碁盤斬りのレビュー・感想・評価
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映画館で観たい映画が観られて幸せ
久々に映画館で、しかも初めて映画館で時代劇を鑑賞。先ず映画の色合い、渋い陰影の仄かな灯り、乾いた感じ、美しい文字に惹かれた。江戸の風情、人の暮らしや活気、四季の流れを表現する調度品、仄暗い灯りを着けて消す音、足音などから江戸に生きた人たちが居た。囲碁の白黒が人の白黒、表裏、そしてグレーを表現しているようで面白い。演者の喜怒哀楽、可笑しみの表現が愛おしい。落語の話だからか、人情エンターテイメント映画として面白い。ゆっくり、不便でも工夫し、矜持を持って生活している人々の様、心意気が感じられて心地よかった。今、この作品を観て感じられるという幸せ、作品を作り上げた方々に感謝。また映画館でやっぱりもう一度観たいな。
碁?…中身はかなり硬派な武士の物語です
やたら、碁を打つ人が多く、女性まで金を賭けて碁を打つ始末。時代考証的に、どうなんでしょう?
そんなことはさて置き…草薙…やるな😳
見事な武士ですぞ。殺陣も必要十分!役柄はどちらかというと弱々しい武士の役なんですが…剣もまともに使えない、という馬鹿げた設定ではなくて、基礎はきちんと備えている。腕の筋肉も隆々として(役作りで筋トレか?)、剣さばきも鮮やか。怒鳴るシーンも腹から声が出てる!キムタクより演技は上!と感じました。少なくとも、時代劇では草薙に軍配が上がる、と思いました。
あと、清原果耶がいい!この娘はいい女優になりますぞ!微妙な感情の揺れを微妙な表情の変化で表現てきる!これは才能ですな😳
小泉今日子の遊郭の女将役は…ごめんなさい…あまりにハマり役で笑ってしまった😄
この映画は、落語の「柳田格之進」をベースに作られています。その落語を知らなくても十分楽しめます😄時代考証云々など野暮なことは言わないで…ってオイラか!?
おあとがよろしいようで😅
美味いおにぎりのような作品
番頭、歌ってる場合じゃない!
柳田格之進だった
落語の柳田格之進を聴いていたので、どこまで柳田格之進なんだろうという気持ちで観ていた。
思った以上に柳田格之進だった!
SMAPの頃から役者の草彅剛さんがすきだったのだけど、碁盤切りも素敵でした。
碁盤のアップや、碁を置く手の動きや、光の差し込み方や、碁を置く音まで、とても美しく描写されていて、碁がわからなくても、あれほどまでに夢中になる気持ちがわかるような気さえした。
中川大志さんがとてもいいなと思ったし、キョンキョンもとてもよかった!
ただ、武士道を全面に押し出している割に、娘も刀も売ってしまったところはちょっと…と思ってしまった。
落語では娘を売るのがポピュラー。
武士にとって刀は命より大事みたいな位置付けらしいから。
現代において、娘より刀のが大事ってのは意味不明なのですが、現代の人に合わせてか、娘ではなく刀を売るという落語もある。
わたしは娘でなく刀を売って欲しいけど。
映画としては、あの時代になぞって娘を売ったんだなと。
刀まで売るのはちがう!って言いたいが、もうそんな事はどうでもいい。
娘が無事だったことにホッとして涙が出た。
全体的に面白かったし、音楽もとてもよかったし、時代劇は見ないわたしにとっても、あっという間に終わるほど夢中で観れたから。
無念を果たして吉原へ向かう途中の橋の上を走るシルエットが妙に印象に残った。
多分、時代劇の良いとこが凝縮されたシーンだったんじゃないかな。ちょっとモヤがかかってとてもハッとするような景色だった。
囲碁がやりたくなりました、
評判どおりとても良かった。
特に、囲碁はまったくわからないのに囲碁をさすシーンに不思議とひきこまれる。そして、その囲碁の碁盤を斬るとゆう意味が深い。
ただ、そこがこうなるんだ、え…急に誰?、きっかけそれ?みたいなのは否めない。
私の主観だけど、俳優草彅君は良い意味で普段のイメージからかけ離れすぎる俳優の一人。優しさの奥にある凄み、凄みの奥にある芯の強さなどすべてやってのける。本当に凄い。
娘役の清原果耶、かわいいけど凛としてぶれない女性をやらせたら右に出るものはいない。
実は《ミッドナイトスワン》は草彅君と清原果耶だったらもっと素敵なんじゃないかしら…と思っていたから、今回の共演を知り楽しみにしていた。予想どおり相性ピッタリ、実際に本当の親子みたいだったし。
そして、忘れてはいけないのは小泉今日子と國村隼。この二人が脇を固めたら最強でしょ、居るだけで半端ない存在感。特にキョンキョン最高だった👏
白石和彌監督、時代劇は初めて撮るらしいけど、にわかに信じられないクオリティ。
監督の作品は《悪人》《孤狼の血》が好きなんだけど、碁盤斬りも仲間入りした。
気になっていてもそうでなくても、是非ぜひ!
なんか いい映画だったなぁ
何らかの突き抜けた感と丁寧さ(納得感)が足りない
映画館で観るだけの何らかの突き抜けた感が不足していると感じました。
少々厳しいがTVで年末時代劇スペシャルのレベルに留まります。
あとは、もう少し丁寧な演出であってほしかった。
原作ありにて、主人公の行動は原作通りなのだと思うが、映画のなかでは何か納得感に欠けるように見えてしまった。ということで★は3つまで。
映像 ★★★ (可もなく不可もなく)
音 ★★★ (こちらも可もなく不可もなく)
物語 ★★★
役者 ★★★ (期待したほどには・・・)
・草薙の演技は各シーンで本当に素晴らしいが何か全体としては繋がらない
編集 ★★ (編集というか演出に納得感が得られない)
粗さ ★★★
総合 3.0
私の勝手な憶測での解釈(ネタバレ含むかな?)
1,首を切らず碁盤を斜めに切ったこと
・正方形のマス目をもつ碁盤 ⇔ 草薙の生真面目さ
・首を切らず碁盤を斜めに切る → 生真面目一遍からの脱却の象徴
2,殿様の絵を自ら詭弁を言って譲受けること
・生真面目一辺倒からの気持ちの上での完全な生まれ変わり
そう、この1と2の流れに私は納得感を得られなかった。
1では愛する碁の碁盤を切ることへの断腸の思いが感じられなかった。
単に首を切る代わりに、碁盤を切ったような演出となってしまった。
2では自ら絵の譲受を申し出るのではなく、もう一人の武士側からの提案を受け入れるほうが良かった。
まぁ、私の勝手な思いなんですけどね。
孤狼の血は苦手だったけど
こんな番頭は嫌だ
さて、白石和彌監督作品ですが、総じて悪い印象はないものの好みとして大当たりもあれば、ちょっと違うなと思うこともある監督です。今回のメインは草彅さんですが、私、正直ジャニーズ系の方の演技があまり好みではない(例外もあります)ため、それを理由に劇場鑑賞しないこともあります。と言うことで、今作も若干迷ったものの今週の3本目として劇場鑑賞いたしました。公開1週目のサービスデイ、109シネマズ木場の客入りはそれなりに。年配の方が多かった印象です。
で、いつもの如く「白石監督初の時代劇」ということ以外の情報一切いれず、トレーラーすら観ずに挑んだのですが、観ながら思ったのは「これ、“いわゆる時代劇”っていうより落語の人情噺みたいだな」という印象。観終わって、レビューのための最低限情報を映画.comで確認すると、なんと、そのままでした。私、落語はたまにラジオやポッドキャストなどで聴く程度で『柳田格之進』という噺は知らなかったこともあるのですが、印象が間違っていなかったことよりも、鑑賞前に期待していたもの(“いわゆる時代劇”)と違ったことの方が少々強くあり、本作に対してはややネガティブ。他の方の評価は高いみたいなので同意を得られないかもしれませんが、あくまで個人の主観を素直に言えば好みではありませんでした。
まぁ、タイトルのことは言うまでもなく、キャラクターの関連性やだいたいの流れは、映画を観ながら先行気味に解ります。それ自体は全く悪くありませんが、とは言え、ポイント、ポイントでやや強引な展開やあり得ない設定が目についたり、特に中盤にある重大な事件についてはいくらなんでも説明が付かないシーンがチラホラ。そもそも「物凄い剣幕」で怒り散らかしておいてからのその幕引きに、強引すぎる予定調和がいくらなんでも「オチありき」すぎでどさくさです。やはりその辺は漫画の実写化に近い「無理筋が見えてしまう」残念さがあります。で結局、敢えて見せられるよりも、自分の脳で補完するくらいが丁度いいと思っちゃうんですよね。。
とまぁ、ネガティブなことばかり書いておりますが、「白石監督初の時代劇」は初とは思えないくらいルックは素晴らしいと思います。配役次第ですが、次があればまた劇場で観てみようかなと思えるくらい、決して嫌いとか悪いとかはありません。ま、でも高評価はつけられないかな。好みの問題です。ごめんさない。
あまっちょろいファッション時代劇
囲碁
草彅くんの演技が苦手なあたしでも…
白石和彌監督のファンとしては外せない新作映画🎬
あまり見慣れない時代劇か〜。しかも囲碁(ルール知らない)。原作は古典落語の柳田格之進(切ない)。『白石組』としては豪華だけどニューフェイス揃い(見たことあるのは音尾さんと國村さんくらい?)。そしてそして何よりも主役がどーにも自分と相性の悪い草彅くん……
草彅くんの演技って方々で評価されてるけど、自分にとってはなんだかオーバー過ぎていいと思えないんだよなー。まぁ、好みの問題か😅
というわけで鑑賞。
個人的にはここ最近迷走中だったと感じてる白石監督だったけど、これは良かった!
原作落語よりもハッピーな終わり方になってるし、狐狼感もあるしw、何よりみんな上手い‼️
清原果耶ちゃん、おきぬちゃんそのもの!
奥野瑛太さん、武士姿がハマり過ぎ!
キョンキョン、愛に満ち溢れてる!
斎藤工、全てがエロいです。
草彅くんの演技はやっぱり自分にとってはToo Muchなんだよな😂もぉ白熱してくると顔芸にしか見えない。でも、他の誰のが良かった、とはならないから絶妙なキャスティングだったかと。そして飽きることなく最後まで楽しめたから時代劇アレルギーも無くなったかも🌟
思ったよりも本格的な碁打ち時代劇、プロ棋士探しはウォーリーよりも簡単?
2024.5.22 T・JOY京都
2024年の日本映画
古典落語「柳田格之進」を時代劇風にアレンジした作品
濡れ衣を着せられた浪人が自身の過去と向き合う様子を描いた時代劇
監督は白石和彌
脚本は加藤正人
物語の舞台は江戸の吉原近辺
郊外の貧乏長屋に住んでいる格之進(草彅剛)は、かつて彦根藩の役人として働いていたが、ある事件によって藩を離れることになった
一人娘のお絹(清原果耶)と共に暮らし、印鑑を彫ってわずかな金を稼いでいるが、家賃も払えぬ状況に陥っていた
ある日、近くの碁会所に立ち寄った格之進は、そこで乱暴な碁を打つという萬屋源兵衛(國村隼)と対戦することになった
1両を賭けての賭け碁をすることになったのだが、格之進は勝利寸前で手を止め、「このような碁を打ちたくはありませんな」と言って、勝ちを萬屋に譲った
その後、心を入れ替えた源兵衛は、格之進に碁を学び、良き碁打ち友達となった
源兵衛は萬屋の亭主をしているが、引き取った弥吉(中川大志)を後継者にしようと考えていた
番頭の徳次郎(音尾琢真)も彼を支えるつもりでいたが、当の弥吉はちっとも成長する気配を見せないのである
物語は、中秋の名月の夜の夜会にて、碁を打っていた源兵衛のところに、男が金を返しにきたところから動き出す
碁打ちに夢中になっている源兵衛の代わりにお金を受け取った弥吉は、源兵衛にそれを渡しに部屋へと向かった
弥吉は源兵衛にお金を渡すものの、翌朝、そのお金が無くなっていることに気づく
あの部屋には源兵衛と格之進しかおらず、そこで格之進に盗難の嫌疑がかかってしまうのである
また、萬屋がお金の紛失で揺れている頃、格之進の元に彦根から左門(奥野瑛太)がやってきて、妻・志乃(中村優子)の死の真相を聞かされてしまう
格之進は仇である元彦根藩の浪人・柴田兵庫(斎藤工)を探し出して、復讐を果たそうと考える
その矢先に弥吉からあらぬ嫌疑をかけられ、格之進はお絹を半蔵松葉の大女将・お庚(小泉今日子)に預けることでお金を用立ててもらうことになった
格之進は大晦日までに「復讐を果たす」と誓い、弥吉に「もし、無くなった金が見つかったら切腹してもらう」と息巻くのである
映画は、後半に怒涛の展開になってしまうのだが、あまりにも畳みかけ過ぎていて、「復讐に行く、戻って切腹、娘に止められるの流れ」がテンポを削いでいる
復讐に消えた格之進が旅先で自分の嫌疑について知るという流れで、復讐の旅を続けるか、嫌疑を晴らすかを迷うという流れでも良かったように思う
10両紛失騒動は後半の「碁盤斬り」に必要なのだが、どの碁盤を斬るかと考えれば、兵庫の切腹の代わりに碁盤を切っても良かったと思う
切腹もできず、生き恥を晒すというのが兵庫にとっては最も過酷な仕打ちなので、そこまで鬼になっても良かったと思う
嫌疑をかけられたとして、弥吉の出まかせで源兵衛を巻き込むのも無茶な話で、そこは言い出しっぺの徳次郎が斬られれば丸く収まったのではないかと思った
いずれにせよ、時代劇っぽい勧善懲悪の流れで、英題が「Bushido(武士道)」というのも面白い
碁盤があんなにスパッと切れるとは思わないが、あの効果音だと刀が折れたように聞こえるので、なんだかなあと思ってしまった
かなり碁の話が出てくるので、最低限のルールを知らないと、定石を外して打つ兵庫であるとか、乱暴な碁を打つ源兵衛などの碁はわかりにくいかもしれない
プロの棋士が5人ほど登場していたが、このあたりは囲碁ファン向けのサプライズ演出なのかな、と感じた
個人的には、それっぽい映し方をしていたので「ひょっとして」とは思ったが、判別できるほど打ち込んでいたので勿体なかったかもしれません
碁にも殺陣にも吉原にもどこにも愛が感じられない
あまり悪口を言いたくはないが白石和彌監督が何故この古典落語が原作の凡庸な人情噺を撮ったのか分からない。松竹で京都太秦撮影所とその職人スタッフを使って時代劇をやってみたかったのだろうとは思うが過去に散々作られてきたテレビ時代劇をなぞっているだけにしか見えず物語への愛が感じられないのだ。いくら職人監督に徹したとしても対象への愛が無いのに映画を作るべきではないだろう。心底がっかりである。クライマックスをタイトルで盛大にネタばらしすることに何かメリットがあるだろうか?ストーリーもチャンバラをやりたいために盛り込んだ奥さんのリベンジドラマが中途半端でこれっぽっちもヒリヒリさせてくれないしお絹を吉原に売り飛ばした武士の馬鹿げたモラルを曖昧にしてしまっており不快。弥吉はお絹が吉原に売られたことを知った時点でなぜすぐに見受けしない?正月にお絹が家に帰るのを笑顔で見送る女郎たちにも違和感を覚えた。
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