いちばん逢いたいひと

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いちばん逢いたいひと

解説

白血病を克服した少女とそのドナーになった男の数奇な運命を、「AKB48」の倉野尾成美主演で描いたヒューマンドラマ。

ある日突然、授業中に倒れた11歳の少女・楓は、検査の結果「急性骨髄性白血病」と診断され、そこからつらく長い闘病生活が始まる。幼い楓にとって抗がん剤治療や放射線治療は過酷でしかなく、隣のベッドで同じ病気と闘っている与志だけが唯一の心の支えだった。同じ頃、IT企業を経営する柳井健吾は、最愛の娘を白血病で亡くしてしまう。経営者の健吾は仕事を優先せざるを得なかったが、そのことを妻に責められ、幸せだと思っていた家庭は崩壊へと向かう。そんな健吾にとって唯一の誇れることは、骨髄ドナーになれたということだった。

自身の娘が白血病になり、家族で乗り越えた経験を持つプロデューサーの堀ともこが、白血病と骨髄移植、ドナー登録などについて理解を深めてほしいとの思いから製作された。キャストには、主人公・楓役の倉野尾成美のほか高島礼子、崔哲浩、中村玉緒らが集結。メガホンをとったのは、これが長編2作目となる俳優の丈。

2022年製作/106分/日本
配給:渋谷プロダクション
劇場公開日:2023年2月24日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0脚本にobjection

2024年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

普遍的なことを説いてはいるが、脚本なのか表現なのか、わざとらしさを感じてしまうのが残念な点。 ヤナイが娘の白血病の治療に必要なお金を会社から不正に取得したことで解雇される設定はいいと思う。 その過程がワンカットで済ませられ、取って付けたようになっていることで、娘が死んだことと妻の半狂乱の矛先がすべてヤナイに向けられてしまう点にリアルさが欠けてしまっている。 主人公楓の友人のヨシ君がドナーがいたのにもかかわらず死んでしまう設定もいいが、そこに何の伏線もない。 ただ同じ病気で苦しんでいる児童のために、ヨシ君は生きていてほしかった。 ドナーになったヤナイのその後の人生がめちゃくちゃになってしまう点も面白いが、なぜ彼が楓を探そうとしたのか、彼は「どうしても会いたいんじゃ」と言い、「生きている意味を感じたいんじゃ」と明確な理由もいっているが、そこにどうしても「なぜそうなるの?」という疑問が残ってしまう。 仮に元気になった楓を見ることで、ヤナイの人生が大きく変わる設定にしてほしかった。 また、ヤナイと楓のすれ違いも多々あるが、しつこいだけでそこに意味が見いだせない。 さらに、楓が一人旅に出るが、カフェで看護師のみのりと待ち合わせるのも一般的ではなく、そこで楓を探しているヤナイの情報を提供するのもおかしい。 このような些細な偶然を装う箇所がいくつもあることで、ご都合主義になってしまい作品にリアリティがなくなってしまう。 特に冒頭のトレッキングシーンがあることで、楓は助かったことが伺えるので、闘病生活の辛さが半減してしまう。伏線になっていない。 どん底から次第に良くなっていく楓の生活に対し、どんどん悪くなってしまうヤナイの生活の対比はよく出ていてよかったが、やはり二人の出会いをもっとドラマチックに描いてほしかった。 楓が絵ハガキに思いを寄せているので、楓の想い出の場所を絵ハガキにしてヤナイに送るというのも面白いだろう。 その絵ハガキがヤナイの人生を好転させるように設定することで、人の人生の不思議さを演出しても面白かっただろう。 この作品は完治が難しい白血病と児童の命に焦点が当てられている。 同時に同じ過去を持った男が骨髄バンク登録したことで一人の児童の命が救われる。 ドナーが現れても死亡したヨシ君 きっと彼のような児童も大勢いるのだろう。 ヤナイの骨髄で一人の命が助かったならば、ヤナイは実家の母の埋葬の後自暴自棄になって楓を見て改心し、移植コーディネーターになってもいいと思う。 そう決断させる力が元気になった楓と彼女のはがきにはあるはずだ。 就職が決まっただけではなく、なぜそこに行きたかったのか? 例えば、ヤナイという人物の「いまの仕事」に憧れを持ったからという設定は、広く視聴者の共感を呼ぶだろう。 楓自身そんな人物になりたい。だからまだ会うことはできない。そんな覚悟をもって住所を書かず彼に手紙を送り続けるという設定もいい。 いつか同じ場所で働く二人 やがて彼女のことを知るヤナイ 彼女はヤナイを知っているが正体を明かさない。その理由をひっそり感じるヤナイ 過去の恩もいいが、今目の前にある命に焦点を当てる二人 お互いをお互いが知っていて打ち明けない。お互いを誇りに命に向き合う二人 使い古されたようなプロットかもしれないが、こうなれば最高の作品になっただろう。 アイドルの主演とそのために書かれた脚本 もっと最近の邦画の面白さを出してほしかった。 偉そうに書いてごめんなさい。

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R41

0.5なぜ、こんなことになってしまった

2024年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

脚本、映像、演技など、お金をもらって人に見てもらうに値するよう頑張ってください。 ただ、一番の問題は、浮浪者風の人を探しあてた場面。浮浪者風の人の描写と、楓の台詞は明らかに差別的です。人を馬鹿にすることで笑いを取ろうとする監督、それを見過ごす製作関係者の人権感覚はどうなんでしょうか。 でも、ひとつ褒めとこう。最後のシーン。自分が誰なのか、どんな事情があるのかを言葉で説明させず、それでも理解しあえる結末はおしゃれでした。

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マツドン

3.5【”命は親から貰った宝物。そして起きた奇跡の邂逅。”娘を白血病で亡くし、家族、職の全てを失い、償いの為に骨髄移植のドナーになった男と、彼の行為により白血病を克服した少女との物語。】

2024年1月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

単純

幸せ

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NOBU

5.0白血病がテーマというより「生きる」がテーマの感動作です

2023年4月10日
スマートフォンから投稿

泣ける

幸せ

「いちばん逢いたいひと」を観ました。 ハラハラドキドキで進んでいき、最後、主演の倉野尾成美さんの顔のアップで終わるのですが、そのシーンがとても心に残り涙が溢れました。 泣けるシーンはいくつもあるのですが、最後のシーンは清々しい涙でした。 骨髄移植とか白血病とか、確かにテーマなのだと思いますが、それよりも命の大切さ、生きることの素晴らしさを映画を通して訴えかけてくる内容で、自分の人生を重ねて観てしまい、激しく心を打たれ、涙なくして観れませんでした。 本当に見て良かったと思える映画に出会えて、良かったと思います。

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ともとも

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