バビロンのレビュー・感想・評価
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うーん、映画館でなくてもよかったかな…
好きか嫌いかでいうと、あまり好きではないかも。
ブラピとマーゴットが出演してるので、評価は微妙だけどやっぱり観ておこう。と思って行ったけど、評判どおりだったかな。ハリウッドの栄枯盛衰、混沌期を描くという設定はいいんだけど、そこまでやる必要ある?って感じ。表現は自由であっていいし、一つの作品だからいいんだけど。ハリウッド黄金期のはずのネガティブな汚点部分が強調されてる感じで残念だったし、観ててちょっと気分悪くなった。個人的には好みではないです。
マーゴットの演技はとても良かったです。
完璧な栄枯盛衰
シナリオ、音楽、役者どれをとっても最高の作品。
ラ・ラ・ランドの監督だけあってミュージカル映画を観ているような錯覚がある。シナリオの「?」の部分も音楽でカバーしていて気にならなかった。
ラストの演出が流石で映画の歴史から現在、未来を予感させる終わり方で良かった。
元スパイダーマン、その企画は『エスター』に生かされ・・・
帰宅後すぐに『雨に唄えば』を見直したくなった。その偉大なるミュージカルを限りなくオマージュし、ストーリーにも取り入れているとわかり鳥肌が立った。そう、『雨に唄えば』が好きな人と、そうでない人や未見の人では評価が大きく分かれそうな作品だったのです。
途中まではハリウッドの黄金期、欲望渦巻く中での狂乱と堕落、そしてサイレントからトーキーへと映画が進化して俳優やスタッフにも隆盛と衰亡が顕著に描かれたものだと感じていました。ところが、そのプロットがそのまま『雨に唄えば』のストーリーと被ってくることに驚き、アイラブユーⅢ連発、マイクのための立ち位置、ダメ出しの連続など、描かれ方は真逆であるところに唸ってしまいそうでした。ジーン・ケリー演ずるドンはトーキー時代も成功を収めてますもんね。
さすがに古い映画(かなりのオマージュがある)はわかりませんが、『雨に唄えば』だけはわかります。そして未来に作られる映画における数々のカット・・・『ジュラシック/パーク』、『アバター』、『ターミネーター2』、『トロン』、『マトリックス』といった有名どころも惜しみなく使う逆走馬燈。新旧映画ファンにとっては垂涎ものです!
主要登場人物にはそれぞれモデルがいるらしく、実際にこんな俳優がいたんだと思うと胸が痛くなる。まぁ、大物プロデューサーとか、最近はスキャンダルやセクハラが暴露されたりして、受け取る側も「またか・・・」と鈍くなってしまいそう。それにしても狂乱のパーティなんて、あんなに凄いものだったのかなぁ・・・
俳優ではやっぱりマーゴット・ロビーが一番!あれをダミ声扱いしちゃ可哀想だけど、ギャンブル狂なのはしょうがないところか。もう1人の主演俳優ディエゴ・カルバとは一線を越えず男女間の友情を貫き通したプロットも見事でした。音楽も重低音響くジャズなのですが、ソロパートを聴くとマイルス以降の旋律だったかなぁ・・・新しいよ♪アカデミー賞を取るなら作曲賞だけでいいかな~って感じ。それにしてもグロ映像やきわどいエロ映像が随所にあったところや、そこまで悲惨に描かなくても・・・てところが減点材料。そして、やっぱり上映時間長すぎ!ポンポさんがカットしまくったら100分くらいに収まりそうです。
映画製作という狂気。
デイミアン・チャゼルの最高到達点と言っても過言ではない。それほどの愛と熱量を帯びた作品だった。
ララランド以降、大衆向け映画にシフトチェンジするかと思いきや全くそんなことは無かった。
それどころか、デイミアン・チャゼルの狂気はセッションよりも更に速度を増していき、本作を持って次のステージに達したと見て良いのかもしれない。
酒池肉林のオープニング。
これをあろうことかノーカット長回しで臨場感たっぷりに見せてのけた。
この狂いに狂った映像体験だけでもう満点だ。
サイレント映画の撮影シークエンスのワクワク感とヒヤヒヤ感。この興奮を1人でも多くの人に映画館で体験してほしい。
映画好きなら誰もが想像するであろう"セット裏"のマジックが脅威の映像で表現される。
そして何より素晴らしいのは、本作がサイレント映画からトーキー映画への変化。
そこで移り行く人間ドラマ。
更に現在へ続く映画史までを包括している点だろう。
これは単にエンタメ映画として消化するにはあまりに惜しい作品だ。その先にある深遠なテーマと哀愁漂うドラマに身を預けてほしい。
それともう一つ。
これまでデイミアン・チャゼル作品が嫌いだった人にこそこの作品をオススメしたい。
なぜなら、この作品にはスタンリー・キューブリックやクエンティン・タランティーノのイズムが色濃くリスペクトされているからだ。
これまでの監督の作品像を180度回転させるほどの狂気の映像体験。賛否割れるのは当然だが、好きな人はどこまでもハマってしまう。そんな中毒性の高い最高に尖った作品に仕上がっている。
映画に刺激を求めている人にはぜひオススメしたい。
ラスト10分はトリップ感すら覚えた。
愛憎入り混じった狂気の3時間を体感せよ。
象と蛇と鰐
なんてクレイジーな世界だ。
酒池肉林な映像がてんこ盛り。
さらに象がでてきたり、蛇がでてきたり、鰐がでてきたり。
ただそんなクレイジーな世界の中にデイミアン・チャゼル監督の映画愛、映画業界を愛する想いはひしひしと伝わってきました。
ブラッド・ピットはちょっと切なかったな。
マーゴット・ロビーはハマり役というべきか。
利権が絡んでマーゴット・ロビーのセリフがカットされたところが気になる/本当に利権が理由なの?
1920年代の無声映画からトーキー映画への変遷期を役者と制作側、劇伴のミュージシャンたちから描いたエンタメ作品。
マーゴット・ロビーお目当てでの鑑賞です。
だもんで、☆半分おまけ。
いきなり象さんのドバドバ排泄シーン。インド人?えっ、メキシコ人?
伯爵だかの豪邸でのパーティーシーンは猥雑過ぎます。
お下品なマーゴット・ロビーにはハーレイクインで多少慣れておりますが、 PUSSY 連呼し過ぎ。
オリビア・ハミルトンが女性監督役で出てきた女優さん(サマラ・ウィーヴィング)がエマ・ストーンにみえたり、マーゴットロビーのひとり二役にも見えたりして、メイクアップのイリュージョンの世界にも引き込まれました。
利権が絡むという理由でマーゴット・ロビーのセリフがカットされた無音部分がとても気になりました。本当に利権が理由なのか??? とんでもない汚い差別発言なのか? それとも、視聴者の想像に任せるという一種のギミックなのか?
巨大なディルドを乗せたトンピングの小人などの乱痴気パーティや後半の最後近くの暗黒界の帝王(トビー・マグワイヤ)の地下牢のような見せ物小屋描写はナイトメアアリーでもそうだが、今村昌平監督の「ええじゃないか」へのオマージュではなかろうか。 ヘビ女は出てこないが、ガラガラヘビは出てくるし。中国系の女優さんを準主演にもってきて、吸血させるあたりも。
CG使い放題の現在に比べ、40年前の巨大オープンセットによるスペクタクル時代劇は興行的にはまったく振るわなかったが、海外では高く評価されたらしい。さしずめマーゴット・ロビーの役のネリー・ラロイはぶっ飛び新人女優でもあり、桃井かおりの役とダブらなくもない。
無声映画からトーキーへの変遷により壊れてゆく役者の話は、ええじゃないかの三木のり平の印象的なセリフ、
「時代の変わり目はきつうございますな」
を思い出しました。
ブラット・ピットのジャックは緒形拳の演じた古川条理にかぶります。
スッキリ感には程遠い内容でしたが、マ二ーを演じたデイエゴカルバのネリーに対する想いと回想シーンはよかったです。
長いのに全然眠くならないのはさすが。
アカデミー賞作曲賞貰えるかな?お下品な曲もあるからねぇ。
シドニーのトランペットはとにかくよかった。
NHKの「映像の世紀」で放送された20世紀初頭の「狂乱の時代」そのもの
まるでおもちゃ箱をひっくり返したような内容だった。
前半は、NHKの「映像の世紀」で放送された20世紀初頭の「狂乱の時代」そのもの。エロ・グロてんこ盛り。長回しワンカットによるシーンが多いのも、チャゼル監督らしいといえばらしいか。
主演のマーゴット・ロビーは、DC映画の「バットマン」シリーズに出てくる悪役「ハーレ・クイン」のぶっとんだ役柄が固定化されてしまったように感じられる。この作品でも頭のねじがどこかに行ってしまった女優を演じている。ロビーもいい加減、このイメージから脱却させても良いのじゃないか。
サイレントからトーキーに映る頃の米映画業界の闇の部分を、忖度するところなく描いている。えげつなかったり、汚らしい場面も沢山でてくるが、それを耐えて、後半まで見てくると、今度は映画好きなら誰もが見たことのあるようなシーンの連続。「エンドロールの後で」にもちょっと似ているかも。★3.5
変わりゆく時代をかっこいい音楽で
結構始まってすぐ、びっくりしました!途中もまあまあ、お下劣なシーンも
そして、ラストのシーンはグッときます。
変わっていく映画界を取り巻く人たちのお話。変わることで、取り残される。
とある時代には受け入れられたものが、古くさくなる。それは仕方のないことなのでしょう。
混沌としているけれど、それをかっこいい音楽でまとめた。
長さを感じさせない映画でした。
機会があったら、もう1回観たい映画です。
無駄に長い3時間
この3時間は長い!
「RRR」「アバター」の3時間は全く長いと思わなかったけどこの3時間はホント無駄に長い!
1920~30年代頃のワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド。無声映画からトーキーへと移行する中で時代に抗う映画人たち。というと面白そうなんだけど。
この時代にはこんな人たちがいましたよと総花的に色んな人たちが出てきてなんとも取り止めがない。
ラ・ラ・ランドのようにマーゴット・ロビーとディエゴ・カルバのカップルが主役?と思いきや、主演はブラッド・ピット?でもなく、黒人のトランペッターやら何をしてる人なのかよくわからないアジア人女性やらのエピソードがバラバラに散らばってきて、それがやがて一本の線に…ということもなく進んでしまう。
誰か一人に絞ってじっくり描いたらもっと違った面白い映画になったと思うんだけどなぁ。
それなりにノスタルジーや哀愁は感じるし映画人に内輪ウケしそうなので賞を取ったりするんだろうけど、画面は猥雑で汚いし普通に見たら面白くはないです。てかデミアン・チャゼル監督こんな変態だったんですか。
唯一の見どころはなんと言ってもマーゴット・ロビー!
アバウトタイムの可憐な女性からスーサイドスクワッドのハーレイ・クインを経て今回は野生児として一世を風靡するどうしようもないジャンキー女。こういう役をやらせたらもう無敵ですね!この人の演技の振り幅はホントすごい!
この映画で一番面白かったのは蛇と戦うシーンでした(笑)
メッセージ
さて、この胸騒ぎをどう表現したらいいのか…
何日も迷っていたら、噛み砕くことを急がず、うけとった感覚をそのままにしてみていいんじゃないかと、芯を震わすリズムの余韻が言ってるように感じた
眩いライトが交差するなか
トランペットが叫ぶ
ドラムが猛る
サクスフォンが唸る
男と女も、男と男も、女と女も踊り叫び 騒めき弾ける
アドレナリンの噴出は高級な酒に似た琥珀色の艶めきのように融合し、富裕の煌びやかさを惜しげもなく纏い次々に独特な空気を創り出す
五感の全てか、それ以上のなにかであらゆる快楽の限界を試され、やがて、誰もさわれぬところを易々と越えていく花めく堪能のるつぼがそこにあった
1920年代のハリウッドを忠実に再現したという追随を許さない雅やかさは、圧倒的な力と権威とプライドそのものだった
そんな〝別世界〟に映像と音楽で閉じ込められたあと、ふとおもったのが冒頭に書いた印象だ
知ってることばのいくつかをどうつなげようとも到底届きそうにない
もうこれは何かまとまり無くちぐはぐになろうとも、自分にのこった感覚に自由にしゃべってもらうしかないなと思ったのだ
それほどのインパクトを与える堂々たる魅せ方に、ため息って自然な生理現象なんだな〜とあらためて実感
は行の嵐みたいな連続が、たまにちいさな雑音になってしまったが、雪になりそうな雨の日の場内にただひとりと言うまさに贅沢なラッキーで満喫し、かなりの長尺に見入りながら変則的な呼吸の一部になっていった
そんな状態で、私の目はネリーを追い、マニーを追う
すり抜けていく猫の動きでネリーは焦らし、マニーは翻弄されながら囚われた鳥のように固まる
マニーが文字通りの〝釘付け瞬殺〟されたわけがわかるあの魅力がとどまることをしらず炸裂しまくり、マーゴットの天性がこれ以上ないはまり役なのだとしらしめる
器用なだけではできない、視線のずらしも、指先のしなりも、首筋の傾きも…
ギラギラな躍動感が、フル装備のpassionからもったいぶることを知らずに溢れだしている
只者ではない野望がのぼりつめようとしているのを見事に具現化していたとしかいえない
(もう、ここまで書いて血圧があがりそう。)
とにかく、ここまでみせてくるイマジネーションと演出、演技に脱帽し、それをこうして深い椅子に腰かけたまま味わえることに感謝もした
その黄金時代、すでにスターの座に君臨していた大御所のジャック(俳優)と、才能を見出されるチャンスを待ち運を掴んでいく若者3人=はげ落ちた寒色の壁の脇においたくたびれたベッドで寝起きしながら出演を狙うネリー(新人女優)、メキシコ生まれの青年で映画作りへの熱い夢を持つマニー(映画制作)、ちいさな舞台で音楽活動を続けている黒人青年シドニー(トランペット奏者)の4人のストーリーを軸に交え、サイレントからトーキーへと変遷する映画界の時代背景をみせながら、物語はだんだんとダークな世界を取り込みシフトチェンジしていく
夢+浪漫+野望+栄華に強烈な熱量を掛け合わせ、絢爛の世界に誘って天井近くに舞い上がらせ、暗闇+欺瞞+隠蔽に時代の推移と衰退をみせて落とし込み、どんな繁栄も逆らえない流れがあることの悲哀を炙り出していくのだ
人類は、この数年の未知のウィルスの猛威に晒されて、文化や芸術、娯楽などから否応なく距離を置かざるをえない境遇にも見舞われた
また、国同士の争いも絶えず、不安の渦に明日飲み込まれても不思議ではない今、文化や芸術の立ち位置は揺らぎやすく、ためらいに似た向かい風が吹きやすいのも事実なのかもしれない
だからこそ本作は立ち上がり、弱音を吐いている場合ではないと映画界を鼓舞し、逆境に抗いながら前を向く彼らの精神を、ラスボスのようにこだわり抜いた切り札の光で目を奪い、相反する影で心を奪いに来たのではないか
そして、世界中で待つ映画ファンと、なにより制作者側が熱意を絶やさぬように、強烈な栄華を怒涛の迫力でみせ、叱咤激励のメッセージを込めた愛の鞭として映画界にふりかざしたようにおもえてならないのだ
修正済み(5回も^^;)
ハリウッド版『ブギーナイツ』……あれ?
冒頭の狂乱パーティシーンでロスコー・アーバックル似のデブが女優をオーバードーズさせ、なるほどタイトル通り『ハリウッド・バビロン』をやるのだなと、純粋な映画ファンの気持ちで鑑賞に臨みました。
しかし、混沌とした撮影風景などはまあ盛り上がるものの、ジョン・ギルバートそのまんまなブラピ、カエルのような声と揶揄される女優、ガルボとかタルバーグとかスワンソン等々、映画の教科書1ページ目に書かれているような捻りのない古いエピソード(というかゴシップ)の羅列ばかりで、なんだか下敷きにしている『雨に唄えば』よりも狭い世界に感じてしまいました。
そして2時間以上経過しても狂騒が終焉を迎えることは分かるものの、物語が何に向かっているのかサッパリ分からない。(おそらくチャゼルもよく分かっていないので)唐突にヤクザと揉める展開になりますが、これは杜撰ではないですか。
百歩譲ってハリウッドアンダーグラウンドを垣間見るスリラーとして楽しめれば良いけれど、禁断の最深部でマッチョがネズミをかじるだけという……
『雨に唄えば』はもとより『スタア誕生』『イナゴの日』『アメリカの夜』など参考作品は数あれど、ドラッグ描写やスピーディなカットバック、Fワード連発する台詞回しなど、一番影響受けているのは『ブギーナイツ』だと思います。ただブギーナイツは豪華絢爛な映画業界に逆立ちしても敵わない、ポルノ業界の栄華と衰退をミニマムに描いたから美しかったのであって、それをスター満載の大作でやるのは成功者の欺瞞というか、先祖返りにしかなっていないのでは。
狂気の描き方
予告編みてめちゃテンション上がってました。
ブラピはスターオーラ出しまくりだしマーゴットロビーは弾けまくってるし、トビーはチラ出するし。そんであの音楽でワクワクですもんね。
で、本編
狂気に満ちてるのはわかるけどまあその描き方がラストのあれ食べちゃうところでもう限界でしたので(はじめの数分でもかなりテンション下がりましたけど)星3つになっちまいました。
トーキーに転換してすごいきついシーンはもうこっちもストレスマックスになるぐらい良かったですしクライマックスのあの見せ方はズズンときましたので狂気についていけなかったところが惜しまれる自分。
ハリウッドの黎明期群像劇。ちょっと長い。
予告でハリウッドの黄金期の話、みたいなのを観てたから「華やかなスターたちが輝いていたオールドグッドデイズ」みたいなものが描かれるのを想像してたのけど、製作現場の大味さや出演者たちのアンモラルさのようなリアル(?)さが全面に出ていて、割とドン引いてる私がいた。笑
当時の映画製作の現場ってあんな場当たり的で、関係者みんなキレてて、危険で(リアルに死人が出る)、滅茶苦茶な感じなの?
当時の時代背景を考えると仕方ないのかもだけど…。
メインの登場人物はジャック、マニー、ネリー。なんだけど、割と3人ともどうしようもなくて、魅力的かと言われると個人的に「??」だし、感情移入もしづらく、群像劇型で視点がよく移り変わるので、「このエピソードはどこに繋がるの?この作品の中の地点なの…?」と途中ちょっと困惑しながら観ていた。
なのでどうもいまいち楽しみきれず…。
ネリーが数十年後に映画館で過去を思い返すシーンがあるから、輝く過去への懐古や郷愁が一つのテーマなのかと思ったけど、その割にその過去が割とどうしようもないエピソードばかりになってるので感情が迷子なのよな…。あとちょっと長い…。
ラストの色んな映画につながる演出は良かった。
監督、映画というコンテンツが大好きなんだろうなというのは伝わってきた。
色々な映画をオマージュしてたのだろうか?と思ったら実在の人物をモデルにしてるのね。
もう楽しすぎるぜ!
在りし日のトーキー映画に移り変わる時の葛藤(?)がひとつのテーマになっていて・・・
そんな映画あったなあ。あー!「雨に唄えば」だ。
雨に唄えばでは無声映画の女性大スターが、トーキー映画になってあまりに酷い声だったからアテレコすることになったヒロインが、ジーン・ケリーのサポートで女優の道が開かれるという話だったと思う。
奇しくもこの映画にも「雨に唄えば」の曲と、ジーン・ケリーが出てくるけど、ブラピのピンクのカッパを着せられてモブとして歌う滑稽かつ悲哀に満ちた墜ちたスターの悲哀に繋がるとは。
あんなことさせられたらその後の❌❌も致し方ない。
映画見てからは、Apple Musicで聴きまくってます。
さてこの素晴らしい「クソ映画」については「サブライズ」さんのレビューに私の言いたいことは全部書いてあるので紹介だけしておきたいと思います。
リタイヤ
前調べ無しで、ただマーゴット・ロビーが見たくて
ブラットピットも、役者さんは良かったよ。。
けど…実話なの?なんかもう騒がしくて、下品で、途中からシリアスになって来たと思ったら、それはそれで退屈で、展開も期待したが、時計を見ると2時間!?もうどんな展開でも、もういいや。。トイレも行きたいし…
リタイヤして感想言う権利は無いでしょうが。。そんな感じでした。
マーゴット・ロビーは大サービスあり!
ストーリー 5.5 芸術 7 演技 6.5 エンタ 6 総合 6 ...
ストーリー 5.5
芸術 7
演技 6.5
エンタ 6
総合 6
パーティなど人海戦術で細部まで描き芸術点評価。ブラピのはストーリー分かりにくい、キンタロー謎!
ゴージャスでクレイジーな映画に命を賭けた者たち
最高にクレイジーで豪華絢爛美しさと汚さが入り混じった映画黄金時代のハリウッドで繰り広げられる栄枯盛衰をハイボリュームで描ききった本作。
画面一杯の黄金パーティ、アップテンポのジャズ、リアルかつ大迫力の映画撮影シーンハリウッド黄金期はこうじゃなきゃと言わんばかりの再現に信じられないほど心が躍った。
本作で無声映画黄金期の大スタージャックを演じるブラピの圧倒的なオーラ、溢れ出る色気全てが凄まじく、心を奪われて釘付けになった。ストーリーが進むにつれて纏う哀愁も渋すぎて後半は涙が止まらなかった。
ジャックの若者への温かい声かけ表情に勝手に励まされた。
マーゴットロビーの弾けっぷり、開放感、夢へとまっしぐらに突き進む姿に勇気と思い切りこそが1番美しいのだと気づいた。
そんなキャラだからこその挫折や落ちこぼれぶりは観てて心が痛くなってしまった。
後半満を辞して登場するトビーマグワイアは恐ろしい程の怪演で一気に場面を支配していた
登場からずっと不穏さを極限まで纏い、こちらの緊張感を煽り、独特な喋り方、ねっとりした表情で何するか読めない気味の悪さが最高でずっと心臓がバクバクしてた。
主人公達が見る世界の変化によって自分も
胸が高鳴り、不穏になるにつれ胸騒ぎをする
徹底的にキャラクターに感情移入することが出来る派手ながらも繊細な作品だと感じた。
たしかにあった映画の1ページ
アカデミー賞作曲賞にノミネートされているというバイアスがあってかも知れませんが、音楽がとてもよかったと思います。
テンポが良く、耳に残る音楽で鑑賞からしばらく経ちますが、通勤中にたまに聞きたくなります。
汚い描写や長尺のためか賛否が分かれているようですが、個人的には見て良かったと思います。
記者がジャックに言った「あなたの時代は終わってるけど、あなたの時代はたしかにあって歴史の1ページとして残り続ける」みたいな言葉が胸に響きました。(正確には覚えてませんが)
そして、1人拳銃自殺するジャック、闇に消えていくマニーは現実を受け入た結果の行動だったのでしょう。
本作のような映画の歴史に触れた作品は、見たことがないのでこれから見ていこうと思います。
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