怪物のレビュー・感想・評価
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隣に来ないような場所を予約したのに空席ほぼなしの超満員。左のおっさ...
隣に来ないような場所を予約したのに空席ほぼなしの超満員。左のおっさんはスマホ鳴らすわ、右の男は恋人にチュッチュッしたくてじっとせんわ、最悪。
作品も私的には今一つ。変。まともな登場人物皆無。三様の視点で描かれているので多少の矛盾は仕方ないが、根幹に関わるところが変。こんな変な子どもや教員ばかりの学校あるわけないし、おとなたちも軒並み変。おまけにBLかよ、流行り?そしてラストはお前たちにわかるか、さあ考えよのフランス方式。むかつくぜ(笑)
おまけに帰りの電車はオリックス戦のためか超混雑。今日は運なし(笑笑)
スクリーンは最小の10、読み違えやろOS
座席B-5、前すぎた
怪物だれだ
是枝裕和監督・坂元裕二脚本・坂本龍一音楽。
間違いない実力派が組んだこの映画が面白くないワケがない。公開前から期待していた映画を、公開から少し遅れて鑑賞しました。
結論ですが、面白かった!!!
是枝監督が得意とする陰鬱だけど美しい描写、坂元脚本の魅力でもあるコミカルとシリアスの切り替わり・坂本音楽の恐ろしく繊細で引き込まれるような感覚。どれをとっても素晴らしかった。役者陣の演技も本当に素晴らしく、どの俳優さんもハマり役でしたね。内容が結構重い内容なので誰にでもおススメできるかと問われれば微妙ですが、少なくとも観ておいて損は無い傑作だったと感じます。
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夫を亡くし、女手一つで息子を育てる麦野早織(安藤サクラ)。息子の湊(黒川想矢)の怪我や奇妙な言動から「息子が学校でいじめを受けているのではないか」と疑った早織は、学校へ直談判に行くことにする。そこでの教師陣の態度や言動から、早織は更に疑念を深めていくのであった。
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数人の登場人物の視点から、学校でのいじめ疑惑について迫っていくという内容。最初に抱いていた印象が視点が変わるごとに塗り替わっていき、最後にとある人物の視点から描かれた描写を観ることで、これらの事件の真相が見えてくる。
物語の構成としては特別斬新なものではありません。昨年公開された佐藤二郎主演のサスペンス映画『さがす』も本作と似た構成となっていましたし、古くは黒澤明監督の大傑作『羅生門』(1950)だって、「複数の登場人物の視点から一つの事件を描き、真実に迫る」という構成の映画でした。
本作は構成が良いだけでなく、それによって描かれるストーリー自体の美しさが非常に魅力的です。現代的といいますか、今の時世に合っていると感じます。そしてラストの展開も、観客に対して最終的な判断を委ねているような、人によって解釈が分かれるような描き方をしているのも素晴らしいです。
テーマや内容は結構重い話ですし、前半は胸糞悪い展開があるので万人に勧められる映画ではないとは思いますが、多くの人にぜひ観てもらいたい傑作映画だったと思います。オススメです!
怪物だーれだ?
私が、映画を見て果たして誰だろう。。
誰が1番酷い事をしてしまったのか。。
色んな意見があると思いますが
ここは、星川依郷君の父親だと思う。
そして、校長の伏見。。
この作品は子役の彼たちやクラスメート
にとって
凄く良い映画になったと思います◡̈⃝︎⋆︎*
演技力もそうですが、
可愛いくて最高でした◡̈⃝︎⋆︎*
これからも、頑張って欲しいです。
とても、応援したくなりました!
幸せになる資格
「誰かにしか手に入らないものは幸せとは言わない。」
田中裕子演じる校長先生のこのセリフは、心の奥に突き刺さる。
彼女は「永遠に幸せになれない道」を選んだ。
その彼女にしか言えないセリフだ。
私たちは何かを望むとき、すぐに「資格」をイメージしてしまう癖がある。
手に入れるためには何かを差し出し、資格を得るのだ。
でも、差し出すものを私は何も持っていない、と確信することがある。
私はプロ野球選手にはなれないし、総理大臣にもなれない。
当然だ。それは認める。そういうものだ。
でも幸せはそういうものではないはずだ。もっと別の種類の何かだ。
「誰かにしか手に入らない幸せ」は「しょうもない」のだ。
これは、本当にそうだと思う。
「しょうもない幸せ」は目標にしやすい。
本当の幸せは、目標になんてできない。
そして「いつかやってくる可能性」は絶対に消えたりはしない。
ロジックを超えた田中裕子の怪演に、深く説得されました。
変わっていく視点。
時系列が前後するので混乱する人も出ると思いますが、映画に慣れてる人なら問題ないでしょう。
同じテーマなのに視点が変わるだけで「いい人」「悪い人」の印象が変わります。
最初は母親視点からの学校へのモヤモヤ。
なんとも言えない学校の対応の悪さにイラッとしました。が、一点。
同じ話でも視点が変わると親がモンスターに見えて校長が学校好きな先生に見えて。
イラっとした先生がとっても生徒思いの先生に見えて。
かと思うと子供から見た親の身勝手にもやっとしたり…。
一体誰が「怪物」なのか。。。。。
見方、感じ方でいろんなエンドが想像できるなーと思いました。
予想を裏切らない展開
是枝監督作品にハズレなし!
坂元裕二脚本に名言あり!
坂本龍一音楽が追い討ちをかける彩り。
劇中の効果音?楽器の音とか叫び声とか
もとても怪物を表現していた。
俳優も子役もみんな現実かと思うくらい
素晴らしい演技だった。
隣にある現実かも。
わたしも怪物。(I'm monster.)
あなたも怪物。(Your monster too.)
大人の型抜き
怪物では大人が子どもに対して「こうなってほしい」「こう育ってほしい」「こうだからダメだ」みたいにある種の押し付けを行う。それは私たち観客も同様で、お母さんの視点、先生の視点、校長の視点、子どもたちの視点を知るにつれて、誰が悪者なのか...怪物であるのかを探ってしまう。どの作品においても、こんなストーリーになってほしいと望んでしまう。少なくとも私はそのように捉えている。それは見えているものからしか、考えることができない、相手を思うことができない人間の性だと思う。大人になると視野が広がったようで、実は狭くなってしまってるのかもしれない。
何気ない一言でも、子どもたちにとっては視野を狭めてしまう一言である。だからといって大人は慎重になりすぎる必要はない。ただ、子どもの考えや価値観をみんなの幸せの一つとして受け入れてあげる。
小説みたい
誰一人怪物なんていないともいえるし、誰もが怪物であるともいえるのだなあと思いました。視点を変えれば誰もが怪物に見える。これはただのフィクションではなく、現実社会でも日常的に起こり得る話なのではないかと思いました。
ラノベの悪影響
各登場人物の人間性を無視した行動を取らせることで、観客をミスリードし、早とちりした観客があとからこういうことだったのかと気づいていく構成だが、まあ無理矢理な展開で深みもなく、あり得ない行動に辟易する
坂本龍一まで担ぎ出せる金満映画。最初にコンセプト描いたやつが戦犯だな。
凝った構成ですが、エンディングは、、、
凝ったストーリーで、物語前半の伏線を後半怒涛の回収を行います。でも最後は、、、で何。小学校のイジメ、親による児童虐待、重いテーマを扱ってますが、何も解決しないまま終わりですか。観客には真実が明かされますが、教師、保護者は全く勘違いしたままで終わってます。これから明るい兆しがあるのかなみたいな終わり方ですが、個人的には解決の兆しを見せてほしかった。
居心地の悪かった作品
まるで、様々なぼろ布を繋ぎ合わせたキルトの様で、個々の視点が変わる度に振り回され動揺し、何が真実なのかが視えなくなる。担任教師以外の校長を取巻く教師の保護者やマスメディアへの恐怖心から来る人間性の劣化…
タイトルの“怪物”とは何か?!を考えさせられたなんと無く後味のスッキリしない作品でした。
また、作品(映画・主題曲)そのものが坂本龍一氏へのレクイエムとも感じた作品。
脚本の出来、シンプルに悪いのでは??
観終わってまずの感想は、これでカンヌ脚本賞!??脚本の出来はかなり悪いのでは??というもの。
三幕構成で一幕ずつそれぞれの視点で見せる、「真相はそれほど単純ではない」形式とでもいうような、よくある形なんだけど、これが非常に雑に感じられた。
そもそもこの形式で魅力的な映画にするなら、人物自体の根本的なキャラクター性は一貫していないといけないし、伏線も張り放題なので意味を持たせる必要があると思う。
ところが……
◇主要人物である瑛太扮する先生が人格レベルで変わっている
1幕目と2幕目でいくらなんでも人として違いすぎ。視点が変われば人への見方も変わるというレベルじゃない。
特にこれ見よがしに高畑充希に「飴でも舐めて、テキトーに振る舞えばいい」みたいなことを言われるシーンが挟まれているけど、絶対に謝罪の場で飴舐めるような奴じゃないじゃん!
1幕目ではサイコパス野郎かと思って、ある種ワクワクしていたのに、超普通の人。それに対して受ける仕打ちが酷すぎて、ただただ可哀想すぎるよ。
特に作劇的に面白い人物でもないし、普通の人が超つらい境遇に貶められて、しかもなんのフォローもない話って、これは何を見せたい伝えたい話なんだ!?
◇ミスリードなのか意図があるのか、よくわからない伏線ばかり
・ちょいちょい出てくる眼光鋭めで、猫について告げ口する女の子は何がしたかった?みなとくんが好きだった?作中で語られなすぎて意味不明。
あと、猫については、あの状況で女の子はどうやって知れたの??
・よりくん、学習障害とか広い意味で発達障害を匂わすような描写が多々あったけど、その設定必要あった??結局、中村獅童の教育的虐待が向いているのは、ゲイであることだったんだよね?
・田中裕子全般、意味ありげなキャラクターとして出てくるけど、シンプルにどクズなだけだよね??なぜ深い思慮ある感じで吹奏楽を吹くシーンを??全然深くねーだろ!
樹木希林もそうだったけど、是枝作品の高齢女性が語れば深い、みたいなのが個人的に嫌い。
その他、
・金魚はなんか意味あったの?
・高畑充希は単なる貢がせ女だったの?
・なぜあそこまで安藤サクラは息子に話を聞かないの?
・ガールズバー云々の件全般、必要だった?
・小2のとき?の担任の先生はなんだったの?
・靴の踵を踏んでいたりネグレクトを受けてそうなのに、よりくんの家はなんで綺麗なの?別にネグレクトはされてないの?
とかいちいち気になって、なんか入り込めなかった。
怪物だーれだって、誰しもが怪物って見せたい映画なんだろうけど、
・いじめっ子
・中村獅童
・田中裕子
の描かれ方が雑すぎるうえにシンプルにわかりやすくクソだから、いやいや怪物はこいつだよ!ってなります(次点で安藤サクラ)。
そのくらい浅い見方を許す程度には、ディテールの描き方が雑。いじめっ子なんか、昭和ファンタジーの描写みたいだよ。
あと、坂元脚本✖️是枝監督のそれぞれの良さが微妙に噛み合ってない気がしたのが、子ども2人の年齢設定。妙に10歳程度の子にしては、悩み方や発言が大人びていて、是枝さん最大の武器?である子どもの自然さが本作では損なわれている気がしました。
そもそも社会派を気取りたいのか?賞レース的に狙ってなのか?ゲイを主テーマにして案の定?クイア賞も受賞していますが、それほどそこに真摯な想いを持った作品には感じられませんでした。
観終わってから是枝さんの発言が一部で炎上していたことを知りましたが、日本映画でももっと誠実に取り上げている作品はありますよ。『彼女が好きなものは』とか素晴らしかったもんね。
とはいえ、観て損したと思うような駄作映画ではないですし、船場吉兆ギャグかましていた1幕までは面白かったです。
この映画はいろんなテーマを盛り込みすぎてゴチャゴチャになっちゃっていましたが、もしそのタイトルのテーマに惹かれる方がいたら、吉田恵輔監督の『空白』を激推しします。
構成力◎
子役の僕ちゃんの演技がうますぎてビビる。
人の見方によって他者の不安定な心情を読み切れない状況が生まれる事を解りやすく映像化している。
結局瑛太が1番不幸。
ちょい役の高畑充希は存在感なし。
面白かった!
見終わり感がなぁ。。。
全体的には飽きずに見れて面白い。
子役を筆頭に皆んな良い演技。
テーマも『真実は視点と切り取り方、捉え方によって変わる』と言う、現代社会で誰もが発信出来る故の危うさを上手く描いていると思いました。
上手さはあるけど、特に感動は無い。
安藤サクラの毎作品ある、
『え、え、え・・・』とやるヤツが苦手。
特に2週目からは答え合わせの様な感覚になって、
飽きずに見れる。
1週目が各ポイントで違和感を持たせる為に、
過度な芝居になってるのが若干気になる。
あと、実際ある問題なのだろけど、
子供の性の話しは苦手だなぁと……
事の発端というかベースにあったのが、
それかぁ。。。。。
と見終わりでモヤモヤモヤ
観客の心の中にも怪物は潜んでいるのかも知れない。
3部構成になっている。
最初のパートでシングルマザーの安藤サクラがこどものいじめ問題で学校に乗り込む。担任や学校の対応は責任逃れのようでイライラする。
ところが次のパートで担任や学校側の目線になると、まるで違って見えてくる。担任はそんなに悪い先生ではないし安藤がモンスターペアレントのように見えてきさえする。見る視点により色々に見えるということだ。だから物事は色んな方向から見る必要がある。
そして最後のパート。子供の目線だ。こどもが嘘をついていた。先生のせいにしたのは誤魔化したかったからではなく母を気遣ってのこと。結局、校長が1番の理解者だった。
思い込みでものを見るという事はかくも怖いことなのか?観客の心の中にも怪物は潜んでいるのかも知れない。
黒澤明監督の🎦羅生門にそっくりだった。🎦羅生門も心に訴える怖い映画だった。ホラーという意味ではないですよ、念のため。
怪物とは?って思いながら
映画のタイトルの怪物とは何のことだろう?って思いながら鑑賞。
見終えたあとに答えを委ねられ、考えさせられるやつでした。
それゆえ、見たあとにあー!面白かったー!みたいな感じにはならないけど、
映画は面白かったです。ずっと集中して見れました。
坂元裕二の脚本はやはり面白い。
子供、保護者、教師、全ての視点から世界を見て、やはり物事には死角、見えない景色があるものだと考えさせられる。
場合によっては自分も怪物になり得ることを知る。
本当に表面だけでは分からないことがきっとあるんだろうなって…
こんなん、リアルな人生においては難しすぎる問題であることは確かなこと。
ただ、それぞれが表面に見える物事だけで決めつけてはいけないということ
自分で確かめることの大切さだけは忘れてはいけないなと思いました。
子どもがキラキラしてる、のは素晴らしい。
映像も綺麗。展開も気になる。その都度描写に釘付け。俳優人たちの演技の不気味さ、不可解さなども注目して惹き込まれていきます。全体的に評価が高いのはとってもうなづけるのです。ただ…いつもわたし是枝監督の作品は、テーマの取っ掛かりは、本当にずば抜けていると思うのだけど、展開やら落としどころには…正直いつも何とも言えないモヤモヤを感じてしまう。今回の作品も前半はおお!となるものの、中盤辺りからの展開ごとにご都合主義の発展?おいおいそりゃ無理がないかい?と突っ込みたくなる衝動が頭の中でざわざわ渦巻く感じになっていく。これはこれでいいのでしょうけどね。最終的にはミステリーに誘導されてから、少々肩透かしをくらった感。
ただ毎回この方が作る作品として思うのは、子どもの描き方が上手い!いつだって子どもたち目線のキラキラした世界の映り方がうつくしい。心が曇ったり、戸惑ったり、動揺が隠せない衝動が突発的に行動へ出てしまうところ。言葉を上手く表現できないで自分の中のもどかしさみたいなものと戦っている感じ。中ぶらんな年相応の成長が見事に描かれている。うんうん、わかるわかる、苦しいよね、みたいな共感が自然体でじわーっと心に沁みてく感じ。それを観るだけでも十分な評価を得られるんだろうな。
なんだかんだ管を巻きましたが、それでも再度見てみたい衝動に駆られる気持ちもあるから、やっぱり引き込む力は十分にある作品。坂本龍一さんの音楽がまた素晴らしかったです。
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