岸辺露伴 ルーヴルへ行くのレビュー・感想・評価
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ちょっとテンポが悪いなぁ。
きれいな劇場版への流れ
2023年劇場鑑賞117本目。
上映後舞台挨拶中継付きで鑑賞。
ネタバレオッケーのはずなのですが、取材陣がいるので結局ネタバレを避けたフワッとしたコメントになったのが残念。この後上映前舞台挨拶もあるのでそっち取材したらいいのに・・・。主演陣で木村文乃だけ都合で中継だったので、中継で中継を見るというシュールな状況になっていました。
映画化が決まる前から本編であるジョジョの奇妙な冒険も、スピンオフである今作の原作も読んでいて、ドラマもリアルタイムで視聴していました。なのでこの前の正月のドラマの最後でルーブルを匂わすシーンがあり、ああ、劇場版やるんだな、とニュースを見る前から察しました。
原作をもう読んでいたので、この作品を映像化するならルーブルに行かざるを得ず、テレビドラマの予算では難しいと思っていたからです。ただ、原作は中編だったので映画にするにはちょっと尺が余るかなと思っていたのですが、90分どころか120分近くあってどうするんだこれ、と心配していました。
あれ、こんなシーンあったっけ、という感じで膨らませに膨らませてありましたね。テレビ版の一話完結の小気味よいテンポが好きだったので正直もうちょっと短くても良かったも思いますが、劇場版ならではの予算を使った、見ごたえのある作品に仕上がっていたと思います。
ドラマを観た人ならほぼ間違いなく満足するはず
原作は未読。
この作品を見るために
アマプラでドラマをイチから見て観賞。
この作品の魅力はなんといっても
高橋一生さんが演じる岸辺露伴。
なんというか、別に荒木飛呂彦先生の世界観っぽくはないんだけど、かなり魅力的なキャラとして仕上がってるので『原作知らないけどこの露伴が好きだから作品見にきた!』というファンも多そう。
自分もどっちかというとそうです。
はじめて露伴の過去に迫り、
記憶の闇を紐解いていく今作。
日本にはダークファンタジー要素のある作品は少ないのでこの時点で割と珍しい感覚ですが、そこにサスペンスも加わる事で他ではなかなか味わえない種類の満足感があります。
作品を見る前は『CGをほぼ使わずにファンタジーを作るのはギャンブルでは?』などと思っていましたが、結果的に面白い作品に仕上がっていて満足です。
ただ個人的には
ちょっと過去回想が長かった印象はあり、その部分は少し眠くなってしまいました。
あと物語の尺的には映画が合っているとは思うのですが、クオリティはドラマ版と大きな差があるわけではないかな、とも思いました。まぁドラマ版からしてちゃんとクオリティが高いからかもしれませんが。
※ドラマを見ずになんとなく劇場に足を運んだ人がどう思うかはわからないですが、基本的に『ドラマの劇場版をドラマ見ずに観賞する』という事は自分はしないし、する人の気持ちは正直わからないのでドラマ通して観た人がほとんどだという前提で感想を書いています。
岸辺露伴 最後まで行く
予習がでらに〜と思って見た、ドラマが面白すぎて。当日だったから2話しか見れなかったけど、2日前だったらイッキ見してたな〜、悔しい。そんな、どタイプの作風だったので劇場版もかなり期待していたんですが、やっぱり最高でした。
話に繋がりのない、1つ1つのエピソードが独立している作品なので、ドラマを見ていなくても大丈夫。ジョジョの知識はゼロだけど、この実写化、もしやめちゃくちゃ凄いんじゃないか??コスプレ感も無ければ、ストーリーに違和感もない。しかも、絵からも伝わる独特な世界観をしっかり再現しながら、キャラクター1人1人の魅力を引き出している。非常に美しい脚本で、これこそ絵画のよう。
実写化大成功の鍵となったのは、主人公・岸辺露伴を演じる高橋一生。漫画から飛び出したような、色気と魅惑でたっぷりな人物。近年稀に見る、憑依レベルのハマり役です。全然知らないキャラなのに、岸辺露伴でしかないと思える、高橋一生の表現力。劇場版となる本作では更に美しさが際立っており、頭から離れないセリフも多い。名前も含めて、主人公番付けベスト5入りするくらい大好きです。
飯豊まりえ演じる泉との掛け合いも、本作の見どころ。泉くん、今回大活躍でした。露伴先生の担当編集者になって、色んな面で磨かれたのかな??「泉くん、君は100に1回いいこと言うね」←これ大好き笑 泉というキャラの面白さ、濃ゆさに負けて、美波が全然好きになれなかった。日本語の演技が下手すぎて...。しかも、必要?安藤政信だけでいいじゃんか。
岸辺露伴シリーズは、他では絶対に味わえない奇妙で吸い込まれる世界観と、全身を襲う重厚感と緊張感がたまらなく気持ちいい。好き嫌い別れそうな作品、特にこの劇場版のエピソードはそうだけど、ハマったら抜け出せなくなるタイプだと思う。奇想天外で、かなりファンタジーなストーリーだけど、その中に人間の深層心理をつく、文学的でリアリティのあるテーマがある。〈この世で最も黒く、最も邪悪な絵〉そこに隠された、人間が抱える《黒》とは。。。
ラストは若干無理矢理な気もしたけれど、今回の内容に合った落とし込み方で、個人的には結構好き。ただ、ドラマ2話「くしゃがら」の森山未來のような面白おかしいキャラが居なかったのは惜しいかな。でもでも、2回目見たくなるくらい、ワクワクする映画でした。軽く10億は超えるような集客。また続編が作られ事を楽しみにしときます。
追記
面白おかしいキャラは居なかったものの、木村文乃は大変魅力的なキャラで引き込まれましたね。記述するのを忘れていました。ただでさえ、不思議でダークなこの作品が、〈黒〉というテーマを扱い、彼女のオーラと表現力でより一層、深みのある〈漆黒〉に仕上げていました。高評価になった大きな理由の1つです。
高橋一生、さすが
相手の生い立ちや秘密を本にして読みむことが出来、また指示を書き込むこともできる特殊能力、ヘブンズ・ドアー、を持つ漫画家・岸辺露伴は、若い時、好きだった女性から、この世で最も邪悪な、最も黒い絵、の話を聞いた。それから時が経ち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材のためにパリへ行った。しかし、美術館職員に、黒い絵、の存在を知る者は居なくて、データベースによってわかった保管場所は、今は使われていないはずの地下倉庫、だった。そこで・・・てな話。
ドラマ版は観た事なく、劇場で初露伴だったが、高橋一生がさすがの演技を見せてくれた。
ミステリーのストーリーも良かったし、伏線回収もしっかり出来てて面白かった。
飯豊まりえは相変わらず可愛かったし、ミステリーな女性役の木村文乃は美しかった。
待望の映画化だが、そもそもルーヴルの必然性が感じられない
もともとがルーヴル美術館から出された企画で原作が作られたようだが、映画を観ると、「ルーヴルへ行く」必然性が感じられず、映画化に際してのスケール感を出すためだけに海外ロケをしたように思えてしまった。
それは、250年前に日本で描かれた絵がルーヴルにあることの不自然さもさることながら、前半の露伴の若かりし頃の回想と、終盤の謎の女性の過去にまつわるエピソードが、日本独特の情緒に溢れていて、ルーヴルのパートとの間に大きなギャップが感じられるからでもある。
ルーヴルの地下倉庫で、一度にたくさんのことが起こった末に、一気に問題が終息してしまうのも呆気ないし、何の伏線もなく「後悔」や「罪悪感」に苛まれる人々の姿にも唐突感を感じてしまった。
模写に紛れて贋作を作ったり、オリジナルを売りさばくエピソードも、必要だったとは思えない。
全編を通して日本を舞台にした上で、サスペンスやミステリーをジワジワと盛り上げるような作り方をした方が、一貫性が保たれて良かったのではないだろうか。
ところで、オリジナルの「黒い絵」と贋作の「黒い絵」が全く違う絵柄なのは、どうしてなのだろうか?にもかかわらず、贋作の「黒い絵」にも、オリジナルと同じ「邪悪な」効果があるのは、やはり絵の具が関係しているのだろうか?だとしたら、その絵の具は、御神木のないフランスで、どのようにして手に入れたのだろうか?
それから、スタンドは、使い手本人や死人(幽霊)に対しては使えない(例えば、東方仗助のスタンドの治癒能力は、自分には使えない)と思っていたのだが、勘違いだったのだろうか?
小松菜奈さんの山岸がまた見たい‼️(参考情報追記しました)
ジョジョの奇妙な冒険の第一部から第三部はジャンプに連載中、夢中になって読みました。私にとっては、レイダースから始まるインディ・ジョーンズシリーズの初期三部作と対を成す存在です。
で、岸辺露伴は?といえば、第四部の『ダイヤモンドは砕けない』に出てきたことは知ってるのですが、同シリーズの後半からは、仕事やら家庭環境の変化であまり集中して読めなくなり、かなり記憶は曖昧です。
でも、荒木飛呂彦先生ですから。
面白かったのは間違いないのです。三池崇史監督が微妙な出来にしてしまった映画でも、小松菜奈さんの山岸は絶品で、もう一度見れたらいいのに❗️といまだに思ってます。
どこまで、ご自身に寄せているのかは知る由もありませんが、露伴のこだわりや興味の向け方などは、きっとどこかに荒木飛呂彦先生自身の精神活動の投影があるはずで、そう思いながら見てるとリアルな取材活動の一端に触れているかのような楽しさが味わえます。
私はさほどマニアックではなくファンと名乗るのがおこがましいレベルの知識量で、承太郎もカーズもしげちーも好きだけどさほど詳しくはありません。それでもジョジョが好きなんです❗️という程度のファンですが、やはりこの世界観は不思議と気持ちがざわつくし、なにかとそそられるのです。
木村文乃さん、本当に黒が似合いますね。
とても綺麗でした。あのまま、ファブルの時のようなアクションがあっても乱れなさそうなくらい落ち着きのある清楚さを纏ってました。
【追記】
このミステリーがすごい!
という雑誌で荒木飛呂彦先生のインタビューがありました。
その中からいくつか。
・岸辺露伴的な映画として、ロマン・ポランスキー監督の『ナインスゲート』をあげ、「主人公のジョニー・デップ、ちょっと露伴っぽいです(笑)」
・露伴好きのミステリー読者に勧めたい映画として、
『変態村』『脱出』『愛がこわれるとき』『狼の死刑宣告』『デス・ウィッシュ』などをあげてます。
露伴はセクシーだが、メイン女性キャラの描写が今ひとつ
ドラマ版、原作漫画も履修済みで鑑賞。
高橋一成さんの演じる岸辺露伴は完璧。また一成露伴の長い指、いい感じに筋肉質な腕や首筋などのセクシーなビジュアル面がスクリーン一杯に映し出されるのでかなり目の保養になります。
ただ本作のメインキャラであるナナセが露伴の青春時代に思い入れのある人物なのにも関わらず、一成露伴を上回る程の色っぽさが無かったのが残念。(そういう演出だったのかもしれませんが)
改めて思うと、六壁坂やホットサマーマーサなど、蠱惑的な女性がメインのエピソードのドラマ版は個人的に今ひとつだった事もあり、本作でもそれが出てしまった感じです。
若い露伴がナナセに惹かれてこっそり描いているのを知って、「あなたの漫画が見たい」と言って熱心に描いて持ってきた漫画を泣きながら引き裂く情緒不安定でヒステリックな感じとか、
荒木飛呂彦先生が描く、魅力的だけどリアルでは近寄りたくない異質な女性像がドラマ版チームでも表現出来たら最高なのですが。
映画版の追加エピソードなどがちょっと冗長な感じがして眠くなりますが、映像、音楽は拡張高いので劇場で一見する価値はあると思います。
ルーヴル後のパートが生む物語の厚み
テレビシリーズで人気の本作。
テレビ版では漫画のネタの為にリアリティを求め怪異に首を突っ込む露伴先生が、今回はまさかの…!
驚きの後半パートが、黒い絵の怪異を怪異だけに終わらせず、露伴と物語に更なる奥行きと陰影を与えている。
漫画家として異彩を放つ露伴が、先祖の血脈をたどる部分が、パリで撮影したルーヴルパート映像に負けず劣らず素晴らしい。
このパートは荒木先生がもともと原作に入れようとしたパートだがページ数の都合でやむなく削ったパートとの事。
どうして露伴がこれ程までに異彩を放つ漫画家になったのか?
その原点はここにあり!と、深く感じ、その説得力たるや。
その原点を素晴らしい映像と震える芝居と共に、露伴の血脈をたどる旅として締めくくる素晴らしいエンディングだった。
さすが映画は一味も二味も違いますね。
連綿と続く過去の名作映画の世界観とテンポ感。
例えて言うなら歴史のある懐石料理のお店で、一流料理人の作った懐石料理をゆっくりと頂く事に等しい。
歴史のある建物で美しい庭を眺めながら、美しい器に盛られた、手の込んだ料理を一品ずつ、ゆっくりと頂く。
一流料理人の作る懐石料理を頂くのにテンポ感も映えも必要ない。
もちろんどんどん料理の出てくるインスタ映えの店も好きですが、ゆっくり楽しむ懐石料理の良さも好き。
懐石料理にテンポが悪いとか、映画なんだからもっと凄い事しろ、などと文句を言うのは自由。
スパイダーマンもマリオも楽しかったけど、岸辺露伴ルーヴルへ行く、は本当に素晴らしい。
観たい映画を観て、好きな映画は褒めて、合わない映画はけなす。個人の自由だ
しかし最も大事な事は、自分の目で確かめることじゃあないか?
と露伴先生も言っておられます。
気になる方はレビューなんぞに惑わされず、是非劇場へ
この映画は多くの人に刺さって、何度も観たくなる中毒性があります。
そして何度観ても飽きない素晴らしさもあります。
確実にロングランする名作です。
やや間延び感は否めない
ドラマがそもそも映画なみだったので...
黒
ルーヴルが認めた9番目の芸術ジャンルは「漫画」!
この漫画もドラマも観ていないが、
ルーブルへのリスペクト
アーティストの執念
マンガ系譜の由緒
黒への拘り
良いストーリーに、
ストップモーションを交えた良いカメラ割り、
無駄を削ぎ落とし、
ルーブル所蔵作家のアピールと、
沢山の意図が盛られていたなぁ
^^
ルーヴルが認めた9番目の芸術ジャンルは「漫画」!
なぜこの映画を観に来たかは、
下記の通りである。
ルーヴルが欲しがった9番目の芸術、“漫画”。
世界最高峰の美術の殿堂であり、
200年以上の長い歴史を持つルーヴル美術館が21世紀、“漫画”にその扉を開いた。
フランス語圏には古くから独自に発展してきた“バンド・デシネ(BD)”という漫画文化があり、フランスで漫画は「建築」「彫刻」「絵画」「音楽」「文学(詩)」「演劇」「映画」「メディア芸術」に次いで(諸説あり)“第9の芸術”とされ、近年では評論や研究の対象となっている。
ルーヴル美術館に展示された有名な作品『瀕死の奴隷』をテーマに描かれた、荒木飛呂彦の『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が圧倒的な存在感を放つ。
荒木飛呂彦の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のシリーズの中でも高い人気を誇る岸辺露伴が、
ルーヴル美術館に収蔵されているといわれる『黒い絵』をめぐって冒険する、というミステリー仕立てのストーリーとなっている。
荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品で、
高橋一生の主演でテレビドラマ化されて2020年にNHKで放送された「岸辺露伴は動かない」の劇場版。
相手を本にして生い立ちや秘密を読み、
指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブン
ズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。
青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。
それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。
しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、
データベースによってヒットしたその保管場所は、今はもう使われていないはずの地下倉庫「Z-13倉庫」だった。
^^
後悔と罪
人の心や記憶を本にして読む能力のスタンド、ヘブンズ・ドアーを持つ漫画家岸辺露伴が、最も黒い絵の取材でルーブル美術館へ行く話。
NHKでこれまでに8話放映された1話完結のドラマ「岸辺露伴は動かない」の続編ですね。
テレビドラマは全話観たけれど今作の原作は未読で観賞。
昔の顔料を使ってカラーページを描こうと取材を進める岸辺露伴が、オークションで買った絵が切っ掛けで昔を思い出すと共に、最も邪悪で最も黒い絵を取材することになって行くストーリー。
オークションで絡んで来た2人組のことはあったけれど、なかなか話しが、見えない中で過去を振り返ってみせていく流れで、空気感自体はテレビドラマと変わらないものの回りくどいしテンボもイマイチ。
その割に話しが見えてきても、結局曖昧なところもあるし、その癖やけに丁寧にルーブルの後も過去の説明シーンがあったり。
それなりには面白かったけれど、テレビドラマ版ぐらいのテンポならもうちょいハマったかなという感じ。
NHKドラマがはまった人は楽しめる。ただ少し間延びした印象を受けた。
ボンヤリ見てたので、ヤング岸辺露伴、現代ルーブル、江戸時代パートのつながりや全体的なストーリーが曖昧になってしまった。
岸辺露伴が言うように、泉くんには感心させられた。笑える。最強かも。
漫画「ジョジョ」やドラマ「岸辺露伴」を見てなくても、ヘブンズドアの説明が有るのでOKだ。スタンドという名称だが、露伴のヘブンズドアはオラオラ系ではなく超能力だ。
最後だけ要らない。
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