こんにちは、母さんのレビュー・感想・評価
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山田監督の昭和ワールド…⭐︎
山田監督の映画は全て寅さんになってしまう…と思うのは自分だけかなぁ…。
裏返せば、安定の山田組の撮影で安心して鑑賞出来るんだけど、何だか物足りない作品だった。
月島や向島の下町の風景は柴又に繋がる感じがするし、悪い人は誰も登場しないし、
吉永小百合と寺尾聰の淡い恋(?)とか大泉洋の会社のリストラ問題などなど。
どれも中途半端な展開でそうなんだ…というくらい。
そんな中で、宮藤官九郎の演技にびっくり!
こんなに芝居の上手い人とは思わなかった、これは収穫。
永野芽郁をどうしてあんなパーな(失礼)女の子にする必要があったのかは謎だし、
吉永小百合のファンには申し訳ないけど自分には彼女の演技が上手いとはやはり
思えなかった。
山田監督が映画を撮れなくなったら、この世界観を描く監督はいなくなってしまうかもしれない。
それはそれで、寂しいのだけど…。
観客は年配の方が多くて、とても楽しそうに笑っていらした。
この世界は、これで完結しているんだ。
下町のへそ
どこか、昔懐かしい昭和な映画
山田監督、お疲れ様。
舞台となった墨田区向島の地元民としては嬉しい限り。区内の劇場で鑑賞。
料亭街の近くでもあり、足袋を始め、和装小物を商う小店は今でも点在する。
しかし残念ながら、山田監督の老化のせいか、全体に冗長な展開が否めない。
私も大手企業で人事部に所属しリストラ勧奨の経験もあるが、いくら同期入社の親友
だといっても、あんなドタバタは有り得ない。そして挙句の果てに子会社への転籍?
それが彼にとって次善の策と云えるのだろうか。上場企業の人事部長なら個室位はある
し、実質的な調整役はもう少し下位の人間が担当するはず。昭夫の位置は課長クラス。
昭夫の離婚話もリアリティに欠ける。不倫妻が夫の実家に来て義母と一緒に若い時の
アルバムを紐解く・・これも有り得ないだろう。去り際「お母さん、ごめんなさい」
の言葉に、新たな恋に夢中の母が「夫以外の男」の存在を知る辺りは秀逸だけど。
田中泯が演じるホームレスも不思議な存在。実は昭夫の会社の大先輩だった・・との
展開でもあるのかと思った。東京大空襲の際、言問橋から川に飛び込んで九死に一生
を得たエピソードは、昨年亡くなった作家で盟友の早乙女勝元氏(山田監督に柴又を
紹介:東京大空襲に関する著作多数)へのオマージュと受け止めた。
地元が舞台の作品ということで、1ポイント加点させてもらいました。
予告で7割
2023年劇場鑑賞207本目。
予告で大泉洋と永野芽郁が親子ということで結構面白くなりそうと思っていたのですが・・・。
大泉洋だけ大泉洋節炸裂といった感じで負けていなかったのですが、他の豪華キャストがどうも山田洋次演出に良さを殺されているような大人しい印象を受けました。
後は田中泯もホームレスにしては存在感強すぎでしたが。寺尾聰とかもったいなかったなぁ。
後、予告が起承転結の起承くらいまでを網羅しているのですが、構成が承の部分を長めにしているので、本編の七割くらいがもう予告で分かっている感じになってしまい、「ああ、予告のあの場面ね」ということがずっと起きていて退屈でした。
予告未見ならもうちょっと点数高かったかも。
やっぱ山田洋次監督うまいなあ
仲良しだからこそ感情をぶつけ合える。
予告編から、親子関係の人情&ラブコメかと思っていたが、結構重いストーリーでした。
大泉洋演じる昭夫は大企業の人事部長をやっているが、学生の時からの友人の木部がリストラの対象となり、もめちゃう。ん〜、木部君かなり嫌われ者なんじゃないかな。文句を言ってくる木部に対して昭夫は、正当な対応をしていたが、全然解決できない。そもそもリストラの対象になる理由は自分で分かってたんじゃないの?
そんな仕事で辛い思いをしてるのに、プラスで家族問題を抱えている昭夫は、娘の舞を探しに母の元にやってくる。へぇ〜、実家は今時、足袋屋さん。昭和かい!?で、ボランティアでホームレスの人達をサポートしている。その上、恋をしてる?何だかすごいカーチャンだ。息子にしてみりゃ納得いかない事だらけだ。と、親に納得のいかない娘、舞。見た目では誰だか分からなかったけど、声で永野芽郁ちゃんだと分かった。マジで見たことない顔、驚き。
ストーリーのメインは辛い昭夫の気持ち。吉永小百合演じる母、福江の恋愛話はサブだった。お相手の牧師さんとは、まだちゃんと付き合ってなかったもんね。最後は意外な展開で驚いちゃった。天使も大変なんだね。
ずっと重い話なのに、結構笑わせてもらえる。やっぱ、大泉洋好きです。ワニのライルやるくらい歌も上手いしね。最初から最後まで共感度が高く、ずっとウルウル。とても楽しめました。
開始10秒で山田作品とわかる風景の切り取りがさすが
こんにちは、山田洋次監督‼️
山田洋次監督は変わらない。どんなに時代が経っても、東京にスカイツリーが建ち、高層ビルが建ち並んでも、山田洋次監督の作品、登場人物たちは人情と優しさに満ち溢れている。今回は吉永小百合さんの母さんと大泉洋の息子が中心。教会の牧師さんに好意を寄せる母さんと、仕事の悩み、妻との離婚、娘との関係に揺れる息子。年甲斐もなく恋をする母さんと、そんな母を心配する息子‼️まるで寅さんとさくら‼️牧師さんや孫娘をはじめ、脇を固める人々もみんないい人ばかりで、安定した山田洋次監督の世界ですね。50を前にして仕事をクビ、とんでもない事なんですが、母と息子2人で力を合わせて、いい方向に物事が進んでいくんだろうなぁと思わせてくれる安心感。山田洋次監督の作品を観ていると、日本人で良かったなぁと思わせてくれます。シリーズ第50作「男はつらいよ お帰り 寅さん」で主題歌を歌い、出演までしていた桑田佳祐さん率いるサザンオールスターズの「涙のキッス」‼️山田洋次監督は、よほど桑田さんのことが気に入ったのか、この名曲が挿入歌になっているのですが、その歌詞より " いつも笑った想い出だらけの二人にも 夜風がそっと恋の終わりを告げる 悲しみの時間は過ぎるけど きっと明日の夢は見ない "
吉永小百合さん 1945 初の老人役 もう十分です。自然体で頑張ってください
吉永小百合 1945 が奇跡的な若さで 国民的偉大な女優であることは認めざるを得ない
山田洋次1931 寅さん 他で大監督であることは異論は無い。【後段、原作と設定❌原作と設定違う⭕️です】
でもお二人とも頑張りすぎ、そろそろマイペースで と思う
特に吉永さんは サンダカン八番娼館 絶唱 の田中絹代【コレわかる人相当の老人】
みたいに老け役でも 味のある俳優で頑張っていただきたい
アレ上映期間に何故に劇場にフライヤーが・・・❓と思ったら 墨田区の観光用だった
元祖東京🗼タワーの猛攻に 墨田区も本格参戦ということだろね。
そんな作品、勿論吉永さんだから 老人役としては若いけれども
大泉洋との親子役もピッタリの 下町人情ものでした。
まあ吉永さんも 山田監督も 正統派作品しか似合わない不器用さ 優等生なのはご愛嬌
大泉洋 女房に愛想尽かされる →娘は反抗期の延長かと思ったら意外に 素直で古風な大学生 永野芽郁
→下町のおばあちゃん【小百合さん】の家で合流
何故か 会社🏢の人事部長の 軋轢が家庭に 牧師の寺尾聰さん配役に恋するおばあちゃん という図式。
わかりやすい。家の階段の作りなんて 寅さんの実家と同じだし・・
和める人情譚。ただ 人生山あり谷あり ということかな 山田監督。
なんか、有料パンフ購入相変わらずして見たけど、原作と設定
①太平洋戦争との接点 ② ボランティアの方向性 外国人留学生→ホームレスの方々 みたいだな
たしかに ホームレスの人は 競争から降りた人ではある【大泉洋人事部長セリフ】が
基本生活保護の道自ら絶っている人もいるよな と感じ入った。
やっぱりお母さん、家族はいいよね的結論。
ただ 組織人として言わしてもらうと、人事ラインで苦労するのは課長とか課長補佐クラス
役員一歩手前の大企業の人事部長は 普通は気楽な稼業な訳 そこは現実と違う
それから宮藤官九郎さん演ずる 同じ大学 同期入社の 退職勧告
駄々をこねてて見苦しかった。クドカンさんに罪はないが 「グループ会社じゃ無くてテメーが率先してやめろよ
幼稚園児か」呼ばれてない会議出るわ、知り合いだから融通聞かせろ的な甘え➕暴力には お子ちゃまレベルが見苦しく
セリフが全て薄っぺらで言い訳がましく「佃煮はイイからテメーが会社速攻辞めて」💢
怒りを禁じえなかった。
チョツト田中泯さんの東京大空襲の話の酔っ払い🥴のシーンは余計に感じた。いらないシーンに感じた。
あとどうでもいいけど 多分顔出てないような・・大泉洋さん役の妻役【🥿パンプス部分❓】名塚佳織さんが
有料パンフ写真が 俺好みの美人 だということは伝えとく この人から 永野芽郁さん【ファンの方すみません】
は旦那さんが大泉洋さんであること考慮しても生まれないよな と思った。俺の好みだからルッキズムでもセクハラでもないぞ
と・・・
まあ山田ー吉永ライン 定番の安定 人情チコっとシリアス チコっと喜劇でした
予測どおりの期待に応える作品とも言います。
星は⭐️今日、無理クリ4本見たから 疲れちゃった😓。
吉永小百合の世界へようこそ‼️❓
ほのぼの系と思うとやや肩透かしを食らいそう。
今年292本目(合計942本目/今月(2023年9月度)2本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。
予告編ほかでは、映画のメインの筋であろうところの「母親のありがたさ」などが主軸のように思えますが、その話は5割くらいで(半分くらい)、残りは会社の人事がどうだの、憲法20条(ネタバレ回避のため条文番号のみで記載)といった無関係な話題に飛んでしまう点がどうかな…といったところです(しかもストーリーの主軸にはあまり関係してこない)。
あったかほのぼの系か…と思うと、あちらこちら話題は飛んでしまうし、中には法律系資格持ちの立場では???な展開になってしまう部分もあるし、今週の映画の枠としては比較的安牌な枠にはなると思いますが(麻雀ではない…)、あったかほのぼの系「だけ」だと思って見に行くとやや肩透かしを食らう(関係のない話題が出てきて何を主軸にしたいかややぶれる)といった感じです。
ただ、今週の中では本命対抗にはなるかな(競馬新聞ではないけれど)といったところです。後述(後で投稿)しますが、「アステロイド・シティ」が極端に変ちくりんな状態で、結果としてそうなっている、という特殊な事情もあります。
ストーリーというストーリーが存在せず(一応ありますが、ほのぼの軸はストーリーがないし、他の部分に触れるとネタバレになってしまう)、なかなかに評価の難しいところです。
採点に関しては下記を考慮したものです。
特に行政書士とはいえ法律系資格持ちとしては気になった点になります。
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(減点0.3/あはき・マッサージ法に対する配慮が足りない)
※ 正式名称は「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」
・ 路上生活者の支援のパートで「マッサージはこちら」という部分がありますが、映画の中での描写およびエンディングロールにも記述はないですが、やや微妙な気がします。
マッサージを業として行うには資格を必要とし(同1条)、これに違反すると行政罰もあります(13条の7)。「業として」は「反復継続して行う」ことを意味し、対価を取るか取らないかは論点ではありません。
このことは、針きゅう、マッサージ等が、現在の令和5年度においても、視覚障碍者の方の福祉的政策としての独占業務として与えている(逆に健常者(ここでは、視覚に障害がない、という意味)では、専門学校の入学に制限があるなど、福祉的な制限がかかっています)事情からくるもので、一方で映画の描写内で正規のマッサージ師が来ている描写もないところがややまずいかな…というところです。
※ この点は、特にマッサージの場合、「はり・きゅう」と違い、無資格者であっても常識的な範囲で行う限り健康被害も生じないものの(よって、刑事罰の論点に発展しにくい)、一方でそれを無制限で放置すると、福祉的政策の趣旨を没却する、という論点です。
(減点0.2/いわゆる「炊き出し」などについて)
・ これを取り締まる法律は、「食品衛生法」という行政法規ですが、このような「炊き出し」についても、一般的な都道府県・市の保健所からの「お願い」として、法の満たす範囲ではない「届け出を必要としなくても、連絡だけはしてください」ということになっています。これは「食中毒発生時の把握」のほか「有料無料に関する認識のトラブル防止」の2論点(特に前者のほうが大きい。何を出すかによっても異なる)によるところがあり、その都道府県・市(通常は、中核市以上。一部例外あり)の一般的な上記の関係は理解しうるので、この描写(届け出の描写)がないのは、やや問題であろうというところです。
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人情ドラマだが、人生の生き方を示唆している
名匠・山田洋次監督が最も得意とする東京・下町で暮らす家族の景色を描いた笑いあり涙ありの人情ドラマ。設定は現代だが、昭和テイスト濃厚で、山田監督の昭和への強い愛着を感じる。誰でも自然に作品世界に入れるので、山田ワールドを存分に味わい、楽しめる作品である。
本作の舞台は、東京の下町。主人公は神崎福江(吉永小百合)。彼女は、たび職人の夫亡き後も家業を引き継いで暮らしていた。そこへ、暫く振りに息子の昭夫(大泉洋)が訪れる。彼は、大企業の人事部長となったが、満身創痍状態で働いていた。家庭では、妻と別居し、大学生の娘(永野芽郁)との関係もギクシャクしていた。彼は、髪を染め、服装も一新し、恋愛の噂も聞こえてくる母の変貌ぶりに驚く。そんな母に戸惑いながらも、下町の人達の温かさに触れ、会社生活で忘れかけていた本当の自分の姿を取り戻していく・・・。
私はサユリストではないが、78歳になる吉永小百合が美しい。役どころのせいもあり、美しいだけでなく、逞しく、艶やかである。恋愛話にも説得力がある。この主人公と会社でも家庭でも行き詰まり状態の昭夫との対比が作品の主軸になり、人生の生き方に迫っていく。昭夫は組織のために働く典型的な組織人。対する主人公は、人生経験を積み重ねた末に、健康で五体満足で生きている時は好きなことをして楽しもうという生き方に変わった。
そんな母親や屈託のない下町の人々に接していくうちに昭夫も変わっていく。彼は、決断する。そして実行する。様々な柵を捨てて、母のいる実家に戻ってくる。人間は、組織の為、世間体の為に生きれば、生気を失っていく。自分の為、人の為に生きれば、生気は蘇り覚醒する。
ラスト。希望を感じる幕切れだった。人生、良いことばかりではない。それでもなお、希望を持って生きていこうという作品メッセージが心に染みわたる。本作は、人情ドラマではあるが、人生の生き方を示唆している含蓄のある作品である。
全て最高でした
色々ありますが
平凡の素敵さ
特に大きな事件は何も起きません。親友を助けるために自分が盾になって会社をやめるぐらいです。離婚も相手女性は声と足しか出てきません。娘も一度キレた以外はずっといい子です。しかし小さな平凡な問題がたくさん積み重なっていくうちに気づけばハンカチで顔をぬぐっていました。まさに平凡を優しく描いて感動させる山田洋次監督ワールドです。ほっこりできるいい映画でした。
やっぱり温かい山田洋次監督作品
下町家族の!
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