ1位です。
日本の歴史映画では北野監督にすべて撮ってもらいたいくらいです。
黒澤明監督は北野武に日本の映画を託すと手紙を出したのは有名ですが、
ビートくんがこれを撮れば七人の侍と並ぶと言われたのも納得ですね。
youtubeで黒澤明監督と北野監督が対談してる動画があります。
連日レビュー1位のこの作品の評価は二分されるので3~4内で落ち着くと思います。
といってもその男凶暴につきのように元々あった脚本をすべて書き換えたことからわかるように、やはり映像作家として監督の感覚で作られるものなので、監督にとって興味のない時代の小説も映画の台本も書かないのだろうなと思います。
◆歴史の要点に沿って史実通りなのでほとんどネタバレに含まれません
史実通りです。誰が生きて死ぬか結果は変わっていないです。
生死だけ明確にして、歴史の空白を北野監督が小説で表現して映像化したものです。
◆義務教育で習ってる知識プラスあればOK
最低限知ってる前提でストーリーはすすんでいます。
最低でも義務教育で習う戦国時代で本能寺の変までを知っている必要があります。
信長が本能寺の変で明智光秀に討たれたことだけの知識だと理解できないと思います。
内容もエグいですが、中学生の義務で習う歴史では理解が難しかもしれないので、R15で良かったと思います。
余談ですが、一般的に知られている信長の初陣は現在の中学2年生くらいの年齢で、家臣たち800人を連れ、敵陣に火を放ち勝利となっています。その逆の説もあります。
父親の信秀に出陣を命じられてますが、中学生の息子へ行ってこいとは、現代では信じられない感覚ですが、戦国時代はこんな感じだと思います。
◆誰も戦国時代の細かいことなんて知らない
「史実では~」「自分の知ってる歴史では~」と事細かく思う方は、二次創作を楽しむことに向いていないと思います。
その場合は、国立国会図書館などのすべての書物の原文を一字一句ありのままに読むことをおすすめします。
◆身分の理解 を知ってると面白い
身分の理解は物語を楽しむために重要です。武将(摂津守や守護など)の教養や価値観は農民と大きく違います。
特に忠義を重んじ、武芸や礼儀などがある武士と、無教養な秀吉の感覚を意識して映画を観たが良いです。
秀吉や周囲の言動行動を理解でき、これが終始一貫しています。
◆戦国時代とは人殺しであることは間違いない
戦国時代というのは、ただの人と人の殺し合いです。
それらを踏まえて人物の想像は、現代のニュースなんかで報じられる常軌を逸したやばい人たちを思い出してください。
現代とは違うので、人の命なんてのもそれよりも雑な扱いですね。
◆一般的に好まれるアクション映画のようなものではない
一般的に好まれるのは、戦闘シーンや死の場面でスローモーションにしたり感動の音楽を入れたりしますが、北野映画の真髄はアクション映画のような「このシーンを見せたい」ではなく、あっけなくその一瞬で人が死ぬ殺人の映像です。
死は基本的にリアルで、その部分以外が全部遊びで、ブラックジョークが含まれてます。
アウトレイジ(ヤクザ)の戦国版ではなく、逆です。戦国時代が元であって、
現代の疑似家族のような集団の方が戦国時代のような生き様を模しています。
◆以下、作中で印象的だった部分
光秀は、「首」が武士にとってどれほど大切かが伝わります。試し撃ちなどでためらいもなく殺してる姿は戦国の武人だなと感じます。
現代でもよくニュースになっているパワハラやその度が超えたものがいくらでもいることからわかるように、信長みたいなのはいるいると思いながら観れます。
多羅尾光源坊あたりは、「座頭市のダンス」+「菊次郎の夏の子役がみた悪夢」的な演出があり怪しい音楽ですね。
出演者の役柄と現実のたけしとの関係が反映されているように見える
たとえば、中村獅童は20年間ずっとたけし映画に出たかった思いがありました。彼は、番組などで合う機会がありながらもそれを言えなかったとのこと。
そして初めて出演したわけです。
作品では、百姓から侍大将になりたいという姿に反映されているように思えます。
また、木村祐一さんも北野監督に出演をお願いしたそうです。これも本作では秀吉に仕えたいという場面がメタ的な部分と重なります。
アウトレイジに出てきたセリフがあります。
アウトレイジを観た方ならすぐに気づくと思います。
作品のバイオレンスは刀メインなのでアウトレイジ+座頭市に近いかなと思います。
斬首だけでなく、そのあとの切口などが人によっては吐きそうになるかもしれませんね。
戦国時代というのはただの殺し合いなのでこういうものですので、気分が悪い、しんどい、見れないほうが正常かもしれません。
たぶんテレビではほとんどカットされて放送されるか、そもそも放送されない可能性も考えられます。ネット配信で見れそうですが、やはり大画面をおすすめします。
近年の北野映画ではアクションに力を入れていますが、やはり非現実的な演出は入っていませんね。
予告で刀と刀をぶつけて飛び跳ねる部分がありますが、
服部半蔵を表現するのにちょうどよい演出で、
本題ではないので監督はそのあたりの分別もされているのが伺えます。
もうひとつ、人物が高く飛び跳ねる一瞬のシーンを予告でみますが、これもファンタジー的なものではなく現実的な飛び方であることから、監督の中ではやはりこういう部分だけはリアルさを求めていますね。
成功すると、振り子の理論で「監督ばんざい」というようなコメディ、ギャグ映画をとりますが、ここでのアクションにはリアルさが一切ありませんでした。B級映画のようなCGにアクションですね。
◆若干、謎の編集かカット割りがある。
北野監督は編集が一番楽しいと言っていますが、足りない場面などがあった場合でも編集で可能と言っていたことがあります。
最後のある場面で必要な会話を入れる必要があったのか、編集で繋いでるのだろうなと思われる部分がありました。
このあたりは北野映画をずっと見てる人なら、違和感というよりは北野監督らしい編集手法だと気づくのではないでしょうか。
類まれなる優れた演出や編集が際立つ分、その逆がより目立つのかもしれません。
あと、予告でもある冒頭の秀吉のセリフのところのカットも気になります。
◆切腹のときの「あ」
毛利方との講和によって高松城主清水宗治の切腹シーンはYOUTUBEでも公開されているので見れますが、武士道なんてどうでもいい秀吉の演出が優れてましたね。
切腹時に清水氏が謎の「あ」を言うシーンがあります。
これは切腹まで待ちくたびれた秀吉たちが中国大返しで去っていった光景を目にした最後のセリフだとみられます。
謎のシーンというか、切腹と同時に秀吉が帰っていく姿の映像を含めてると、さすがにエグすぎますので、この部分は編集で観ている人で想像してねという箇所だと考えれます。
西島秀俊さんに遠藤憲一さんが上になってるシーンもカメラアングルは固定したままあとは想像してねという部分ですね。
毛利と和平を結んだあと、秀吉たちが中国大返しで戻るところは武将の乗馬をフォーカスさせず、足軽などに当てたのは良いですね。実際にあんな感じなのだろうなと思います。
監督は終始武将以外の庶民に焦点をあててますね。
しかし、装備ふくめて200キロ走ったり約7日とか地獄ですよ。
本能寺で信長が能演を鑑賞。人間五十年~の「敦盛」。
本能寺の変で舞う記録なんてないので、このあたりは信長が舞わずに能を鑑賞するようにしたのは、北野監督らしい空白の埋め方です。
北野作品の特徴は日本の伝統文化などを見事に収めているところです。
それに関して述べると、
西島秀俊さん主演だった北野映画「Dolls」は近松門左衛門の冥途の飛脚という人形浄瑠璃がベースとなっています。
この作品は北野映画が個人的な思いで作ったもので、もっとも映像美に優れた作品と評されています。
ソナチネでは、舞台が沖縄となっていて、琉球舞踊が見事に収められています。
ミュージカルベースだった座頭市では祭に向けて最後のタップダンスシーンが印象的ですが、
作中の早乙女太一、橘大五郎による日本舞踊の映像があります。
光秀を追うあたりは、「たけし城」!
とはいえ、戦国時代があってのたけし城なのですが、このあたりをみると戦国時代に生き残るのは運だなと感じます。
最後は座頭市のラストやアウトレイジに似た編集を思い出しました。
映画会社の社員監督が撮ってるセオリーなフォーマットではないので、、本当に北野監督でないとこのエグい映像は作れないです。
主役は多数
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