儀式

解説

敗戦によっても揺らぐことのなかった家長制度に縛られて生きていくことを強いられた、戦後世代の若者たちの悲劇を描いた意欲作。個人が家に組み込まれ支配されるさまを、冠婚葬祭の儀式になぞらえて描き出す。混迷と動乱に満ちた昭和の時代と日本人の心情を探りながら、大島渚監督が戦後25年を総括する意味を込めた作品。すでに海外では評価の高かった大島監督の、国内での評価を不動にした傑作。

1971年製作/123分/日本

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映画レビュー

4.0田舎者のシニアには現実だったのよ~ 「分かるかな~分かんねーだろうな~」

2023年5月16日
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若い人には「おとぎ話」の類に見えるかも知れないけどその昔、仏壇上に軍服の写真が並んでいるのを見て育った世代には大陸帰り(父親がそうでした)、貰い子が珍しく無く複雑な家族構成もリアルそのものそのせいか映画にのめり込めました昭和の混乱期直後だからこその映画だとも思いますが、人間の異常にも思える普遍性も捉えていると思います。

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なんてこった

2.0中ばかり見ずに、もっと外に目を向けたら?

2022年3月28日
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so what

4.5儀式のおかしさについて

2022年2月4日
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鑑賞方法:VOD

最近のコロナのおりで儀式というものを久しく体験していない.最後に立ち会ったのはコロナが流行する直前にあった,大学の同期の結婚式だった.思えば,物心つく以前から儀式というものは身近なところにあって,それは小学校の朝会などの定期的なものから,入学式や卒業式などの節目に行われるものまでさまざまだった.儀式の中で起立,気を付け,礼などの決められた動きや,校歌や国家やその時々の歌を合唱する行為を強制されるがそのことについて特別疑問を抱くこともなかった.そして僕も年齢を重ねるにつれて,儀式を強制される側から,それを開催する側へと役割が変わったことを思う.誰も求めていないのにそれに服従せざるを得ない儀式の謎,そしてその周辺にある信仰のアイテムたちを抽象化して強調したこの映画の描写にを見るとやはり,そのことを考えざるを得ない.

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ケ

4.5思想の左右や時に関わらずイエ制度が今もなお支配している現代日本の現実を突きつける

2021年8月2日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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Kazu Ann
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