AIR エア

劇場公開日:

AIR エア

解説

「アルゴ」のベン・アフレックが盟友マット・デイモンを主演に迎えてメガホンをとり、ナイキの伝説的バスケットシューズ「エア・ジョーダン」の誕生秘話を映画化。

1984年、ナイキ本社に勤めるソニー・ヴァッカロは、CEOのフィル・ナイトからバスケットボール部門を立て直すよう命じられる。しかしバスケットシューズ界では市場のほとんどをコンバースとアディダスが占めており、立ちはだかる壁はあまりにも高かった。そんな中、ソニーと上司ロブ・ストラッサーは、まだNBAデビューもしていない無名の新人選手マイケル・ジョーダンに目を留め、一発逆転の賭けと取引に挑む。

CEOフィル・ナイトをアフレック監督が自ら演じ、主人公ソニーの上司ロブ役で「モンスター上司」のジェイソン・ベイトマン、マイケル・ジョーダンの母デロリス役で「フェンス」のビオラ・デイビスが出演。

2023年製作/112分/G/アメリカ
原題または英題:Air
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2023年4月7日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第81回 ゴールデングローブ賞(2024年)

ノミネート

最優秀作品賞(ミュージカル/コメディ)  
最優秀主演男優賞(ミュージカル/コメディ) マット・デイモン
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映画レビュー

4.0夜明けを追い求める密度の濃い熱意が良い。

2023年9月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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すっかん

3.5もの創りの情熱

2023年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

もの創りの情熱と企業事情はよく衝突する。仕事は金を稼げないと意味がないが、金のためだけにやっているだけで本当にいいのかと、多くの人が自問自答する。しかし、時には採算度外視したやり方が一番金を生むことがある。エアジョーダンの誕生秘話はまさにその好例のようだ。パッとしないメーカーだったナイキがいかに一大スポーツメーカーとなれたのか、そのきっかけとなったエアジョーダン開発の裏には、まだ学生だったマイケル・ジョーダンの才能を見抜き、それに人生をかけた男の情熱が会ったと本作は描く。そして企業を預かる経営者もなんだかんだといいながらそれに賭ける。メーカーとプレイヤーの契約にあり方まで変えたこの出来事は、世界のスポーツ界を一変させる事態だったわけだが、その根底は才能のほれ込んだ人の熱意というシンプルなメッセージが良い。
マット・デイモンとベン・アフレックのコンビを1つの映画で久々に楽しめるのも嬉しい。

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杉本穂高

3.5Dreams of a Shoe Salesman

2023年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

A sports drama for the start-up age: the entrepreneurial us mostly not destined to be athletes, rather having dreams set in winning big at the office. Damon's portrayal of Sonny is likeable not just because he is a corner-crossing and cunning businessman, but also he demonstrates what we all want to feel: that we actually enjoy doing our jobs. Also a fantastic account of commercial propaganda.

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Dan Knighton

3.5実話物を盛り上げるベンアフの演出力。

2023年4月29日
PCから投稿

『アルゴ』でも顕著だったことだが、ベン・アフレックは史実を描く場合でも「映画は面白くてナンボだろ!」と言わんばかりにガンガンガンガン盛り上げてくる。しかも盛り上げが上手い。この映画で描かれているできごとがどこまで史実に沿っているのかは把握できてないのだが、例えば『アルゴ』の終盤の手に汗握るチェイスは、完全に映画オリジナルの展開で、実際の事件よりも盛りに盛っている。

本作では、ダイアー・ストレイツのメガヒット曲「マネー・フォー・ナッシング」に乗せたモンタージュで始まり、1980年代のヒット曲を散りばめながら、音楽と編集の力で押しまくる。112分の映画なのに、体感で70分くらいかと思ったほどあっという間だったのは、間違いなくアフレックの技にノセられたのだろう。

ただ、監督の手練手管が主の映画ではあるとも思う。それくらいこのフォーマットには汎用性があって、おそらくベンアフはぜんぜん違うモチーフを扱っても同じくらい盛り上がる映画に仕上げてしまえるのではないだろうか。とはいえ全体的な演出の打率でいえば『アルゴ』の方が勝っていて、正直、今回は音楽押しのシーンでも、上手くいってるところと、穴音楽の勢いででごまかす穴埋め感が混在している。エピローグも、もっとテキパキ処理できたのではないか。こちらとしても、興味を惹かれたキャラクターたちの後日談はもちろん知りたいのだが、盛り上げるだけ盛り上げた後の去り際は潔い方がいい。まあその辺はあくまでも観る側の好みの話ですけども。

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村山章

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