こんにちは、母さんのレビュー・感想・評価
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正反対の位置に置かれている母と息子の訪れる運命に非常に感動した
山田洋次監督と吉永小百合さんのコンビの映画は、「母べえ」が大好きなので期待していましたが、久々に映画らしい素晴らしい作品に出会えました。
母の福江は夫を失っており、自由奔放に生きていました。一方、息子の昭夫は会社の人事問題や離婚で八方塞がりの状態で、母とは正反対の状況です。
後半は涙が溢れそうな場面の連続で、最後でタイトルの意味が分かります。
人生は多くの人が苦労の連続ですが、案外生きていれば何とかなるかもしれないということを感じさせてくれる映画でした。
娘役の永野芽郁さんも存在感があり、物語に良い味つけをしていました。
良くも悪くも『山田洋次』
今の吉永小百合を1番良い形で撮ることが出来るのは山田洋次だと思う。
飾ることなく年相応の吉永小百合を上手く活かす作品です。
ただ山田洋次作品にありがち?(まぁ映画全体と言えなくも無いけど)ストーリー展開のご都合主がありすぎて…
ここであるよな⁈って場面で必ず一悶着ある(笑)
もうワザとだろ!って。
永野芽郁もすっかり大人になったなぁ…
天真爛漫なおばぁちゃん娘の孫を上手く演じています。
吉永小百合好きな固定客が結構観に来てました。
そんな方々に支えられてるなぁ…って作品。
とても共感できる作品でした
山田洋二監督らしい、優しく人情味あふれた作品でした。
そして吉永小百合の美しさと演技の素晴らしさが際立った映画でした。
企業の裏事情と下町の大らかさを楽しく分かり易く表現しており、見ているといつの間にかに引き込まれている自分に気が付きます。
涙と笑いのオンパレードで素晴らしい映画だと思います。
山田ワールドに大泉洋がドハマり!
しみじみ良い作品。
肩越しのアップや、暖簾ごしから次のポジションに移る完璧なアングルに痺れます。
絶妙なタイミングで鳴く蝉が、たまらなく気持ち良い!!
両引き戸を開け放つ吉永小百合のエモさ。
この感覚がたまらなく好き。
非常に山田洋次的な映画ですが、おんとし91才!
現場でメガホンを取っているのかしら??
お元気で何よりですが、実のところ『お帰り寅さん』『キネマの神様』で、山田洋次監督は映画界への遺言を撮りきったと思っていました。
なので、思いもかけなかった追加プレゼントに驚いています。
しかも吉永小百合さんが主演!
岡田裕介氏が亡くなって、もう彼女が主演の映画は見られないかも…と思っていたのでWで嬉しい!
これで母三部作が完結するのですね。
いよいよ伝え残すことは無いはず…と思って見始めましたが、なんのなんの。
このタイミングで芸達者な大泉洋を山田組に迎えて、水を得た魚のようにますます元気!
渥美清→西田敏行→大泉洋
このままシリーズ化もできそうな勢いでした。
実際、これだけ多作で山田演出がブランド化されているから、優秀な山田組のスタッフで作れそう。笑
ファンタジーに社会的な問題をプラスするところも山田洋次監督の魅力なので、老々介護問題も撮ってほしい。
良くも悪くも昭和な人々
褒め言葉だと思って“美人”をつけるオヤジ
紙に印鑑
鍵をかけない家にご近所さんが上がってくる…
辛いこともあるけれど、人と人の繋がりで生きていける。
寅さんも明るく楽しいイメージですが、実は深刻な悩みを抱えたマドンナも多いんですよね。死に場所を探していたり。
山田洋次監督は「いつでもおいで」と言ってくれる人がいることの大切さを描き続けている気がします。
昔は「とらや」がシェルターでしたが、今はボランティアや教会がその役目を担っている。
そして忘れてはいけない、次の世代へ伝えるべきことは田中泯さんが背負ってくれてます。
ちなみに下町生まれ下町育ちの私の姑は、隅田川の花火を見ませんでした。とくに「しだれ柳」は焼夷弾に似ているそうで怖がっていました。
店舗兼自宅が良い!
昔ながらの 畳 板の間 縁側 物干し
そんな和風な建物と絶妙なバランスで溶け込んでいるレトロでモダンなソファーが一際存在感を放っていました。
どういった経緯でここに落ち着いたのか、想像を掻き立てられます。
そして2階へ上がる階段は、やっぱり良い。
追記:クドカンが事務所で走るシーンに驚きました。あの躍動感の意味…
会社へのフラストレーションの爆発??
カメラを動かしてみたくなっただけ??
既視感のある王道作品。目新しくはないが安心感はある。
昭和の面影を残す家に暮らす主人公である「母さん」を吉永小百合さんが演じられた作品です。息子役の大泉洋さんの公私にわたる出来事や、吉永さんのほのかなロマンスが描かれた、ほのぼの系の映画です。
こうした作品はどこかで見たことあるような、どれも山田洋二監督の作品のような。目新しい展開は全くありませんが、その分安心して見ていられます。でも、個人的にはひとひねりある作品が好みです。
大泉洋さんが可哀想でした。
会社員(人事部長)の大泉洋さんが、どん底まで落ちて行きます。
生まれ持った優しさが、最後まで災いします。
吉永小百合さんは、おばあちゃんになっても可愛いですね。
宮藤官九郎さんと、永野芽郁さんの演技が素晴らしいです。
91歳の山田洋次監督の決して丸くなっていない表現力を、この映画に見ました。
安心して見られる映画
吉永小百合さんはおいくつになっても可愛らしいですね。恋する乙女なおばあちゃんと応援する孫の永野芽郁ちゃんコンビのやりとりが素敵でした。
クドカンさん、こういうダメな感じの人の役がハマるなあ。大泉さんはもう何やっても大泉さんだけどそれが好きで見たいから満足です!笑
仕事や家族や将来、誰もが抱えるそれぞれの不安や不満を少し吐き出して、また明日から前向きになれる映画です。
窓から差し込む光など、照明がとても綺麗でした。
昭和人情は健在
試写会で拝見。
ほんわかあったか山田洋次印の昭和人情ものは健在。
観る前から思っていたのは、(大泉洋自身のコメントにありましたが)吉永小百合が母親で、娘が永野芽郁なのに、間が大泉洋って遺伝子的におかしくない?(苦笑)
というツッコミどころはさておき、老人視点・親側視点の幸せで語ってしまっているから、息子の大泉洋側視点としてはちょっとなぁとしか言えない、諸々の問題の処理でモニョる。
「まぁ大泉洋だからしょうがないか」という落ちとキャスティングだったなぁというのが、素直な感想。
事実上は吉永小百合と大泉洋のW主演って作品でした。
60歳以上にはお勧めだが、若い世代はどうだろう?
昭和の懐かしい風景
試写会で鑑賞。久々の山田洋次監督作品。
実家の古い家屋。丁寧に雑巾掛けしてきちんと生活する風景。鍵もかけずオープンな家で、ご近所さんと和やかに過ごすお茶の間。悩みも徐々に解消されて、健やかに楽しく生活していけそう。見終わったあと幸せな気分になる。
母には母らしく、息子には息子らしくいて欲しい
試写にて!🎬
仕事や家族関係で疲れ果てた息子が久々に実家を訪ねると、母は恋をしていた―――
試写会会場で驚いたのは圧倒的年齢層の高さ。
60~80歳までの高齢者の方が圧倒的に多くアウェイだと感じざる負えなかった(笑)
私は若年層としてこの映画についてレビューしようと思います。
息子には息子でいて欲しい母と、母には母らしくていて欲しい息子のお話でした。
離婚間近の妻と家出した娘、トラブルメーカーの同期、頑固なホームレスなど、
母と息子を取り巻くキャラクターが登場し目まぐるしい日常を演出していました。
「渡る世間は鬼ばかり」のような家族やその環境を”喜劇的”に描くどたばたコメディと言った感じ。
ただどうしてもこの時代の価値観には馴染まない…
頑張って作品のアップデートを図ろうとしてるのは分かるんだけど、大いに山田洋次節とはミスマッチだと思う。
お家芸であろうあの独特の言い回しは、分かっちゃいたけど肌に合わない。
永野芽郁に『おじちゃまのお父様はどんなお方?』というセリフはあまりに不自然で寒くなってしまった。
とはいえギャグセンスは驚くほどハマった。
隔世遺伝だの劣性遺伝だの、容姿を間接的になじるセリフが悔しいほどにヒットしてしまう。
特にお相撲さんを見て「無駄がないね~~、私なんて無駄だらけよ」という流れからの、小遣いを大相撲の懸賞金の受け取るように手刀を切って貰ったシーンは面白過ぎた。
監督は御年90歳になるということで、戦争中や昔の価値観を風化させない役目を担っているんだと思う。
ホームレスのおじさんが『自分のことをできなくなったら終わりだ』と言ったセリフと、
ボランティア支援をしている母が放った『自分で自分の世話ができなくなったら終わりだと思う』と言うセリフにとても矛盾を感じる。
ホームレスを”戦争時代を語るストーリーテラー”として登場させただけになっていて、母自身が無意識の軽視発言をしている点に意図はあるのか気になった。
ただ『孤独に死ぬのが怖いんじゃなくて、いつ自分で歩けなくなって人様の世話になるのか心配』という底知れない恐怖は家族の支えこそが必要になってくるなと再確認。
全体的に見て自分は映画のターゲットユーザーではないなと認識したが、試写じゃなきゃスルーしていたタイプの作品からここまで学びを得られたことには感謝。
令和に作られた楽しい昭和映画
丸の内ピカデリーでの試写会にて鑑賞。
全体的には、微笑ましく安心して観られる山田洋次監督の下町ホームドラマであった。
笑えるところ、心動かされてホロッと涙するところなどはさすが。
松竹マークに続いて「現代(令和)のオフィスビルを見上げるシーン」を見ると「おっ、さすが松竹。令和の小津映画が観れそうだ…」と思ってしまう。
ただ、それに続いて描かれる某会社の人事部オフィスで、人事部長(大泉洋)の学生時代からの友人&同期入社社員が「人事部オフィスに自由に出入りできること」に、まず違和感を覚えた。現代の会社では、社内といえども「他部署への出入りはセキュリティカードなどで出入りが制限されている」ので自由に他部署の担当者が出入りできないのが普通であり、特に人事部などは人事情報(取扱い注意情報)が多いので特にセキュリティは厳しいはず…(^^;
更に、その他部署から人事部にやって来た社員が、人事部の担当女性に「食事の誘いをしながら、肩に手をかける」のも、これは一発アウト!
身体に触ったらセクハラである。
……ということで、いきなり序盤から「現代(令和)のオフィス」ではなく、「昭和のオフィス」を見せられたわけだが、全編を見ると「下町ものなので、母親(吉永小百合)の家もいろんな人が自由に出入りする」のに倣って、最初の会社オフィス場面が作られたようである。
ただ、令和に公開される映画としては、やはり違和感あったが、現代の会社勤めをしていないスタッフが作ると、こうした小津安二郎的な「昭和の風景」になってしまうのだろうな……と思うしかない。
それでも、物語が進むと、なかなか楽しいドラマになっている。
本作で、特筆すべきは、母(吉永小百合)の孫役に永野芽郁を抜擢したこと!
永野芽郁の感情表現、ヘソ出しルック、明るい雰囲気……抜群の存在感を見せてくれたと思う。もっと、出演場面が多くても良かった…。
令和の時代に撮られた気楽に観られる昭和映画である。
<映倫No.123518>
山田洋次監督、91歳になられて、まだ現役で監督をされていらして、う...
山田洋次監督、91歳になられて、まだ現役で監督をされていらして、うれしい驚き。
主演の吉永小百合さん、78歳には見えないです。下町言葉を発しても、どうしても気品を感じて。
舞台は墨田の向島あたりとのこと。昭和のにおいがまだ強い、下町の朗らかさ。
隅田川や言問橋など、映し方ものどかで。
川や街並みなど、変わらないものは変わらないよと、静かに訴えかけてくるような。
ほっとする110分間でした。
(完成披露試写会に、うちの連れが当選して、ついてってきました。
一般公開前なので、当たりさわりない言葉で綴ります)
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